ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

“ちょうどいい”がポイント! 愛され続ける5つの「デジアナ文具」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

最初のデジアナ文具は「ポメラ」!?

デジタルとアナログのいいとこ取りをした文房具を、デジアナ文具という。これをデジタルだけどアナクロ(時代錯誤ということ)な文房具のことだと思っている人もいる。だが、あながち間違いとは言い切れない。

たとえば「ポメラ」だ。かつて、日本には「ワープロ」というものがあり、家電各社が華々しく競争をしていた時代があった。ノートパソコンのような形をしているが、機能は文章を書くだけ。ところが、パソコンの低価格化が進むと、ただ文書を書くだけの単機能マシンはその魅力もコスパも色あせて、やがて姿を消した。

ところが2008年、そのワープロがシーラカンスのごとくよみがえった。それが、「デジタルメモ『ポメラ』DM10」だった。世の中ではスマホの時代が始まろうとしていたそのときに、モノクロの小さな液晶画面にキーボードがついた、文書を作成するだけの、しかもたった8,000字しか書けない、まさにアナクロなマシンが売れるなど、誰が思っただろう。・・・・・・だが、なんと、売れたのだ。

重さはたったの285g。電源を入れてわずか2秒後には文章を打つことができ、単4電池2本で20時間以上もOKの働き者。しかも2万円台という低価格。そういった、いわば文房具感覚の手軽さと便利さがウケて、初年度3万台の販売目標が、予約だけで1万台も売れたという。

2016年秋における最新「ポメラ」は8代目の「DM200」。無線LAN搭載でiPhoneなどと文章がシンクロできたり、Evernoteに文書を送信できたりと、機能面で大きく進化

元祖デジアナ文具メーカーはキングジム

さて、この「ポメラ」を製造販売している企業がキングジムだ。そしてこのキングジムこそが、自他共に認める元祖デジアナ(アナログのほうだ)文具メーカーなのである。もともとはファイルやラベルプリンターなどの専門メーカーだったキングジムは、この「ポメラ」のヒット前後にデジアナ文具のラインアップが充実している。

キングジム初のデジアナ文具といわれるのが、2011年に発売された「SHOT NOTE」だ。これはスマホで撮影してデジタル化することを前提に作られたノート(もちろん紙製だ)で、無料ダウンロードできる専用アプリと連携して使う。ノートには、ゆがみなどの補正をアプリがしやすいよう、ページの四隅にマークが印刷されているなど、さまざまな工夫がされている。日付もOCR(光学文字認識)で読み取り、その情報をもとに自動でファイリングしてくれる。この「SHOT NOTE」は大ヒット。コクヨの「CamiApp」など、ライバルも続々登場した。

「SHOT NOTE」がどんなふうにアプリと連携するのかは、この動画を見るとよくわかる

デジタル手書きメモ帳「ブギーボード」

もうひとつのキングジム発祥のデジアナ文具は、電子メモパッドだろう。「ブギーボード」というこの製品は、紙のかわりに感圧式のLCD(液晶表示ディスプレイ)にスタイラスペンで書き込むデジタル手書きメモ帳だ。消去ボタンを押すまでは消えないし、保存もできないと、きわめてシンプル(最上位機種だけは例外で保存可能)。さまざまな機種があるが価格は4,000円〜6,000円台と安価(最上位機種のみ16,000円)。この電子メモパッドでもライバルが続々と現れて、いまではひとつのジャンルとして確立している。

電子メモパッド「ブギーボード」。シンプルに徹した潔さ!!

最先端デジアナ文具の「Bamboo」シリーズ

デジアナ文具での最先端をひとつ挙げるとなると、ワコムの「Bamboo」シリーズだろう。紙にボールペンで書いた文字や絵が、ボタンを押すと一瞬で正確にデジタル化されるという魔法のような機器だ。保存したデータはiOSやAndroidデバイスに転送ができる。まさに、アナログの紙の長所とデジタルの長所の合体だ。

「Bamboo」シリーズの「Bamboo Slate」の機能を解説する動画。専用のクラウド(別料金)を使用すると、手書き文字のテキスト化も可能となる

高級デジアナ文具は「モレスキン」から

さて、世界中の文房具好きに愛されている手帳のブランドといえば、なんといっても「モレスキン(MOLESKINE)」だろう。19世紀にフランスで誕生した、ピカソも愛用した手帳だ。このモレスキンが、最近ではデジアナ文具化しているのだ。

「MOLESKINE+」というシリーズで、2012年の第一弾は、それこそキングジムの「SHOT NOTE」のモレスキン版。そして、2016年度の最新版「スマートライティングセット」は、付属のスマートペンで手帳に書くと、それがスマホやタブレットに自動的に転送されるという、ワコム「Bamboo」シリーズのような機能を実現しているのだ。

100年以上もの長いあいだ、多くの人々に愛され、使われてきた伝説的手帳と、最先端テクノロジーとの結合。このデジアナ文具の「アナ」とは「アナクロ」の「アナ」だと、ここは敬意をこめて言っておこう。

モレスキンの「スマートライティングセット」の機能がよくわかる動画

関連リンク

デジタルメモ「ポメラ」
SHOT NOTE
ブギーボード
Bamboo Slate
MOLESKINE スマートライティングセット

関連記事リンク(外部サイト)

【ボイスメモ編】"声"まで保存するEvernoteの使い方
アナログとデジタルの融合 システム手帳とタブレットホルダーの一体型ケースを使いこなせ!

TIME & SPACEの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。