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27歳になったばかりのMay’n 大人な雰囲気のシンフォニックコンサート開催(独自レポート)

27歳になったばかりのMay’n 大人な雰囲気のシンフォニックコンサート開催(独自レポート)

 10月21日に誕生日を迎え27歳となったMay’nが、翌22日に東京芸術劇場コンサートホールにてフルオーケストラとのコラボレートコンサート【May’n Symphonic Concert「TWENTY for SEVEN」】を開催した。

【May’n Symphonic Concert「TWENTY for SEVEN」】ライブ写真

 暗転の舞台の背面にそびえたつパイプオルガン。ステージ上には所狭しと楽器たちが並ぶ。クラシックコンサートならではの静寂と緊張感が漂う。開演時間となり、演奏を担当する東京ニューシティ管弦楽団が入場、続いて、本コンサートの音楽プロデューサー・大嵜慶子も登場すると、会場いっぱいに集まった観衆から大きな拍手が贈られるなか、白を基調としたドレス衣装を纏い、いつもより華やかで大人っぽいMay’nが現れ、深々と一礼した。

 そして一瞬の静寂がもたらされると、弦楽器とパイプオルガンがイントロを奏でていく。幾重にも重なった楽器たちが活き活きと鳴り響くようアレンジされた「もしも君が願うのなら」から、コンサートはスタート。緊張感はありつつ、オーケストラが紡ぐ壮大な音色に歌声を乗せていく。まさにMay’nが一つのパート。ボーカリストとして輝いていた。この神々しい光景が、目に焼き付いて離れない人も多いだろう。そして、曲終わりにニコッと手を掲げ、歓声に応えていた。

 May’nが指揮をとるかのように「愛は降る星のごとく」を披露すると、会場全体へ笑顔を向け手を振る。そして、集まったファンへ「ドキドキしてる?」と問いかけ、自らもドキドキしていたことを告白。緊張感のあった会場をほぐすようなMCを挟み、「今日に恋色」に続けて、あまり触れる機会がなかったグランドピアノへの憧れから10代の頃に電子ピアノで作ったという「Grand Piano」を、初めてグランドピアノの演奏に乗せて披露したのであった。

<“アラサー”にやったぁ! そして「私にとっての大切な曲を、最強の音で……」>

 「(今回のコンサートの)セットリストを決めるときに絶対にこの曲をやりたい」と、May’nがこだわったのは「Scarlet Ballet」。まさかのシンセサイザーのサウンドを大胆にアレンジをして披露。華やかな会場全体を彩る照明をバックに、颯爽と歌い上げる。彼女の舞う姿やボーカルに感化されてか、演奏陣のノリノリなパフォーマンスもみられた「オベリスク」に続いていく。

 第1部の終盤、MCで「21日、27歳になりました。……大人だ、アラサーだ! やったぁ!」と、理想の大人な女性に近づいた“アラサー”を楽しみにしていたことを語る。多くのファンのおかげで、毎日音楽のことを考えながら歩めてきたことを「とっても幸せです」と伝え、この経験があるからこそ「年齢を重ねることにとてもワクワクしている」という。May’nとして活動をはじめて8年。この間、彼女と共に歩み、愛されてきた楽曲たちがある。その楽曲への愛情について「これからもずっとずっと変わることはありません」と断言し、「私にとっての大切な曲を、最強の音で届けさせてください」と紹介して、「ダイアモンド クレバス」の演奏が始まった。

 優しいピアノの音に、弦の音色が重なる。柔らかな音色に導かれるようにMay’nの歌声が響いていく。この楽曲の奥深さをオーケストラの壮大な音色が誘う。歌詞のひとつひとつ言葉がMay’nの気持ちが広がっていくような錯覚を覚える。あっという間に終わってしまったこの曲の、最後に響く微かな音さえも聴き切ろうと、観衆は静まり返り、拍手は少し遅れて盛大なものとなりステージへ贈られた。

<後半はロックテイストで!「ノーザンクロス」でアカペラも披露>

 コンサート後半、May’nはワインレッドと黒の彼女らしいロックな衣装で登場。前半とは打って変わり、ピアノとビブラフォンと弦だけの編成で、「妖精」「アオゾラ」を披露する。そしてMCでは、誕生日を迎えたときの話で笑いを誘う。多くのメディア出演、ライブ経験で培ったトークスキルも見事だった。

 ふたたびフルオーケストラとバンドメンバーが登場し、「ここからはロックなナンバーをお届けします」と、久々に披露するという「永遠」が、エモーショナルなバンドサウンドとオーケストラの融合で紡いでいく。続く「Belief」では、楽曲の激しさそのままにオケサウンドで表現され、彼女の全身を使って歌う姿に圧倒させられる。サビ前のブレイクにヒールでリズム刻みオケを導いていく。この迫力ある大きな音の波に乗るように、彼女は舞い踊り、ロックボーカリストの正体を露わにする。

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