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時価総額1兆5000億円のニトリが大切にする「成功の5原則」とは?

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様々な企業の成功・失敗事例や意思決定の過程などが、余すところなく書かれている「企業研究」分野のビジネス本。多くのビジネスパーソンにとって、自分の働く業界を知ることに限らず、他業界の事例から普遍的な成功法則や気づきを得る”手がかり”となるものです。

そんな「企業研究」分野のビジネス本において、今話題となっている本が『ニトリ 成功の5原則』です。日本最大の家具チェーン「ニトリホールディングス」会長・似鳥昭雄氏の著書であるこの本は、なぜこれほどまでに注目されたのでしょうか。

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『ニトリ 成功の5原則』

作者:似鳥昭雄/出版社:朝日新聞出版

超優良企業を一代で築き上げた似鳥氏ですが、かつては自他ともに認める「落ちこぼれ」だったそうです。この本の魅力は、その似鳥氏が成功した秘密を描いていることなのか。他にも何か注目される理由があるのか。本書の魅力を探ってみました。

「ロマン」と「ビジョン」がビジネスを大きく変える

「お、ねだん以上。ニトリ」のCMで知られるニトリは、生活に必要不可欠な商品を、誰でも手に入れやすい低価格路線で販売しています。今でこそ、時価総額1兆5,000億円を超える超優良企業へと成長を遂げたニトリですが、似鳥氏自身は完璧な人ではありませんでした。むしろ、自他ともに認める「落ちこぼれ」だったといいます。

似鳥氏は、23歳の若さでニトリを創業。創業当時は「なんとか食べていければ」と考え、すべて行き当たりばったりで事業を手がけていたそうです。また、創業当初の似鳥氏は対人恐怖症で接客がまったくできなかったほどでした。

月に70万円の売上がないと利益が出ないのに、実際の売上は40万円ほど。創業したはいいけれども、いつ倒産するか時間の問題という状態でした。お金がない私は穴の開いたジャンパーを着て、インスタントラーメンばかり食べて、不健康で歯茎から出血するような有様でした。(『ニトリ 成功の5原則』より、以下引用箇所は同様)

しかし、経営がうまくいかなかった27歳のときに、「状況を変えるヒントがないだろうか?」と視察のために訪れたアメリカで抱いた「ロマン」が、似鳥氏の人生を変えることになります。そこに、人生の師として尊敬する故・渥美俊一氏から教わった「ビジョン」が加わり、似鳥氏のビジネスを大きく変えることになったのです。

「成功の5原則」があれば、落ちこぼれでも再起可能

似鳥氏は、渥美氏の教えをもとにしながら、成功を収めるまでの実体験をふまえて「成功の5原則」をまとめあげました。その5原則とは、「ロマン(志)、 ビジョン(中長期計画)、意欲、執念、好奇心」だと言います。この原則は「どうしたら成功できるのか?」をニトリの社員に示すために考えられたものですが、多くのビジネスパーソンにも通じる原則として、本書で紹介されています。

意外なことに、かつては「のろまなカメ」と思われていたという似鳥氏ですが、渥美氏から「鈍重でもいい、一歩一歩前へ進め」と言われた言葉に支えられ、この5原則を意識したことで成功を掴みました。似鳥氏は、この5原則があれば、マイナスからのスタートでも成功できると唱えています。

落ちこぼれのいじめられっ子だった私が、どうしてこれほど大きな成功を収めることができたのでしょうか。それは、私の考え方が変わったからです。そもそも机上の問題を解く力と、実社会で活躍する力とはまったく別です。(中略)「勉強ができないから、成功もできない」と思うのは間違っています。大事なのは物の見方、考え方なのです。考え方を変えることで人生を変えていけるのです。

成功のその先をイメージすることの大切さ

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