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「オリンパスは法人として維持していける」ウッドフォード元社長会見 全文

オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長

 精密機器メーカー・オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が2011年11月25日、日本外国特派員協会の記者会見に出席した。同社の不透明な資金の流れを追究しようとした矢先、突如解任されたウッドフォード氏は、解任された会議の直後には「反社会的な組織がどうのということを聞いていたので、ちょっと心配に」なり「手が震えた」と、当時は身の危険すら感じたことを明らかにした。一方でウッドフォード氏は、「オリンパスは今後も独立した会社として存続していけると思うか」との質問に、「法人として維持していける」との見方を示した。

 以下、会見を全文書き起こすかたちで紹介する。

・[ニコニコ生放送]全文書き起こし部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71767687?po=news&ref=news#6:35

■私のマスコミに対するイメージは非常に良くなりました

司会: 皆さん、こんにちは。日本外国特派員協会へようこそいらっしゃいました。このミッションのジャーナルをしておりますジャン・スレーターという者ですが、司会をしたいと思います。ダライ・ラマの記者会見の時よりも多い記者の数となっているようです。それでは、オリンパス元社長CEOであるマイケル・ウッドフォード氏を紹介します。ジョナサン・ソーブルを紹介します。マイケル(・ウッドフォード氏)が20分ほど話をして、質疑応答の時間にしたいと思います。

日本外国特派員協会担当者: (マイケル・)ウッドフォードさんとは文化が異なりますけれども、午餐にこんなにたくさんの方々が来ていただき嬉しく思います。ウッドフォードさんは『エコノミスト』誌そして『フィナンシャル・タイムズ』誌のジョナサン・ソーブルのおかげで、今日ここに来ていただいております。2人をこの協会で歓迎したいと思います。ウッドフォード氏は『フィナンシャル・タイムズ』のジョナサン・ソーブルと話をする前に解任をされました。ジョナサン(・ソーブル氏)は、この件について報告をしましたが、日本のプレスでこれを取り上げたのは『FACTA』誌でした。私たちの特派員協会にとっては、これは非常に重要な案件であると考えています。会員が多ければ多いほうが良いので、(日本外国特派員)協会のメンバーになってくだされば幸いです。

ジョナサン・ソーブル(以下、ソーブル): 皆さん、こんにちは。少なくともこの6週間、ゲストスピーカー(=ウッドフォード氏)をかなり私の記事で取り上げました。少し背景的な話をしたいと思います。

 1981年、マイケル・ウッドフォードは、医療メーカーのジュニアセールスポジションの募集に応募しました。オリンパスが募集していたのです。その時(彼)は日本について、オリンパスについてあまり知りませんでした。それ以降、30年オリンパスで仕事をし続けております。(2011年)4月に社長職に就くために東京に来たのですが、その前はヨーロッパで主に仕事をしていました。(オリンパス前会長の)菊川剛氏がミーティングをしようということで東京に呼んで、その時に「社長に就いてほしい」というオファーを受けました。92年の会社の歴史の中で、初めての外国人の社長でCEOとなりました。

 2月に発表があって、4月1日付けで社長になりました。しかし、皆さんご存知かもしれませんが、10月14日付けで解任されたのです。オリンパス側が言うには、良くない社長であったと。オリンパスの組織を無視した、ヒエラルキーを無視した、そして日本の企業文化を理解せず上手くいかなかったと言ったのです。そしてさらに、スタッフに菊川氏はメモを回覧し、彼の人格を攻撃しました。「彼は日本を好いていない」というメモでした。外国人で日本文化に溶け込めなかったんだと言ったんです。

 しかし、一方でマイケル(・ウッドフォード氏)から聞いた話は、まったく異なっていました。私は、ジャーナリストを呼んでイギリスで会ったのですが、監査会社からの報告書などが黒いフォルダーに入っていまして、いろいろな社員からの情報も含まれていました。オリンパス側は、投資に関しての損失隠しをしていたということを認めています。1990年代から20年間行っていたということをやっと認めました。実際何が起きたかは、まだはっきりわかっていません。なぜその損失が起きてしまったのか、どういう風に隠してきたのかは、まだはっきりわかっていません。そして誰が関与していたのかもまだ不明です。私はこの6週間、マイケル側からはたくさん情報をいただいているので、オリンパス側の話もぜひ聞きたいと思うのですが、「FCCJ」、つまりこの(日本外国特派員)協会でのミーティングにぜひ来てほしいものです。マイケルからはまだ疑問がたくさんあると思います。彼の話をぜひ聞きたいと思いますが、まずは歓迎の拍手をしましょう。

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