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【体験レポ】サカナクションの8KVRライブで感じた「未来のライブ像」

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10月27日(木)から30日(日)の期間中、日本科学未来館で開催されていたデジタルコンテンツEXPOの展示を紹介します。

デジタルコンテンツEXPOは日本だけではなく、VRを含めた世界の最先端の技術が見られる展示会。今回は展示されていたコンテンツのうち、VRライブ『Aoi―碧―サカナクション』を紹介します。

8K:VR Theater『Aoi―碧―サカナクション』

ライブといえば、目の前に現れたアーティストが、実際に生演奏を行ってくれる臨場感が魅力。しかし今回紹介するVRライブは、本物のアーティストではなく、バーチャルに再現したアーティストによるライブが展開されます。

今回のライブで現れるのは、日本のロックバンド「サカナクション」。立体的な3D映像として目の前に登場し、2013年度のNHKサッカー放送テーマ曲である「Aoi」を演奏します。

体験者はVRライブ用のスクリーンを前に、3Dメガネをかけます。そこで目の前に現れるサカナクションのメンバーや映像は、映画館で見るような3D映画以上の立体感と実在感。映像の粗さはまったく感じられず、映像の魚や人間の表面はなめらかで、SF映画に出てくるバーチャル映像を思い起こします。

バーチャルとはいえ、ライブ特有の臨場感も健在。目の前に浮かぶサカナクションのメンバーが口を開いて歌いだすと、今いる会場より、もっと広い空間に自分がいると錯覚するほど、会場全体に歌が響きわたります。そして、演出として流れる雨の音も、まるでシアター内に本当に雨が降っているかのようで、思わず空を見上げてしまいます。

ライブシーンでは観客の歓声も聞こえます。それはもちろんバーチャルな歓声なのですが、現実にライブ会場で響いているかのようで、ひしめきあう観客が本当にいるかのようです。

今回紹介したVRライブは、2015年11月に東京・ヒカリエホールで初演してから、今年の3月のアメリカのクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」でも上演されました。今回の4日間の公演も、行列ができる盛況ぶりでした。

今回のVRライブは、本来1回しか同じライブを味わえなかったものが、何度でも体験できることが特徴です。違う場所、違う時間に大勢の人と同じ体験ができ、共有可能になるという、未来のライブ像を予感させてくれました。

今後、上映予定は決まっていませんが、横浜・DMM VR THEATERのように、常設されることで多くの人に体験できる機会が待たれます。

なお、このVRライブは、経済産業省の事業の一環として、国内の優れたコンテンツ技術を発掘・評価する「Innovative Technologies2016」の「選考委員特別賞」も受賞しています。

本展示の制作スタッフ

出演:サカナクション
音楽:サカナクション「Aoi」
サウンド・クリエイター:evala
アートディレクター:木村浩康(Rhizomatiks Design)
レーザー照明演出:MIU

NHKメディアテクノロジー
TD&ステレオグラファー:斉藤 晶 撮影監督:出頭清美 撮影:伊藤 毅
タイムラプス:内藤一輝 VE:髙栁紘平 照明:貫井聡一 音声:山口朗史、青山真之
ポスプロコーディネーター:田畑英之 オンライン編集&グレーディング:近藤貴弓
CGステレオグラファー:大塚悌二朗 制作:和田浩二、渡辺琴美

デジタル・ガーデン
CGIプロデューサー:高橋和也 CGIスーパーバイザー:平嶋将成
CGIデザイナー:森田 輝、原口麻衣子

NHKエンタープライズ

演出&プロデューサー:田邊浩介 演出&制作進行:立花達史

カテゴリー : デジタル・IT タグ :
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