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尿酸値が高い!? 2つの要因と4つの対策を知って痛風知らずに

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一度は耳にしたことがある「尿酸値」。無自覚のうちに高くなっていることが多く、健康診断や血液検査などで指摘されて初めて気付いたという方も多いようです。

そんな「尿酸値」について、どんな原因で起こるのかや尿酸値の上昇を抑えるための対策などをご紹介します。

要チェック項目

□「尿酸」は、常に体の中に存在する「プリン体」の老廃物

□男女共に基準値は7.0mg/dL以下

□「尿酸」は水に溶けにくいので、アルカリ性の水や食品を摂取すると効率的に排出できる

そもそも尿酸とは?

「尿酸」は、「プリン体」という物質が原料で、それを分解したときに出る老廃物のようなものです。そんな尿酸が作られる過程は3つあります。

1.新陳代謝

まず、体内で常に行われている新陳代謝。新しい細胞が生まれて、古い細胞は体外へ排出されます。その時にプリン体が放出され、尿酸が作り出されます。

2.エネルギー消費

運動をする時、エネルギー源としてプリン体の原料である「ATP」が使われます。通常はエネルギー消費で再利用されるため尿酸になるのはごく僅かですが、激しい運動をすることでATPが多量に使われることで再利用されない分が尿酸になってしまいます。

3.食品による摂取

代表格のビールをはじめ、レバーや干物など食品そのものに含まれるプリン体をそのまま摂取することで、尿酸が作られます。

このような過程を経て肝臓で作られた尿酸は、排泄によって一定量体外へ排出されるものなのです。

正常値はどれくらい?

「尿酸値」は、血液中の濃度で分かるため、血液検査で調べることができ、検査の結果は、「尿酸値」や「血清尿酸値」と記入されている項目を見ると分かります。

血液1dL(100mL)中に、どれくらいの量の尿酸(mg)が含まれているかを表しており、正常な数値は、性別や年齢は関係なく、男女共に7.0mg/dLを基準値としています。

つまり、この数値を超えると高尿酸血症と診断され、痛風の発症が高まるのです。

血清尿酸値の場合、男性3.8~7.5mg/dL、女性2.4~5.8mg/dLと幅を持たせていることもありますが、通常、血漿の中で溶ける尿酸は7mg/d以下とされているということから、7.0mg/dL以下を基準と考えておけばよいでしょう。

また、逆に尿酸値が低すぎるのも問題です。基準値は2.0mg/dl以下の場合、低尿酸血症と呼ばれ、腎機能の障害や尿路結石などを引き起こしてしまうことがあります。

尿酸値が高いその要因は?


尿酸が高くなる要因は大きく分けて、2つあります。

1.遺伝的要因

ごく稀ですが、祖父や父親などの近しい関係の人が痛風を患っていたり、生まれつき腎機能に障害があり、尿酸の排泄が低いといった遺伝的な要因があります。

2.環境要因

【飲酒を含む食生活】

高脂肪・高タンパクな食の欧米化と野菜不足といった食生活の乱れによって、尿の酸性が強くり、水に溶けにくい尿酸は、酸性の尿だとより溶けにくく、体外へ排出されないことで体内の数値を上昇させてしまいます。

偏った食生活を見直し、アルカリ性にしてくれる野菜や海藻類などをバランスよく摂取し、尿から効率よく尿酸を排出させるように心がけましょう。

また、お酒の飲み過ぎも一次的に尿酸値を上げることから原因のひとつとされています。特に、ビールの原料である麦芽には多くのプリン体が含まれているということもあり、摂り過ぎには注意したい食品です。

【ストレスや激しい運動】

極度の緊張やストレスによる下痢で脱水状態になったり、激しい運動による発汗なども尿酸値を上昇させることがあります。

【病気や薬剤の影響】

肝機能の低下や悪性腫瘍、血液の病気が原因で高尿酸血症になったり、フルイトランやラシックスなどの利尿薬や喘息の治療薬のテオドールなどの薬剤の中にも尿酸値を上昇させるものがあります。

尿酸値が高いと○○になる!

では、尿酸値が高いと身体にどのような影響をもたらすのでしょうか? 代表的な病気として「痛風」と「尿路結石」があります。

痛風

風にあたるだけでも痛みが走ることから名付けられた「痛風」。一度なってしまうと完治が難しい病気でもあります。

この痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで体内に蓄積し、それが結晶になって関節などに炎症を引き起こす病気です。患部は大きく晴れ上がり、激しい痛みを伴うのが特徴です。

尿酸は重い物質なので、重力で足元に溜まりやすく、痛風患者の約7割は足の親指から突然発症するようです。

尿路結石

尿路にできた石のことを「尿路結石」と言います。食生活の乱れで酸性尿になっている方や、尿中の尿酸排泄量が増加することで引き起こす病気です。

小さな結石であれば、排泄時に一緒に流れ出るのですが、大きいものだと尿道を塞ぐため、尿が出にくい状態になります。そんな結石や状況が原因で激しい腹痛や血尿などを引き起こすこともあります。

尿酸値を下げたい! 対策に効果的な4つのポイント

尿酸値が高くなると、サプリメントや腎臓から尿酸を排出させるための尿酸排泄促進薬、尿酸の生成そのものを抑制させる尿酸産生抑制薬を服用するといった薬物療法等もありますが、なるべく薬に頼らずに数値を下げたいですよね。そこで、尿酸値を上げないためのポイントを4つご紹介します。

1.食事管理で肥満を防ぐ

一番はやはり日頃の食生活の改善です。肥満度が高いほど尿酸値が高いことが分かっているので、総カロリーの制限や偏食を避け、しっかりと食事管理することが大切です。それにより肥満を防ぎ、体重増加を抑えることで尿酸値も下がると言われているからです。

プリン体を多く含むとされている肉類などの摂取を控えることも効果的です。

2.お酒好きは休肝日を作る

当たり前のことですが、一気飲みや溺れるほどお酒を飲まないことが大切です。

アルコール類の中でも特にビールは、原料の麦芽にプリン体を多く含みます。プリン体OFFなどのビールもありますが、飲み過ぎてしまうと意味がありませんよ。

1週間に1日でも良いので、健康に配慮して、休肝日を設けてみてはいかがでしょうか。

3.水分を摂って尿路を管理

1日に2L以上水分を摂るのが理想とされています。運動の後はもちろん、こまめに水分を補給して、尿量を増やすことも大切です。

糖分を含まないお茶でも良いですが、水を飲むなら尿の酸化を防ぐ効果もあるアルカリイオン水がおすすめです。

4.適度な運動

肥満解消には、やはり適度な運動が必要です。ただし、激しい運動をするとかえってプリン体を生成してしまうので、軽めのジョギングやウォーキングといった有酸素運動が効果的です。

尿酸値を下げて「痛風」や「尿路結石」を回避

尿酸値の基礎知識から、それが高いことが原因で突然の痛みに見舞われる「痛風」や「尿路結石」についてご紹介しました。誰でも痛いのは嫌ですよね。

そんな病気と一生付き合うハメにならないように、日頃から食生活や生活環境に気を配り、尿酸値を必要以上に上げないように努めましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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