宇多田『Fantôme』でわかる「CDの未来」

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宇多田『Fantôme』でわかる「CDの未来」

ダウンロード全盛の今、「そういえば、もう何年もCDを買っていない」という人は多いはず。

しかし、音楽といえばCDというモノであり、ジャケットデザインも合わせてアーティストの作品として楽しんでいた時代がかつてあったことは忘れていないだろう。

デザインとグラフィックの総合情報誌、月刊『MdN(エムディエヌ)』12月号(11月5日発売)の特集『CDジャケット90年代狂騒史』は、そんなCD全盛時代を思い出させてくれる企画だ。アーティストの世界観の象徴でもあったCDジャケットに注目し、その歴史と変遷を追っている。

CD売り上げのピークは90年代、実はこの時期はジャケットデザインの大きな変革期であり、何人かの革命的なアートディレクターが活躍した時代だった。

たとえば、松任谷由実やMr.Childrenなどのメジャーアーティストや渋谷系アーティストのアートワークなどを手がけた信藤三雄氏は、CDジャケットをひとつのカルチャーにまで押し上げたと言われているし、宮師雄一氏もCDジャケットのデザイン性を飛躍的に向上させた功績があり、ヒット作を多く手掛けている。

この特集では、こうしたCDジャケットデザインの功労者をとりあげ、名作CDのアートワークの裏話を紹介するばかりではなく、パッケージとしてのCDジャケットの未来についても語られる。

宇多田ヒカルの復帰作として注目を集めた『Fantôme』は、通常盤1仕様のみでのリリースだったが、実はこれは今のメジャーシーンでは珍しい。この企画では、この作品から、これからのCDのあり方を検証していく。

CDジャケットの歴史と未来が示されるこの企画。どんな街にも「CDショップ」があった時代を知る音楽ファンは、きっと共感と少しばかりの懐かしさを感じるのではないか。

(新刊JP編集部)

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