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《結核の原因と症状》未だ年間2万人が感染する現代病の正しい知識

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結核と言うと、時代劇などで「ゴホゴホ」と咳をして手のひらに血がついている、なんてイメージ があるかもしれません。ただ、現代でも1年間に2万人もの人に感染がみられる現代病でもあるのです。そんな結核について紹介していきます。

要チェック項目

□結核は昔の病気ではない

□感染してもかならず発病する訳ではない

□年に1回は健康診断を受けることが大事

結核はどんな病気ですか?

結核とは

結核は、結核菌に感染することによって咳や痰、熱などがでる感染症のことを言います。

結核なんて聞くと昔の病気のように思うかもしれませんが、現代でも年間に2万人が罹患すると言われており、今でも厄介な病気であることに変わりはありません。

感染症

結核は空気感染を起こすので、人から人へと感染していきます。ただ、感染したからと言っても必ず発病する訳ではなく、感染者が10人いたとしたら、実際に発症するのは1人か2人と言われています。

ただし、発症しないからと言って結核菌がなくなってしまう訳ではなく、いうなれば休眠状態になるだけです。もし、何らかの理由で免疫力が低下するような時があれば発症する可能性もあります。

潜伏期間

結核は、インフルエンザのように感染したら間もなく発症するような病気とは違い、潜伏期間が比較的長いという特徴があります。

これは、結核菌の細胞分裂が非常にゆっくりであるためで、結核に感染した人の約半数は、実際に発症するまでに半年から1年程度かかるということです。

さらに、残り半数強に関しては、2年以内に発症することが多いということです。ただし、2年経過して発症しないからといって、発症のリスクはゼロになる訳ではありません。

長期間が過ぎた後、免疫機能の低下によって発症することもあります。お年寄りに結核が多いのもこのためだと言われています。

結核の原因について教えてください

直接的原因

結核の直接的な原因は、細菌の一種である結核菌に感染することです。結核を発症している人の咳やくしゃみに含まれるしぶきから出る結核菌が空気中を浮遊し、それを吸い込むことで感染します。

こういった感染の仕方のことを、「空気感染」と言います。

結核は、発症している人からうつるのであって、感染していてまだ発症していない人からうつることはないので、勘違いしないようにする必要があります。

間接的原因

結核菌を吸い込んだからと言って、絶対に感染してしまうという訳ではありません。人間の体には免疫機能と言って、外部からの侵入者から体を守る機能があります。

この免疫機能が正常に働いていれば、その抵抗力によって結核菌は追い出されることになります。

ただ、結核菌が体内に残留してしまった場合、免疫が結核菌を取り囲んで「核」ができます。結核という名前の由来もそこにあるのですが、免疫機能が低下して取り囲む状態が解除されると発症することになります。

結核を発症するとどのような症状が現れますか?

初期症状

結核の初期症状は、咳やタン、微熱が出るなど、風邪の症状と変わりはありません。

ただし、このような症状が2週間以上にわたって続くようなら、結核の可能性もあります。

肺外症状

結核になると、肺だけではなく体のいろんな部分が侵されることも分かっています。首のリンパ節に最も多く見られ、腫れが現れることがあります。

背骨に出た場合は、脊椎カリエスになり、腎臓にみられた場合には腎結核となります。最も恐ろしいのは、脳に症状が出る場合です。

結核性髄膜炎を起こしたような場合には、20%程度が死亡し、半数近くは仮に治ったとしても、重大な後遺症を残してしまいます。

結核の治療法について教えてください

結核の治療は、基本的に薬物療法が行われることになります。使われる薬は、リファンピシン、ストレプトマイシン、ピラジナミド、エタンブトール、イソニアジドなどがあります。

昔は治療期間が2、3年と非常に長くかかっていましたが、現在では薬の質も向上しているため、治療期間も半年から9カ月程度に短縮されているそうです。

ただ結核の治療は昔より期間が短縮しているとはいえ、治療薬は大変強い薬で、腎臓や肝臓に負担がかかります。高齢者や腎機能・肝機能の低下がある方の場合、これら臓器の著しい機能低下をもたらす可能性もあります。

結核を予防する方法ってなにかありますか?

予防接種を受ける

結核に感染した場合でも、発病しないために結核菌を抑え込む方法が2つあります。ひとつは、よく知られているBCG接種で、ツベルクリン反応検査が陰性の場合に行われます。

もうひとつは「予防内服」と言って、結核に感染した直後からイソニアジドという薬を半年間飲み続けることで、発症のリスクを低下させます。

ただし、途中で服用をやめたりすると、耐性菌を作る結果ともなりかねないので、一旦服用を始めたら、半年間ちゃんと飲みきることが大事です。

健康診断を受ける

結核に感染していても、実際に発症するまでには相当の期間があることが多いです。そのため、定期的に健康診断を受けて結核を早く見つけることが大事です。

それによって、重症化を防ぐのはもちろん、周囲にうつすのを防ぐことが可能です。

1年に1回は健康診断を受けましょう

若いうちはともかく、アラフォーと呼ばれる世代になったら定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

会社員の場合はともかく、自営業者などは忙しくてついつい忘れがちです。後になって「ああしておけば良かった」と後悔しないようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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