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専門家に聞く「ファーストジェントルマン」の仕事内容

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アメリカの大統領選が大詰めを迎えている。ヒラリー・クリントン候補は、私用メール問題で新たな疑惑の渦中にあるが、現在のところはアメリカ初の女性大統領が誕生する…という見方が優勢だ。

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そこで気になるのが「ファーストレディ」の扱い。夫であり元大統領のビル・クリントンが立場上は「ファーストジェントルマン」となるわけだが、どのような役割を担うのだろうか。アメリカ政治に詳しい成蹊大学の西山隆行教授に話をうかがった。

「そもそもファーストレディは、政府の公式の存在ではありません。ホワイトハウスの飾り付け、食器やメニューの選定など外国のリーダーのパートナーへのもてなしを担当することが多い。伝統的な“良き家庭”のイメージを体現するフェミニンな役割で、貞淑な妻であり母親という完璧さが求められます」

もてなしのほかには、たとえばミシェル・オバマ氏は女子教育や食育、ローラ・ブッシュ氏は識字率向上といったように、民主党、共和党という党派を超えて支持されるテーマに対して、あくまで“個人的に”取り組むことが多いという。

それでは、ビル・クリントン元大統領が「ファーストジェントルマン」となった場合、どのような働きをすることが予想されるのだろうか?

「ヒラリーは、ビルには経済問題についての助言をもらうと発言していますが、これはビル・クリントン時代の好景気を思い出してもらいたいという意図から出た発言でしょう。実際に何を行うかは、2つの理由から予測がつかないのが現状です」

予測が困難な理由の1つ目はビル・クリントンの体調。何度か心臓の疾患で倒れているが、病状がわからないためどのくらいの活動ができるかも不明だという。

2つ目は元大統領という立場だ。

「元大統領というのは政治的に重要です。たとえば、どこかの国との間でトラブルがあり、政府が公式には交渉ができない時に、大統領と同じ政党の元大統領が個人的に特使として行くことがあるのです。この役割を持つ人が大統領のパートナーでもあるというのは、どう振る舞うべきか難しいところがあります」

しかし、これらの問題がクリアになったとしても、ビル・クリントンがホワイトハウスでもてなしの手配などをすることはなさそうだという。実際には、これらの業務の大半はホワイトハウス内にある社交活動担当の秘書や儀典長が担当している。ビルが行わない場合には、ヒラリー自身が行うケースのほか、娘のチェルシーや副大統領(就任予定)のティム・ケインの妻に任せる可能性もあるとのことだ。

「ビル・クリントンがファーストレディの役割を務めるか、娘のチェルシーか、副大統領の妻に依頼するかでは、政権の印象にも影響するので、いろいろと考えている最中なのではないでしょうか」

ファーストレディ時代は、伝統的な価値観や家族の在り方に異議を唱えるフェミニストとして有名だったというヒラリー候補。予想の難しいファーストジェントルマンの仕事内容は、何をどう行うかで政権の価値観を表す部分にもなりそうだ。

(飯田樹)

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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