体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

SCREW、10年の歴史に幕「最後の最後まで紫に染まり続けてくれてありがとう」

SCREW、10年の歴史に幕「最後の最後まで紫に染まり続けてくれてありがとう」

11月1日、SCREWが『SCREW LAST LIVE TOUR「BREATHE ONE’S LAST BREATH…」』を、東京・TSUTAYA O-EASTで開催。この公演をもって、10年に渡る活動に幕を降ろした。

2016年5月2日、バンド結成10周年を記念したワンマンツアーを終えた矢先のことだった。「SCREW、解散」。彼らを愛する多くのリスナーが悲しみに暮れたが、4人はこれまで自分達を支えてくれたファンのために、各地イベントにも積極的に出演。これまで様々な感情を分かちあってきた盟友達と共演し、7月22日熊本B.9 V2公演から全11公演のラストツアーを開催した。そして、11月1日、そのツアーファイナルであり、SCREW最期の日であるTSUTAYA O-EAST公演を迎えた。

最後の勇姿を見届けに駆けつけた多くのオーディエンス達の前に現れた4人は、すさまじい破裂音と共に「Death’s door」からライブをスタートさせた。瞬く間に会場を超興奮状態に導くと、硝煙の匂いが漂っているフロアに向けて叩きつけたのは「アナフィラキシー」。大量に噴出するCO2も、会場の興奮をさらに高めていた。また、彼らが立っているステージに敷かれていたカーペットも、ステージの後方にかけられていた特大サイズのカーテンも、すべてがバンドのコンセプトカラーである紫一色で統一されていて、そこはまさにSCREWの世界と呼ぶにふさわしい空間(ステージ頭上の照明部分には、SCREWという文字に組まれたセットもあった)。「一緒に燃え尽きようぜ!」と叫ぶ鋲を始め、力強く、それでいて冷静にプレイする和己もマナブも、強力なグルーヴで演奏を牽引していくジンも、そして、そんな4人に全力でついていくオーディエンス達も、序盤からレッドゾーンに突入する凄まじい光景となっていた。

そんな狂騒を巻き起こしつつ、本編中盤ではバラードナンバーを立て続けに披露。ミラーボールが幻想的に輝く中で届けられた「樹海ニ咲ク愛」や、すべてを浄化するような真っ白な光にステージが包まれた「Teardrop」、和己のアコースティックギターが感傷を増幅させた「REMEMBER ME」など、ドラマティックなバラードでもオーディエンスを魅了していた。そして、「最後までぶっとばしていくからついてこい!愛してやっからよ!」という鋲のシャウトからなだれ込んだ終盤戦は、エレクトロサウンドを吸収したラウドな「FUGLY」「CAVALCADE」や、「お前らが大好きだ!」という叫び声から突入した「DIE・KILLER・DEAD」、さらには「Barbed wire」「DEEP SIX」といったキラーチューンをめまぐるしい勢いで畳み掛けていき、瞬く間に計20曲を駆け抜けていった。

「本編おつかれ!」という鋲の声から幕を開けたアンコールは、オーディエンスがタオルを回しながらメンバーの名前を叫ぶ「ムラッキーヘビーマーチ」など、彼らの中でもポップ色強めな曲達に始まり、「Cursed Hurricane」といった逆境下でも光を目指そうとする力強い言葉が綴られた曲達を披露。なかでも、「お前らの笑顔をもっと見せてくれ」となだれ込んだ「七色」は光に満ち満ちていて、会場からは大合唱が巻き起こっていた。

そんなポジティブな空気から一転、ダブルアンコールでは「VEGAS」「惨殺Fiction」「RAGING BLOOD」といった、これまで何度もフロアに狂乱の渦を巻き起こしてきた、妖しくて凶暴なナンバーを乱れ打ち。「S=r&b」では、バンド史上最大のカオス状態になっているフロアや、絶え間なくステージ目がけてクラウドサーフするオーディエンス達に向けて、「バテてんじゃねえぞ!」と鋲が煽れば、ジンは曲のテンポをあげて更なる地獄絵図を生み出そうとし、ベースを手に取ったマナブも、満面の笑みでギターをかき鳴らす和己も、会場にいるすべての人達が命を燃やし尽くすかのごとくぶつかりあう熱演は、約20分間に渡って繰り広げられた。

そして、トリプルアンコール。残すところあと1曲となったところで、鋲がゆっくりと話し始めた。

鋲「今日はいつも以上にみんなの愛を感じました。2006年4月23日から今日まで、たくさんの夢を見させてくれて本当にありがとうございました。最後の最後まで紫に染まり続けてくれて本当にありがとう。残り1曲となりましたが、感謝の気持ちを込めて、この曲を歌わせてください」

彼らがラストナンバーに選んだのは「Dearest Wish」。紫色のテープが空高く発射される中、涙ながらも懸命に声を張り上げるオーディエンス達の大合唱が巻き起こっていた。全30曲、3時間を超えるラストステージを終えると、メンバーひとりひとりがフロアに向けて感謝の気持ちを伝える。

1 2次のページ
Musicman-NETの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。