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ビル奥に待つ笑顔と絶品おばんざい「あおい」【京都】

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6席のカウンターを目指して。

こんにちは、メシ通レポーターの泡です。秋の観光シーズンを迎え、京都はいつもに増してにぎやか。各地から友人知人が遊びに来てくれるのはうれしいのですが、皆して聞いてくるのは同じことばかり。いわく「京都らしいおいしいもの教えて~」。うわーん、漠然としすぎなんだよーみんなたち!

話題の割烹にする? →「ちょっと緊張するし高いでしょ」

なら、おうどんとか? →「せっかくだからゆっくり食べたいなぁ」

湯豆腐はどうよ? →「前に来た時食べた~」

町家の店でも行く? →「空間よりも味重視かなっ」

……って、どないせーゆーねん!!!

(ハァハァ)

というときに重宝するのが、エエ感じのおばんざい屋さんです。

小体な造りでカウンターには大鉢が並び、女将さんがにっこり迎えてくれる、そんなお店。

常連さんが気安く暖簾をくぐるし、初めての観光客もウェルカム。どうです、理想的でしょう?

今回はいくつかある我が手札店のなかでも、ホンマは教えたくないけどちょっと自慢したい、そんな一軒をご紹介いたします。

場所は木屋町三条下ル。木屋町通は、京都の若者が集う(この言い方って……)飲食街で、夕暮れ後からにぎわう通りです。

地下鉄の東西線・京都市役所前駅から、木屋町通を南へ。

木屋町通は高瀬川という川沿いにあります。

大きめの通り、三条通を越えてしばらく行った左側。飲食店が集まる「ニュー京都ビル」の1階奥に、目指す店があります。

「あおい」と書かれたシンプルな看板が目印。

店内はカウンター6席と、奥にテーブルが4席。

初めてなら、ぜひともおばんざいがずらりと並ぶカウンター席を予約してください。その方が絶対楽しいので!

楽しい理由はこちら、季以(としい)さん(右)と、よりこさん(左)。お二人でこの店を仲良く営んでいます。この笑顔を見るだけで、お店の雰囲気が伝わろうというもの。

季以さんはこの近所にある老舗のおばんざい屋さん「出逢ひ茶屋 おせん」の名物女将でしたが、自らのお店を開くべく円満退店。元々音楽仲間で同じく食いしん坊だったよりこさんに声をかけて、一緒にお店をすることになったそうです。

めくるめくおばんざいワールド!

料理は2人で手分けして担当。それぞれの家庭の味をベースに、お酒に合うようアレンジしたりとひと工夫を加えて提供します。自身もお酒大好きな2人だけに、酒飲みのツボはこれでもか! というほど押さえまくり。あれもこれもと目移り必至な料理がずらり10種類以上並びます。

とある夜のメニューはこんな感じでした。

(おばんざいは季節や日によって内容が異なります。価格は1人前)

トマトと厚揚げの炊いたん 880円。

丸ごと炊いてダシを含んだトマトがたまりまへんっ。

豚スペアリブのオレンジ煮 980円。

ほろっほろになった豚肉にオレンジのほのかな風味がオツ!

イカの梅マリネ 780円。

野菜をたっぷり添えた、メタボ左党にうれしい一品。

生麩と鶏のべっこう煮 880円。

老舗「麩嘉」のもっちり生麩を使った女子歓喜の甘辛味。

おじゃこと万願寺とうがらしの炊いたん 580円。

おばんざいでおなじみの“炊いたん”は、ぜひ食べてほしいもののひとつ。

コーンバターの肉じゃが 780円。

定番のおかずにもひとひねり加えて、アテ仕様に。

お魚の南蛮漬け 780円。

ハモなど旬の魚をたっぷりの野菜と共に味わえます。

キッシュ1ピース 400~500円。

具は日替わりで、この日はしらすと九条ネギ、蓮根。

たこの柔らか煮 980円。

色よく食感よく炊きあげたタコは日本酒泥棒。

どーです、迷うでしょ? 迷うのがまた楽しいんです!

この日、私めが悩んだあげく選んだ品々はこちらでございます。

おっと、その前に付きだしね。これがまたうまいのうまくないのうまいっての!

自家製アボカド豆腐(内容は日替わり)。裏ごししたアボカドのこっくり加減がたまらず、というかビジュアルだけですでに生ビール 680円が進んでますね、ワタクシ。

冷やし茄子、伏見とうがらし 680円 (写真は1/2人前 380円)。

細かく切り目を入れた茶巾茄子にダシが染みて、口に入れるとじゅわん、っとにじみ出ます。むふん。ハリッとした口当たりの京野菜・伏見とうがらしとの食感のバランスが絶妙です。

しのだ巻き 780円(写真は1/2人前 480円)。

おいしい京のお揚げで白菜と豚肉スライスを巻き、白味噌風味で軽く煮てあります。仕上げにぱらりと振った黒七味が味を引き締めて……うーん、こりゃ日本酒が必要!

てなわけでおすすめの地酒を並べてもらいました。日本酒 1杯 800円~。

京都や滋賀のちょいと珍しい品も揃っています。右から2番目の「伊根満開」は、女性杜氏さんのいる蔵で作る日本酒。赤米を使用していて、色も味もロゼワインのよう。初心者でも飲みやすいと好評だそうです。

私は、滋賀「喜多酒造」の「月夜のゆりかご」800円をセレクト。酒米ではなく地元産のコシヒカリを使った純米吟醸酒で、スィーッと喉に通るキレイな飲み口でした。食中酒に最高! 表面張力も最高!

ノッてきたところでこってり味もイキますか。

名物料理、手羽元と半熟煮玉子 880円(写真は1/2人前 580円)。

ほろっほろの手羽元、そして味しみっしみの半熟卵は鉄壁の組み合わせ。希少な2人の合作メニューで、季以さんのお母さんが昔からよく作ってくれたという手羽元の柔らか煮と、よりこさんが得意な半熟煮玉子を合わせたもの。ビールにも日本酒にも焼酎にも白飯にも合う、全方位型のおばんざいです。必食!

ここでさらに生ビールに戻りまして……。

〆は、女将のカレー 680円(写真はハーフサイズ 500円)。

野菜とフルーツをしっかり煮込んだ季以さん作カレー。最初はフルーティな甘口なのに、後からスパイシーな辛さがじわじわと広がる、不思議でクセになる味わい。

こら、ビールが進みますわ。〆になりませんわ。

酒材……もとい、取材にうかがった夜は、私のほかにもひとり客が2組。

常連さんと、初めての方という組み合わせでしたが、お2人ともそれぞれにとても楽しそうに過ごしておられました。常連さんには愛のムチ的なツッコミを浴びせ、電話で予約して来た初客さんには折に触れ「○○さんは今日のお昼はどこ観光してはったん?」「もうちょっとお酒飲みますか、○○さん?」という風に名前を呼びかける気の配りようがお見事。

端で見ているこちらまでいい気分になって、ついつい飲みすぎてしまいましたよ。

おいしいだけではなく、誰もが心地よく過ごせるようにさりげなく心を配る季以さんとよりこさん。2人のかけあい的なトークもまたお楽しみのひとつ。

人肌恋しい秋の夜を、ビル奥に潜むこのうまき楽しき店で過ごしてみてはいかがでしょうか。席数に限りがあるので、予約必須ですよ~!

店舗情報

あおい

住所:京都府京都市中京区材木町181-2 ニュー京都ビル 1F

電話番号:075-252-5649

営業時間:17:00~22:00(LO)

定休日:月曜日、日曜日・祝日不定休

※金額はすべて消費税込みです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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