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うっかり忘れ物! 住まいの工夫でできる防止策とは?

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財布、定期入れ、携帯電話、家の鍵など……つい忘れて家を出てしまうこと、ありませんか。忘れ物はなくても、物をどこに置いたか忘れてしまって出かけ際に探すのが大変、という人も少なくないかもしれません。そんなうっかりタイプの人が忘れ物をしなくなるようにするには、どうすれば良いのでしょうか。物の定位置を設けるなど、住まいの工夫でできる忘れ物防止策について紹介します。

「お出かけ動線上」に物の定位置をつくる

忘れ物を防ぐためには、「出かける前に指差し確認をする」など、意識的に気を付ける方法が考えられますが、人によってはおっくうになって確認し忘れてしまうこともあります。

毎日、意識せずとも忘れ物を減らせるようになる、住まいの工夫や収納の工夫はあるのでしょうか。空間整理コンサルタントであるライフオーガナイザーの川崎朱実さんと一緒に考えてみました。

まず、忘れ物が多い人には次のような特徴があります。

(1)物の置き場所・定位置が決まっていない

(2)あちこちに物をちょい置きしがち

(3)置き場所が決まっていても、そこに置かないことが多い

(4)外出時に持って行く物を確認しないことが多い

(5)外出時の持ち物が多い

忘れ物をよくする人の帰宅後の行動を観察してみると、財布はダイニングテーブルにちょい置き、携帯電話はリビングのソファに、鍵はクローゼット近くに何となく置いてそのまま、というようなことがあります。置き場所がバラバラで日によって変わることもあるため、翌日、出かける際に持っていくのを忘れるのです。

「どこに置いてあれば忘れないか自分や家族の行動パターンや性格に合った場所を考えて、常にそこに忘れたくない物をまとめて置くようにするのが大切です。お勧めは、出かける前に必ず通って、目に付く場所です」(川崎さん、以下同)

「玄関」「玄関とリビングをつなぐ廊下」「リビングダイニング」といった場所に物の定位置を決め、最初は強く意識してそこに物を置くようにすると、次第に習慣化されて無意識に定位置化できるようになります。

「これから新築するなら、そうした“お出かけ動線”上に物の定位置を最初から設計すると良いでしょう。新築でないならリフォームやDIYで壁面を使って邪魔にならない収納を取り付けるのがお勧めです」

賃貸住宅の場合は、無印良品などで扱っている設置跡の目立たない壁面棚、通販サイトで扱っている奥行きの浅い書棚や突っ張り棚を利用するのも良いでしょう。

「定位置で携帯電話の充電をしたいけれどコンセントがないという場合、2万~3万円で増設できるので、必要な人にはお勧めです」と川崎さん。増設ができない場合は、延長コードを目立たないように配線することも考えてみましょう。なかには、モバイルバッテリーで毎日充電しているケースも。電源がない場所には良いかもしれません。

筆者の知人に毎日のように忘れ物をしていた人がいますが、知人の妻が忘れ物の多さを見かねて、物(携帯電話、財布、玄関の鍵、定期入れなど)の定位置(兼携帯電話の充電場所)を玄関のシューズクローゼット内(棚1段分)に設定しました。妻は帰宅後の夫が歩くルートを観察し、ここなら必ず定位置として使うだろうという場所を見極めたそうです。

基本的に定位置の場所は、リビングダイニングや必ず通る玄関近くがいいのですが、携帯電話やタブレット端末、眼鏡など、寝る前に寝室で使う頻度の高い物があるなら、寝室のドアの脇など、必ず目に付くところにまとめて置ける場所を確保するのも良いでしょう。

ちなみに、(5)の持ち物が多い人については、「心配性な性格の方が多いですね。物が多いと管理の手間がかかります。だからその分、忘れ物も多くなってしまうようですが、だからといって持ち物を減らすのは難しいようです」(川崎さん)。そうした場合は、持ち物のリスト化(後述)で対応するのが良いようです。

【画像1】川崎さんが5年前に建築したご自宅にて。使いやすい収納や暮らしやすい生活動線が考えられています(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

川崎さんのお宅で完璧な忘れ物対策を拝見!

