シューベルトの名曲は、まだどこかに埋もれている?

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シューベルトの名曲は、まだどこかに埋もれている?
J-WAVEで放送中の番組「ACOUSTIC COUNTY」のワンコーナー「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」(ナビゲーター:西村由紀江)。10月27日のオンエアでは、この週のテーマが「発掘された名曲」ということで、シューベルトのある楽曲を特集しました。

西村によると、名曲を作りながらもほとんど無名のまま亡くなり、遺品の中から未発表作品や未完成のスケッチなどが発見される作曲家は、昔はたくさんいたようです。

天才的なメロディメイカーと呼ばれるシューベルトも、わずか31年の人生だったため、実力をアピールしきれなかったそう。そのためシューベルトの死後、彼の仕事部屋には未発表の作品がたくさん眠っていたそうで、彼が生前に取り組んだ最大のスケールを持つ作品、交響曲第8番「ザ・グレート」も死後10年経って人々の耳に届いたのだとか!

そのきっかけになったのは、シューベルトの死後10年が過ぎた1839年の元日に、彼を研究していたシューマンがシューベルトが暮らしていたウィーンの家を訪ねたこと。兄・フェルディナントの協力のもと楽譜などをチェックしていたところ、壮大なスケールの作品、ハ長調の交響曲が出てきたそうです。

「未発表の小さな歌曲や室内楽曲があれば」と思っていたシューマンは、この作品に驚き、すぐに楽譜をメンデルスゾーンに送ったそう。メンデルスゾーンもこの曲の素晴らしさに感激し、すぐに自分が監督を務めるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で初演し、世に知らしめたそうです。

「歌曲の王」と言われるシューベルトでしたが、交響曲も8曲も残しているのだとか。しかし、書きっ放し、整理しない、忘れっぽい…という性格のため、スケッチ程度のものも含めると未完成作品が6曲も確認されているそう! その代表が、あの「未完成交響曲」。この曲について西村は「ちなみに『未完成交響曲』も“発掘された名曲”の一つで、この曲が日の目を見たのは『ザ・グレート』の発見よりもさらに26年も後のことなんですよ」と話していました。

「ザ・グレート」は、もともと1826年にシューベルトが29歳のときに書かれ、ウィーン楽友協会へ贈られたそうですが「演奏が難しすぎる」という理由で初演もされず、楽譜の行き先さえわからないままになってしまったのだとか。

それがシューマンによりシューベルトの部屋で発見されたわけですが…「こんなふうに埋もれている曲、まだあるかも…」と期待も込めてコメントする西村でした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」
放送日時:月・火・水・木曜 15時15分ー15時20分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/secretnotes/

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