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もしかして自閉症?目線が合わず言葉の出ない息子を発達相談に連れて行くと…

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息子が1歳9ヶ月のころ。元気でいつも楽しそうにしているけれどまだ言葉が出ていませんでした。

言葉の発達には、日常の話しかけや読み聞かせがよいと聞くので「おいしいね」「楽しいね」などの言葉かけを鬱陶しいぐらいしていました。息子は笑顔でしたが、真似やお返事することはありませんでした。

絵本は、開いて見せたとたんに両手でばりっと裂いてしまいます。しかも、にこにこ楽しそうに破壊。悪気がないのはわかるのですが、壊れた絵本の数がふえていくにつれて、私はちょっとつらい気持ちになっていきました。

大好きな遊びは、サプリの容器を8個くらい高く積み上げ、それが音を立てて崩れるのを見て喜ぶ、本棚から絵本をひっぱりだして床にぶちまける、といったことでした。その度に私が片付けていたのですが、しまうそばから散らかすので「やめて~!」と悲鳴をあげる毎日でした。 関連記事:自閉症スペクトラムの息子との生活で学んだ、親子が笑顔でいられる暮らしの工夫 byアマミモヨリ

ある日、母から「どんなに言葉の遅い子でも、パパ・ママ、あー、わー、ぐらいは言うものよ」と言われました。「しゃべれなくてもナイナイ(お片付け)とかこちらの言うことはわかるものなんだけどねえ」とも。もしかして発達がゆっくりなのではなく、なにかあるのでは…。

私は不安になり、パソコンで「言葉 1歳9ヶ月」を検索しました。すると、ぱっと目に入ったのは「発達障害」「自閉症」の文字。調べていくうちに鼓動が早まっていくのを感じました。サイトに書かれている自閉症の数十項目ほどの特徴が息子にほぼ当てはまっていたのです。

本当にそうなら、母親としてできるだけ早いうちにやれることをしたい。でも「3歳ぐらいにならないと診断を下せない」という情報ばかり。幼児の発達障害・自閉症の診察をしてくれる医療機関は本当に少なく、予約は早くて半年待ち。

それなら「今できることは?」と調べて目に入ったのは、市町村などで行っている「発達相談・発達検査」という方法でした。以前、母子手帳と一緒にもらった案内を頼りに、市の保健センターに電話しました。最初は2ヶ月半待ちでしたが、運よくキャンセルが出て2週間ほどで見てもらえることに。

そして検査の日。臨床心理士の先生に見てもらいました。ヒアリングと積み木や型はめ、ビンやサイコロなどの道具を使う検査をしました。医師ではないので診断はできないと言われましたが、検査結果の内容は限りなく自閉症に近いということでした。

先生によると、言葉の発達は「目線が合う、指さしができる、言葉が出る」という順なのだそうです。9ヶ月の時は目線も合うし、手遊びやバイバイ、お返事のジェスチャーもしてたのですが、この頃には消えてしまっていました。

「消失」と言って自閉症の子に見られる特徴の一つなのだそうです。また、息子は「クレーン」と呼ばれる行動をします。クレーンは簡単に言うと、指さしの代わりに相手の手を使って目的のものを取らせようとすること。相手の顔は全く見ず、手とものだけが存在しているかのように振る舞うのです。

「これからどうしていいのか…」暗闇のなかに置かれたような不安な気持ちになってしまった私に、先生はこんなアドバイスをしてくださいました。「3歳までにできる一番のことは、受け入れること。愛情・信頼をしっかり育んでいくことですよ」と。「それなら、やれる!」ポジティブな私は目の前が明るくなりました。

正直、今でも色々と悩みや不安は尽きません。ですが、いけないことをすればガツンと叱ります。そして「スキンシップと言葉かけをする。否定しない」それを日々のテーマにして、毎日愛情たっぷり育てています。 関連記事:周囲になんと言われても、理解されなくても、一番の理解者は私 ~栗原類さん母、泉さんインタビュー(前編)~

著者:玉万蔵

年齢:45歳

子どもの年齢:4歳、2歳

いつも生き生き楽しそうな4歳息子(発達障害・自閉症、知的障害)と世話焼きしっかりさんの2歳娘(定型発達)の二児の母です。高齢妊娠・高齢出産、高齢子育てで毎日へろへろ!パソコンに向かうと息子は肩に、娘はひざに。体力・筋力の低下と闘いながら日々を楽しく過ごしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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