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キャリー付きで転がせるバックパックが売れている理由

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 キャリーケースを持ち歩く人が女性を中心に増え、PCなど荷物が多いビジネスマンにもキャリーを引く姿が目立ってきた。街でカバンを転がして歩く人は年々、増加傾向にある。そしていま、カバンを転がす人たちにバックパッカーが加わりつつある。彼らが使っているのはスーツケースではなく、キャリー付きのバックパック(リュック)だ。ゲストハウスジャーナリストの向井通浩さんも、最近、キャリー付きバックパックを導入した。

「耐久テストも兼ねて使っているのですが、予想以上に便利で、いったん使い始めたらやめられないと思いました。LCCを利用して札幌へ2泊の旅をしてきたばかりですが、滞在中、バックパックを一回も背負わず転がしていました。一度使ったら、手放せない快適さですね。バックパックは背負わないと邪道だという声もありますが、転がせるバックパックは腰や膝に負担が少ないですし、今後、ますますニーズが高まると思います」

 キャリー、つまりスーツケースのように小さなタイヤがついたバックパックが広まったのは、2010年頃から。まず添乗員など仕事で旅行をする人たちが使い始め、徐々に広まった。身軽な旅を心がけるバックパッカーにも広まったのは、LCC(格安航空会社)が「足」として定番になった影響が大きい。多くの場合、LCCは受託手荷物が運賃とは別料金で、機内持ち込み手荷物の重量制限も厳しいからだ。

 LCCの機内持ち込み荷物の重量を調べると、エアアジアとジェットスターが7キロ、ピーチ・アビエーションとバニラ・エアは10キロで、春秋航空は5キロだ。この重さにカバンの重量も込みで旅の荷物をおさめるなら、カバンそのものは軽いほうがいい。

「スーツケースと比較し、より軽いカバンとしてキャスター付きバックパックを選ぶ人が増えています。以前はキャスター部分が壊れやすく、カバンの底が地面にこすれて擦り切れやすいなど問題がある製品も少なくありませんでした。最近は材質や設計が改善され、使いやすくて丈夫なものが増えました。またLCC機内に持ち込める30リットル以下クラスも、まだ選択肢は多くはないものの1万円前後から入手可能になりました」(前出・向井さん)

 キャスター付きバックパックには、向井さんが最近、愛用している容量30リットル(荷物をつめると10キロに満たないくらい)の小型なものから、長旅にも対応できる50リットルなどの大容量もある。様々な旅に対応できる大きさがそろっているので、日本を旅するバックパッカーにもキャスター付きを選ぶ人は増えている。

 今夏、関西地方のゲストハウスめぐりをした向井さんは、キャスターつきのバックパックを利用している人が多いことに驚いた。特にヨーロッパやカナダからの若い旅行者に利用率が高かった。彼らのカバンがキャスター付きになったのは、10年前と比べて電子機器類が増え、重くなっていることも影響している。

「バックパッカーの荷物は減っていますが、重量は増えています。本を何冊も持ち歩く人はいなくなりましたが、スマホやPC、ケーブルや充電池が荷物に加わったからです。女性やアラフォーに差し掛かった人にとって、重いバックパックは体への負担が大きい。でもキャリー付きバックパックを利用すれば、若い男性と一緒の旅でも体力差をカバーしてくれるので、旅をより楽しめるようになると思います」(前出・向井さん)

 いま、学生が選ぶ通学カバンはリュックタイプのものが多い。リュックサックの色やデザインが豊富になって選べるようになっただけでなく、電子辞書やPCなど、必要な荷物が重くなっていることも影響しているだろう。彼らが旅に出るときには、スーツケースではなくキャリー付きバックパックが常識となるのはそう遠くないことになりそうだ。

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