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花粉症にはヨーグルト? 効果的なヨーグルトの選び方について

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花粉症を根治するのはとても大変なこと。花粉症で苦しんでいる皆さんも、いろいろやってみたけど・・・という人、多いんじゃないでしょうか。

そもそも花粉症を治すには、体の免疫の仕組み、そしてそれを作り出している体質を変えないといけないといわれています。

体質改善、そして花粉症治療に効果があると最近注目されているのが「ヨーグルト」。

でも、ヨーグルトなんかで、本当に難しいといわれている花粉症治療ができるんでしょうか?

要チェック項目

□花粉症は免疫の仕組みがくずれて起きる

□花粉症治療とは、健康な免疫を取り戻すこと

□体質改善に効果があるヨーグルト

花粉症を引き起こす免疫のメカニズム


病気を治療するためには、病気の原因やメカニズムを知らなければなりません。そこで、花粉症がなぜ起きるのかを見ていくことにしましょう。

わたしたちの体には、異物の侵入から自分自身を守る機構、免疫(抗原抗体反応)の仕組みが備わっています。

花粉症は、その免疫の仕組みに異常が生じることで発症します。本来無害なはずの花粉を有害な異物と認識し、それを排除するための反応を起こしてしまうのが花粉症です。

その反応が鼻水やくしゃみ、のどや瞼のかゆみといった症状となるのです。

免疫は次のようなプロセスで行われます。

1. 異物が侵入すると、そこから出るたんぱく質をマクロファージ(貪食細胞)が捉え、異物であると認識します。

2. この情報をヘルパーT細胞のうちTh2と呼ばれるものが、抗体の工場であるB細胞に運びます。

3. B細胞はその異物と結合して無害化する抗体を作ります。抗体は十分な量作り続けられ、次に異物が侵入するのに備えます。

4. 再び異物が侵入すると、抗体のうちIgEというタイプは異物と結合し、その際にいろいろな種類の化学伝達物質(ケミカルメディエーター)を出します。

それらはそれぞれの持ち場で異物を排除する反応を起こします。これによって異物は体外に排出されます。

花粉症はなぜ起きるのか

バランスが大事? Th1・Th2ってなんだ?

花粉症は、無害なはずの花粉を有害な異物であると認識してしまうことが原因で起きます。では、なぜ間違った認識をしてしまうのでしょう。

じつは完全に解明されているわけではないのですが、ひとつの仮説として有力視されているのが「Th細胞のバランス」です。Th細胞とは、免疫のプロセスの中で登場した、情報を工場に伝えるヘルパーT細胞のこと。

このTh細胞には、Th1とTh2という二つのタイプがあります。アレルギーに関わる抗体をつくるよう伝達するのがTh2だったのに対し、Th1はおもに感染症での免疫を担当します。

アレルギーではTh2が働くわけで、アレルギー患者ではTh1とTh2のバランスが、Th2の側に偏っています。Th2が多すぎること、それが花粉症の原因として有力視されているのです。

したがって、このバランスを正常な状態に修正することができれば花粉症は治る、ということになります。

異常な免疫を引き起こす「体質」を改善する

Th1とTh2のバランスを正常な状態に修正することが花粉症治療の本質だということがわかりました。では、どうすればそれが可能なのでしょう。

じつは、残念ながらこうすれば確実、という方法はまだ確立されていません。体質の改善としか言えないのが現実です。

そんな中で、いま注目を集めているのが「腸内フローラ」です。

ヨーグルトと花粉症はどんな関りがあるのか?

体の健康を左右する腸内フローラ

私たちの腸の中にはたくさんの微生物が棲んでいます。おもにビフィズス菌や乳酸菌の仲間で、これらが私たちの体を健康に維持することに大きく関わっています。

まるで花園のように広がるという意味で、「花畑」「花園」を意味する「フローラ」というラテン語が使われています。ここに暮らす菌たちが、いわゆる善玉菌といわれるものです。

この善玉菌が健全に機能することで、体質が本来の状態で維持されるといわれます。Th1とTh2のバランスを守るのにも、腸内フローラが大きく関わっているという報告がなされています。

乳酸菌とビフィズス菌

そこで登場するのがヨーグルトです。ヨーグルトを作るには乳酸菌が不可欠。当然ヨーグルトにはたくさんの乳酸菌が含まれます。種類によってはビフィズス菌も含まれるものもあります。

乳酸菌は糖類を分解して乳酸を作り出しますが、ビフィズス菌の場合は乳酸だけではなく酢酸も作るのが特徴です。これらが悪玉菌の繁殖を防ぐなどの働きをすることによって、体の健康を守るのです。

ヨーグルトを食べても腸内フローラに善玉菌は届かない?

では、ヨーグルトを食べれば腸内フローラの乳酸菌・ビフィズス菌を増やせるということでしょうか。じつはそう簡単ではないのです。

乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を食べても、ほとんどの菌は生きたまま腸内に届くことはないという研究結果が出されているのです。原因は胃液に含まれる強烈な胃酸。これによって菌はほぼ死滅してしまいます。

しかも、仮に生きて腸までたどり着いたとしても、そのまま住み着いて増殖することはないのです。

これなら効く! ヨーグルトの選び方

乳酸菌を含むある種の食品の摂取によって、便秘や下痢の改善、善玉菌の増殖、悪玉菌の減少、有機酸の増加とアンモニアの減少による腸内環境の改善といった、すばらしい研究結果が出ているのです。

こうした科学的な効能報告がある食品を、日本では特定保健用食品、通称トクホとして認定しています。

トクホにはその食品の機能を表示することが認可されています。これらの中には、血圧や血清コレステロールの低下など、体質改善への貢献、そして花粉症などアレルギー症状の軽減が確認されているものがあります。

ヨーグルトを選ぶ際のキーワードは「トクホ」です。

ヨーグルトとは、気長に付き合おう

花粉症の根治はやはり簡単ではありません。ヨーグルトも治療薬というよりは体質改善のための道具のひとつと考えたほうがよいでしょう。

しかも、即効性があるものではありませんから、気長に長期間取り続けることが必要です。

ヨーグルトには、花粉症対策だけではないいくつもの健康貢献が期待できますので、いろいろな意味で健康を支えてくれる食品として、食生活の一部に加えてみてはいかがでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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