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ショートスリーパーはなぜ睡眠が短くても大丈夫なの?その性格と遺伝子的特徴とは

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みなさんは、睡眠時間が短くても平気な「ショートスリーパー」にどのような印象を抱いていますか?

ショートスリーパーの平均睡眠睡眠は4〜5時間(中には3時間しか寝ていないという猛者も!)。ちなみ現在、アメリカ大統領選を戦っているドナルド・トランプ氏は平均して約3時間睡眠なのだそう。人より短い睡眠時間でも常に精力的で、時に常人離れしたようなスーパーマン的な活動を行えるなんて羨ましい限り。ショートスリーパーは仕事ができて完全無欠、という印象もありますが、実はちょっとした弱点もあるのだそう。

ショートスリーパーは単調さに弱い!?

その弱点とは、「判断力・注意力が必要な仕事には鋭さを示す反面、刺激の少ない単純作業に対しては、驚くほど疲れを感じやすい」というものです。

多くの睡眠研究では一般的に、6時間以下の睡眠が続くと体調がおかしくなることや、平均7時間未満の睡眠では判断力や論理的思考力に問題が生じることが指摘されています。その一方で、ショートスリーパーたちは、睡眠時間が少なくても、そのような問題が生じることはなく精力的に活動できるとアピールしています。

この相反する主張、科学的にはどちらが正しいと言えるのでしょうか?

そのヒントとなるのが、ユタ大学の研究チームが行った「平均睡眠時間6時間以上のグループ、6時間以下で日中眠気を感じないグループ、6時間以下で日中眠気を感じるグループの3グループに分けて、MRI検査を行う」という実験です。

実験では、被験者は検査中に眠らないように指示されていたにも関わらず、「平均睡眠時間6時間以下の2グループで、ほんの少しの時間だけ居眠りが発生した」そう。

これは、普段から脳の覚醒システムがひっきりなしに働いている平均睡眠時間6時間以下のショートスリーパーが、MRI検査という“積極的に頭を働かせられない状況”に陥ったことで、脳が覚醒から休息にスイッチされ、どっと疲れが押し寄せたのだと考えることができます。

つまり睡眠時間が短い人は、あまり頭を使わない単純作業が苦手(疲れやすい)ということ。となると、ショートスリーパーの人が車の運転、特に高速道路の走行や長時間運転をするときには、特に注意が必要かもしれません。

ちなみに「日中の機能低下は起こらない」と断言するショートスリーパーの場合は、外部情報処理を司る脳の感覚皮質と記憶に関与する海馬との接続性が大きく、記憶整理など本来なら眠っている間に脳内で行われるはずの作業を日中に行うことができるため、夜間の睡眠の必要が少なくなると考えられています。

ショートスリーパーには共通の遺伝子や性格がある!

またショートスリーパーには、共通の遺伝子があることをカリフォルニア大学の研究チームが突き止めています。それは「DEC2」という遺伝子で、この遺伝子を持つ人はレム睡眠が極端に短く、短時間で深い眠りを得ることが可能なのだとか。

また性格で見ると、ショートスリーパーの人には外交的、精力的、野心家といった性格的特徴があり、短気やせっかち、自信家の人が多い模様。逆に睡眠時間が長いロングスリーパーの人には内向的な特徴があり、ストレスを抱えやすかったり、精神的疾患にかかりやすい人が多いとされます(※2)。そういわれてみると、先述したショートスリーパーが単純作業を苦とするのには、性格的な面も大きく影響しているのかも。

ちなみに、DEC2遺伝子がなくても、睡眠時間を1日1時間くらいずつ徐々に減らしていき、強制的に短い睡眠時間に身体を慣らしていくことで、ショートスリーパーになることは可能だといいます。しかしDEC2遺伝子を持っている生粋のショートスリーパーとは違い、体調や生活リズムが崩れると、“ハリボテ”の短眠サイクルも崩れ、本来自分に必要とされている睡眠サイクルに戻ってしまうことが多いようなので、あまりおすすめはできません。また、無理にショートスリーパーになっても、「内向的」とか「思ったことをストレートに言えない」と言った生まれつきの性格的部分までは変えられないようです(※3)。

自分がDEC2遺伝子を持つ生粋ショートスリーパーだからといって短眠で身体が持つと過信しすぎるのもよくありません。ショートスリーパーであれ、ロングスリーパーであれ、やはり自分に合った睡眠時間を大切にすることが、心身の健康にとってはベストだと言えそうです。

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