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柴那典『ヒットの崩壊』11/15発売、「激動の音楽業界」と「新しいヒットの方程式」を様々な角度から読み解く

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気鋭の音楽ジャーナリスト・柴那典が様々な視点から未来のポップ・ミュージックのあり方を描く『ヒットの崩壊』が11/15に講談社現代新書より刊行される。

CD時代の終焉が訪れ、オリコンランキングはもはや流行歌の指標としては機能しなくなっている一方、ライブやコンサート市場は右肩上がりの拡大を続け、アップル・ミュージックやスポティファイなど「聴き放題」のストリーミング配信も普及が進む現在の音楽シーン。その実情と、あらゆるカルチャーやエンタテインメントにも共通する未来への指針を解き明かすルポルタージュが『ヒットの崩壊』だ。

「コンテンツ」から「体験」へと消費の軸足が移ってきたここ10数年の変化を経て、音楽ビジネスのあり方はどう変わってきたのか。音楽プロデューサー・小室哲哉といきものがかり・水野良樹という二人のヒットメーカーにヒット曲の過去と未来を尋ね、ヒットチャート、テレビの音楽番組、フェスやライブの現場、それぞれの変化と狙いをキーパーソンへの取材をもとに解き明かす。

また、海外に広がる「J-POP」の新たな可能性と、グローバルなポップ・カルチャーの最前線の動きも読み解いていく。

柴那典氏
書籍情報

「ヒットの崩壊」
講談社現代新書
2016年11月15日発売
定価800円+税
240ページ
ISBN:978-4-06-288399-3

<目次>
はじめに

第一章 ヒットなき時代の音楽の行方
1.アーティストもアイドルも「現役」を続ける時代
「音楽不況」は本当か?/CDは売れなくとも、アーティストは生き残る/「ブームはいつか終わるもの」だった90年代/「遅咲きバンドマン」が武道館へ/終わらなかった「アイドル戦国時代」/音源よりもライブで稼ぐ時代/失われた「ヒットの方程式」/10年代の前提条件

2.みんなが知っている「ヒット曲」はもういらない?
小室哲哉はこうしてヒットを生み出した/タイアップとカラオケがもたらしたもの/「刷り込み」によってヒットが生まれた/宇多田ヒカルの登場と20世紀の大掃除/AKB48とSNSの原理/動員の時代/いきものがかり・水野良樹が語るJ-POPの変化/音楽は社会に影響を与えているか/バラバラになった時代を超えるために/「共通体験」がキーを握る

第二章 ヒットチャートに何が起こったか
1.ランキングから流行が消えた
異様な10年代の年間チャート/オリコンランキングからは見えない「本当の流行歌」/「音楽は特典に勝てない」/オリコンはなぜ権威となり得たか/「人間の対決」が注目を集める/ヒットチャートがハッキングされた/そもそもCDを買う意味とは/オリコンの未来像

2.ヒットチャートに説得力を取り戻す
ビルボードが「複合チャート」にこだわる理由/「ヒット」と「売れる」は違う/ランキング1位の曲を思い出せるか/懐メロの空白/カラオケから見える10年代の流行歌/定番化するカラオケ人気曲/「J-POPスタンダード」の登場/世代別ランキングから見えてくる別風景/ヒット曲が映し出す「分断」

第三章 変わるテレビと音楽の関係
1.フェス化する音楽番組
テレビの役割はどう変わったか/東日本大震災が変えたテレビと音楽の歴史/各局で超大型音楽番組が拡大中/フェス文化を取り入れて進化を遂げた/「入場規制」が人気のバロメーター/スマホとフェスは好相性/制作者の意識はどう変わったか/「メディアの王様」ではなくなった/「音楽のお祭り」を作る

2.テレビは新たなスターを生み出せるか
狙いは「バズる」こと/人気を測る尺度が複数になった/テレビの役割は「紹介」になった/『ASAYAN』以降の空白/世界的スターは今もテレビから生まれている

第四章 ライブ市場は拡大を続ける
ライブビジネスが音楽産業の中心になった/「聴く」から「参加する」へ/「みんなで踊る」がブームになった時代/時間と空間を共有する/前代未聞の「事件」がもたらしたもの/フェスは夏のレジャーの鉄板になった/アミューズメント・パーク化したフェス/スペクタクル化する大規模ワンマンライブ/ピンク・フロイドとユーミンがライブを「総合芸術」に変えた/ライブの魅力は「五感すべて」の体験/メディアアーティストがライブの未来を作る

第五章 J-POPの可能性――輸入から輸出へ
1.純国産ポップスの登場
洋楽コンプレックスがなくなった/J-POPの起源にあった「敗北の意識」/ニッポンの音楽の「内」と「外」/演歌も「舶来文化」から生まれた/『風街ろまん』が日本のロックの起点になった/はっぴいえんどのイノベーション/アメリカへの憧れと日本の原風景/洋楽に憧れない世代の登場/J-POPが「オリジン」になった/なぜカバーブームが起こったか/ブームの仕掛け人は誰か/大瀧詠一の「分母分子論」

2.新たな「日本音楽」の世界進出
なぜBABYMETALは世界を熱狂させたのか/「カレーうどん」としての発想/「ミクスチャー」から生まれた発明/「過圧縮ポップ」の誕生/「パンク」としてのきゃりーぱみゅぱみゅ/原宿の元気玉/中田ヤスタカが作る次の「東京」

第六章 音楽の未来、ヒットの未来
過渡期の続く音楽業界/所有からアクセスへ/拡大するグローバル音楽産業/世界の潮流に乗り遅れた日本/変化を厭い「ガラパゴス化」していた/この先に何が訪れるのか/音楽を“売らない”新世代のスター/アデルの記録的成功/「ニッチの時代」は来なかった/ロングテールとモンスターヘッド/サブカルチャーとしての日本音楽/小室哲哉の見出す「音楽の未来」/unBORDEの挑戦/健全な「ミドルボディ」を作る/水野良樹が語る「ヒットの本質」/「歌うこと」が一番強い/音楽シーンの未来

おわりに

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