川崎さんは夫と子ども(4兄弟!)との家族6人暮らし。家を新築した際に、外出時に使う物やバッグ等の置き場所も考えて設計したため、とても暮らしやすいそうです。川崎邸の工夫を紹介します。

まず、玄関の収納には、外出時に使う物(エコバッグ、ポケットティッシュ、タオル、折り畳み傘、学校用スリッパなど)をボックスに入れて収納しています。「靴を履いた後、『あ、忘れた』って気付くことがあるのですが、そうなりがちな物は玄関を定位置にしました」

【画像2】シューズクローゼットは、物別に分けてボックスに収納。誰でも中身がわかるよう、箱にラベルを貼りました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

次に、玄関から続く廊下の途中に設けた約3畳のファミリークローゼット(家族全員の衣類を収納)。夫は朝と夕方に、必ずここで着替えるので、バッグ置き場もここに。携帯電話の充電をバッグに入れたままできるようにコンセントの位置を決めました。

【画像3】ファミリークローゼット内の夫用スペース。バッグは左下が定位置です(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

ファミリークローゼットの向かいにはニッチ(壁の凹み)を利用した情報コーナーがあります。学校のお知らせなどを掲示するほか、鍵や携帯電話を置く棚板やコンセント4口を設置。玄関やリビングからすぐ近くです。

【画像4】壁面利用の情報コーナー。つるしているコードは外出時に使う息子さんたちのイヤホン。必ず通る場所だから忘れることがありません。来客時はロールカーテンを閉めてスッキリと(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

廊下の先はリビングダイニング。リビング収納を設けて川崎さんのバッグ置場にしました。「学校の集金や町内会費の支払い、レシートの管理など、家でもお財布を出し入れすることが多いので、過ごす時間が長いリビングに定位置があると便利です。ダイニングで宿題をする末の息子のランドセルや学用品もここにしまっています」

【画像5】リビング収納は掃除機やアイロン等の家電、日用品、電話やプリンターがあるほか、バッグ置場にも。必要なときにすぐ取り出せる位置です(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

忘れ物を減らす持ち物リストのつくり方

日常の持ち物に関しては定位置をつくることで忘れ物が防げるようになりますが、旅行、行楽、社外打ち合わせなど、持って行く物がいつもと異なる場合は、やはり意識して忘れないようにする必要があります。

人間が同時に覚えていられる物の数は多くても7個までだそうです。持ち物が8個以上なら、持ち物リストをつくると忘れ物防止に役立ちます。持ち物がさらに多い際には、下記のようにカテゴリー別にリスト化すれば把握しやすいです。

[2泊以上の旅行の場合]

●重要な必携物 → 財布、携帯電話、新幹線のチケット、玄関の鍵、保険証……etc

●衣類 → トップス◯着、ボトムス◯着、靴下◯足……etc

●身支度用品 → 洗顔セット、化粧品、ヘアブラシ……etc

●あると良い物 → 飲み物、文庫本、ウェットティッシュ、薬……etc

川崎さんによると、人は「文字」で物を認知しやすいタイプと、「画像」で認知しやすいタイプに分かれるそうです。箇条書きにする、写真を撮るなどして、自分が認知しやすい方法でリストをつくりましょう。

【画像6】左:「文字認知タイプ」なら、必ず目に触れる玄関ドアに持ち物メモを貼り付けておく方法などもお勧め。右:「画像認知タイプ」なら、持ち物を撮影して携帯の待ち受け画面にしておく方法もアリです。いつでも忘れ物チェックができて便利です(写真撮影/金井直子)

バッグの中身が多い人や、毎日のようにバッグを変えるような人の場合も、リスト化して何を持っているのか把握しておくと、忘れ物対策になります。「バッグの中が小物でごちゃごちゃしているなら、中身の見えるメッシュバッグを使ったり、日によって使うバッグが違う人は、バッグインバッグを使うと物の入れ替えが簡単で、忘れ物対策になるのではないでしょうか」

ほかに、その日だけ確実に持って行かなければならない物(例:期日の迫った振込用紙、使用日限定のサービス券など)があるなら、それを玄関ドアに貼り付けたり、ドアノブにぶら下げたり、靴の中に入れておくという方法も。あれこれ工夫することで、忘れ物を防ぎましょう。

実は筆者も忘れ物をしがちなタイプ。家族から「出かけるときは常に指差し確認を」と言われますが、なかなか実践できていません。私の場合は定位置を決めて、さらに物を文字でリストアップして「見える化」することで、忘れ物頻度を減らしています。

指差し確認ができる人もいれば、そうでない人もいます。意識して能動的にやらなくてはならないことは、人によって向き不向きがあるものです。だから意識せずに持ち物が自然に確認できる「物の定位置化」は忘れ物が多い人にはお勧めの方法だと感じました。●取材協力

川崎朱実さん 「PrimeLife」

空間整理についてアドバイスするライフオーガナイザー。住まいを根本からスッキリ使いやすく変えるための片付け・収納方法「ライフステージオーガナイズ」を提唱。男の子4人の現役子育てママとしても奮闘中。
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/10/119995_main.jpg
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