何度も繰り返す顎ニキビ…原因と撃退法とは?
顎ニキビがやっと治ったと思ったらまたできてしまい、なかなかスッキリ治らないなんて経験はないでしょうか? フェイスラインにできる顎ニキビは大人ニキビの代表です。
顎ニキビができる原因と顎ニキビからサヨナラできる方法を一緒にみていきましょう。
要チェック項目
□顎ニキビは20代、30代に多い大人のニキビ
□顎ニキビの原因は乾燥とホルモンバランスの乱れ
□顎ニキビの撃退法は十分な保湿ケアとホルモンバランスを整える生活習慣
顎ニキビってどんなニキビ?
顎ニキビは20代、30代の大人に多いニキビです。10代の思春期ニキビはおでこや鼻などのTゾーンにできることが多いですが、大人ニキビは顎や口周りなどのフェイスラインによくみられます。
顎には、汗腺は少ないですが皮脂腺は多いので、毛穴に皮脂や古くなった角栓が詰まってニキビとなりやすいのです。
また、顎は枕やシーツなどの寝具、手などに振れやすい場所であるため、できてしまったニキビに雑菌がついて炎症を起こして悪化したり、せっかく治りかけてきたのに、またぶり返すことが多いのです。
顎ニキビの原因 その1:保湿ケアが不十分
加齢とともに肌の水分は失われていきます。肌の水分が失われると少しの刺激で肌は傷つきやすくなり、肌の生まれ変わりのサイクル(ターンオーバー)も乱れやすくなります。
肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が溜まったままとなります。
また、水分が足りないまま、肌が乾燥した状態であると肌は油分で補おうと皮脂を過剰に分泌します。こうして、古い角質や余分な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビの原因となるのです。
入浴後は、肌の中の水分がお湯で温まった体から自然と蒸発していきます。これを防ぐには、入浴後すぐの保湿ケアが必要です。
セラミドなどの保湿成分が配合された化粧水をたっぷりと肌に浸透させ、化粧水が蒸発してしまわないうちに、乳液で蓋をして肌の中へと閉じ込めましょう。
大人の肌には、不足している水分を補うための、十分な保湿ケアが必要なのです。
それから、洗顔のし過ぎにも要注意です。ニキビには皮脂が大敵と思ってゴシゴシ洗うと、肌を守っている必要な皮脂まで洗い流され、肌に傷がついてニキビの原因となります。たっぷりの泡で肌を優しく包み込むように洗い、サッと手早く洗い流しましょう。
顎ニキビの原因 その2:女性ホルモンの分泌との関係
顎ニキビは女性の生理周期とも深い関係にあります。女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があり、排卵があってから生理が開始するまでの2週間は黄体ホルモンの分泌が優位となります。
黄体ホルモンは、毛穴を詰まらせ、ニキビをつくる原因となる皮脂の分泌を促進させる働きがあるので「生理前に顎ニキビができやすい」というのは、黄体ホルモンの影響も関係しているのです。
黄体ホルモンの影響を受けやすい時期はニキビができやすいので、できるだけニキビの原因となる習慣は避けて過ごすことが良いでしょう。
そのためにも、自分の生理周期を知り、肌が不安定になりやすい時期をチェックしておくことをオススメします。
顎ニキビの原因 その3:生活習慣
顎ニキビができる原因には生活習慣も関係しています。栄養バランスのかたよった食事、スマホいじりでの夜更かし、運動不足、ストレスを抱えているなんてことはありませんか?
糖質や脂質の多い炭水化物や揚げ物、甘いお菓子、ビール、日本酒などのアルコールの摂り過ぎは、皮脂の過剰な分泌につながります。
夜更かしをして、肌のターンオーバーが最も活発になるとされる22時~2時に質の良い睡眠がとれないと肌の代謝機能が低下し、古い角質が排出されずに毛穴詰まりの原因となります。
運動不足も血流が悪くなるので、体の冷えにつながり、代謝機能を低下させます。
日頃のストレスを運動で発散する機会も持てなくなり、ストレスを抱えたままになると、皮脂の分泌を促すホルモンが分泌されニキビができやすい環境を作ってしまいます。
生活習慣を見直して、ニキビのできにくい体内環境を整えることも大切です。
顎ニキビを撃退するには
顎ニキビは大人ニキビなので、思春期ニキビのように過剰な皮脂を取り除くことでは撃退できません。肌の乾燥を丁寧な保湿ケアで防ぎ、ホルモンバランスを整える生活習慣へと改善することが大切です。
日頃から規則正しい生活を送り、栄養バランスの良い食事をとって、適度な運動で代謝を上げ、質の良い睡眠をとることを心掛けましょう。
ゆったりとリラックスする時間を持ち、ストレスからホルモンの乱れを起こさないことも大事です。
顎ニキビが炎症を起こして赤く腫れたり、膿を持ったりしたら、清潔に保って手で触れないようにし、早めに皮膚科を受診することもニキビを長引かせないひとつの方法です。
顎ニキビには保湿ケアと生活習慣の見直し
顎ニキビは大人のニキビです。加齢による肌の水分不足を補うことと、ホルモンバランスを整える生活習慣を送ることで改善する余地があります。
自分の肌ケアと生活を今一度、見直すところから始めてみましょう。
顎ニキビが長引く場合やひどい場合は、自己判断でスキンケア用品や市販の薬を色々使用すると、刺激となってかえって悪化することもありますので、皮膚科で相談してみましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
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