ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「好きなものは好き」と言いきる強さ。メリル・ストリープに聞いてきた

DATE:
  • ガジェット通信を≫

小学生のときに、憧れて始めたピアノ。

大好きだったけれど、ある日、「これ以上は上手くならないな」と限界を感じてやめてしまいました。

そのときにわかったのが、好きなことが自分に向いているとは限らないってこと。

でも、そんな誰もがぶつかるであろう壁を乗り超えて、というかぶち壊して、夢を叶えた女性がかつて実在したのです。

音痴なのにカーネギーホールを満席にした女性

20161025_florence03.jpg

その女性の名前は、フローレンス・フォスター・ジェンキンス。音痴にもかかわらず、音楽の殿堂であるカーネギーホールを満員にしたのです。

そんな夢のようなストーリーが、映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』となってよみがえりました。

音程を外す練習をした

主演のフローレンスを演じたのは、大女優のメリル・ストリープ。『マンマ・ミーア!』や『幸せをつかむ歌』で圧巻の歌声を披露してきた彼女が、本作品では音痴な役柄に挑戦しています。

メリルとは真逆ともいえるフローレンスを演じた感想を聞いてみました。

「フローレンスは音痴なんだけど、心から歌を愛していた。彼女はお金を持っていたので、もともとは寄付をして音楽家を支援していたんだけど、本当は自分自身が歌手になりたかったの。そんな彼女を演じるために、まずは2か月しっかり特訓をして、最後の2週間で音程を外す練習をしたのよ」

もともと抜群の歌唱力を持っているメリル。音程をしっかりとれる人がわざと音を外すのは、とても難しそう。

大女優になったいまでも、役作りに対して真摯に向き合う姿に、彼女のプロ意識を感じます。

女性が活躍する役が増えてきている

20161025florence01.jpg

本作では、フローレンスの前向きな姿勢はもちろんのこと、「カーネギーホールに立ちたい」という夢を一緒に叶えるために奮闘する、夫のシンクレア・ベイフィールド(ヒュー・グラント)の献身的な姿も描かれています。

男性の主人公をヒロインが支える、という映画はよく見かけますが、その逆はめずらしく感じます。しかも本作主人公・フローレンスは70歳を超える高齢。

この配役についてメリルは、

「今回の作品は、アメリカの映画史のなかで、初めて70歳以上の女性が主人公の映画だと思うわ。映画界では、年齢や女性ということで、映画に出るかどうかという決定権を、オーディエンスが何を望んでいるかに左右されることが多いの。でも、いまは女性の役が増えているし、テレビドラマのようなシリーズものにも女性の良い配役があるわ。そういう女性の活躍を観たい、と思っている観客がいることが証明されてきていると思う」

と話してくれました。

これまでハリウッドでのジェンダー問題について、自分なりの意見を発信してきたメリル。長くハリウッドで活動する彼女だからこそ、「いまオーディエンスが何を映画に求めているのか」を敏感に感じることができるのではないでしょうか。

「いまでも夢を持っている」

20161025_florence02.jpg

最後に、メリルに「フローレンスのようにいまでも追い続けている夢はありますか?」と聞いたところ、

「あるわ。いまでも歌手になりたいって思ってる。あまり上手くはないけれど、努力はしているわ」

とチャーミングな笑顔で答えてくれました。

好きなことが自分に向いているとは限らない。でも、そんなことはまったくお構いなしに「好き」という気持ちに忠実に生きるフローレンス。

そんな彼女の素直さが、「好きなものは好き」と言いきる強さをくれる映画です。

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

12月1日(木)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー

©2016 Path é Productions Limited.All Right Reserved

配給:ギャガ

取材・文/グリッティ編集部

こちらも読まれています

現実は小説よりもドラマチック。トム・ハンクスの知らない話

男子が、好きなメイクをとことん突きつめた結果…

ダメでもモテ期きた。やっぱり恋ってキュンとなる

■ あわせて読みたい

そのまま街に出たい。J.Crewのアスレジャーはファッションだ
恋愛は情報戦。あなたのラブリサーチ力は? #深層心理
千駄ヶ谷でアクロバティックにヨガ
男子は「ハロウィンにはりきり過ぎる女子」が正直しんどい
やさしくなりたい。ベージュニットをゆるめに着る
「いま買うでしょ」決めたら、徹底的に買うサンフランシスコ女子
クリエイティブに生きてる? あなたの創造力がわかる #深層心理

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
グリッティの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。