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「Tシャツかぶれ」は何が原因?他にもある、衣類にひそむ肌トラブルの危険

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先日あるイベントで、主催者から配布されたTシャツを着た選手が「かぶれ」の症状を訴えたという事件がありました。Tシャツのロゴマークなどの印刷に使った「前処理剤」の残留が原因であるとされています。Tシャツに限らず、商品の安全性はチェックされるはずなのに、なぜ?・・・でも、衣類による肌トラブルは意外と多いのです。

何が原因?

原因はプリントの前処理剤として使われた「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」とされています。前処理剤とはプリント用の色素である顔料を繊維に固着させ、発色を良くするために使うものです。


公表された前処理剤の安全データシートには「本品が目や皮膚に接触すると炎症を起こすことがある」という記述がありました。安全データシートは、事業者が化学物質を適切に扱うための情報が記されたものです。その化学物質で処理された製品を使用した場合に、どのように作用するかを示したものではありませんから、この記述がそのままTシャツに反映されるわけではありません。

けれども「水中で泡が出た」という被害者の方の話と合わせて、この残留薬品が水に溶けて強いアルカリ性を示した可能性は否定できません。酸やアルカリに触れると、火傷のような症状が起こることがあるのです。化学熱傷です。

守られるべき安全性

繊維製品(家庭用衣料品)を対象として、繊維加工と化学物質の安全性や品質性能について規定している国内法規は「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」と「家庭用品品質表示法」です(独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センターHP参照)。これによって消費者の安全は確保されるのです。

ただし、正しい使用が前提です。化学物質そのものに危険性がなかったとしても、使い方を間違えれば事故が起こる可能性はあるのです。Tシャツにプリントした会社が「前処理剤を水で薄めてスプレーした後に、熱処理で乾燥させるが、それが不十分であった」と説明しています。熱処理は処理剤を繊維に固着させるために行い、固着しないで残った余分な薬剤はプリント後の洗浄で取り除くのが一般的です。


この点については、報道だけではわからないことがあり定かではありませんが、この場合、処理剤スプレー後に乾燥させたことで水分がとび、処理剤の濃度が高くなったまま残ったことも考えられます。また前処理剤の希釈は適切であったのかなど、正しく使用されていたかどうか疑問を感じます。

他にもある衣類で肌トラブル

火傷のような症状が見られる化学熱傷はドライクリーニングでも起こることがあります。ドライクリーニング後の衣類をすぐに着ると、洗剤として使われた有機溶剤が原因で化学熱傷が起こるのです。ドライクリーニング後の衣類は、袋から出して風に当て有機溶剤をとばしてから着るようにしましょう。

化学熱傷も含めて、外からの刺激によるかぶれやかゆみなどの症状を接触性皮膚炎と言います。「衣類の縫い目で擦れた」などの物理的な刺激の場合は、それを取り除けば治ることがほとんどですが、薬品による一種のアレルギー症状は回復に時間がかかります。

自分の身は自分で守る

衣類は化学薬品等で加工されていることが多くあります。例えばしわになりにくい、アイロンがいらない、抗菌防臭、紫外線防止など。洗剤や柔軟剤でのトラブルもあります。


衣類に使われる化学物質は、法律で使用基準が定められその安全性は確保されています。それでも時に事故は起こります。表示をよく確認する、直接肌に触れるものは1度洗濯をする、など自分自身で避けられる危険は避けるよう十分気を付けたいですね。

Photo by fotolia

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