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おすすめゲームボーイ風フリーゲーム6選+1【GBJAM5】

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先日、海外のゲーム投稿サイト「itch.io」にて開催されたゲーム制作イベント「GBJAM 5」の最終結果が発表された。ゲームボーイ風のゲームを9日間で作るオンラインのイベントだ。

投稿された作品は402タイトル。様々な作風で様々なジャンルのゲームが投稿されているが、共通するのは「ゲームボーイ風」がテーマであること。つまり、「横160px・縦144pxの小さな画面サイズ」「使用できるパレットは4色のみ」「使えるボタンが十字キーとABボタンのみ」という制約があるということだ。また製作期間が限られていることもあり、必然的にどの作品も要素が絞られ、またクリア時間が短くなっているものが多い。

そんな、シンプル&ミニマムなゲームたちの中から、筆者が実際に遊んで、ゲームとしてしっかり面白かったと思える作品を紹介していきたい。

なお、一部の作品はダウンロード前に金額が提示される。これは作者に好きな金額を支払える仕組み。お金を払いたくないなら「No thanks, just take me to the download」をクリックすれば無料ダウンロード可能だ。ただ、作者にお金を届けることは「次回作を作るための強い原動力を届けられる」ということでもある、ということは覚えておいていただきたい。

重力の有無でステージが表情を変える探索アクション『Derelict』


 
シンプルなメトロイド系の2D探索アクション。プレイヤーは巨大な宇宙船に乗り込んで、バッテリーを探して電力を回復させながら最深部を目指すゲームだ。

最大の特徴は、「重力の変化」だ。エリアの電源が落ちているときは無重力となり、プレイヤーは空中を漂うことになるが、バッテリーを見つけて電力を回復させることでエリアの重力が回復し、歩行とジャンプが可能となる。また、電力の回復によって扉が開くようになったり仕掛けが動きだす場合もあり、同じ地形の往復でもプレイ感覚が大きく変わるのが秀逸だ。

チェックポイントが少なく、慎重さ求められるゲームバランスとなっているためプレイヤーを選ぶかもしれないが、総合評価1位を獲得しただけあって全体的な完成度が非常に高い。強くオススメしたい一作だ。

なお、筆者は難易度Normalモードで2時間ほどプレイしたが、難しさのため途中で断念してしまった。初プレイの際はEasyモードをオススメしたい。

ダウンロード先:https://programancer.itch.io/derelict

溢れるゲームボーイ愛。入れ替えパズルSTG『よこいさん ワープする』


 
総合評価2位に輝いたのがこちらのパズルシューティング。日本人の制作者による作品だ。プレイヤーのショットは殺傷能力がないが、代わりに「当たった対象と位置を入れ替える」効果を持っている。敵が自機めがけて弾を撃ってきたら、敵と自分の位置を入れ替えてしまおう。すると敵が自ら撃った弾に当てて自滅させることができる。

本作の最大の魅力はなんといっても「溢れるゲームボーイ愛」だ。グラフィックやBGM、効果音が醸し出す懐かしさはもちろん、敵を利用して倒すゲームシステムも妙な懐かしさがあり、ステージ間に表示される無駄に力の入った(失礼)女の子のビジュアルシーンも「容量が余ったからスタッフが趣味で入れた」的なそれっぽさを感じる。

ステージ数が少なめで難易度も高くなく、15分ほどでサクっとクリアできるが、コンティニュー機能がまだ実装されていないため注意だ。今後、よりボリュームアップさせた完全版の製作予定があるようなので、楽しみにしたい。

ダウンロード先:https://veltina.itch.io/yokoi-san

手裏剣をリサイクルするニンジャの2D探索アクション『Shuriken』


 
こちらもメトロイド系の探索型2Dアクションだ。プレイヤーはニンジャとなり、マップに散らばる鍵を集めながら最深部を目指すゲームだ。総合評価3位で、こちらも完成度が非常に高い。

最大の特徴は「手裏剣を投げたら回収しなければならない」というシステムだ。プレイヤーは手裏剣を3個しか持っていないため、投げては拾って投げては拾ってリサイクルしていく必要がある。敵に当たれば跳ね返ってくるため回収が容易だが、はずれてしまったら回収が大変だ。

この手裏剣回収システムの真骨頂がボス戦だ。ボスは非常に固く、かなりの回数手裏剣を当てなければ倒せない。そこで有効なのが、至近距離での手裏剣連打だ。敵に密着して手裏剣を投げれば当たった瞬間に回収できるため、ものすごい勢いで手裏剣を連射可能なのだ。ガガガガッと連射する瞬間はたまらなく気持ちよいのでぜひ体験して頂きたい。

上で紹介した『Derelict』と同ジャンルのゲームではあるが、こちらはチェックポイントが多く、たくさん死んで何度もリトライする設計だ。こちらも総合評価3位でクオリティはお墨付きなので、アクションに自信がある御方にぜひトライして頂きたい。

本作は難易度をNORMALとHARDから選べるが、NORMALでもかなりの歯ごたえがあったことはお伝えしておきたい。なお、筆者のクリア時間はNORMALで2時間強だった。

ダウンロード先:https://rxi.itch.io/shuriken

広大な宇宙でじっくりトレジャーハント『G1337 RISKY』


 
広大な宇宙を飛び回ってお宝(コイン)を集めて宇宙ステーションで換金する全方位シューティング。隕石を壊してコインを集めたり、襲ってくる宇宙海賊とのドッグファイトを制して大量のお宝をゲットしよう。

最大の特徴は「ゲーム展開のゆっくりさ」だ。例えばショットが画面端に届くまで5秒以上かかる。旋回速度も移動速度も遅く感じることだろう。しかしこのゲームは、だからこそ面白い。

ゲーム展開の遅さで生まれるのは、まず巨大感だ。絶妙な慣性も相まって、小さなゲームボーイの画面に広大な宇宙が広がっているような錯覚となる。また、反射神経や動体視力よりも、慣性や敵の動きを計算した先読みを楽しむゲーム性になっている。敵に後ろをとられたときの緊張感をしっかりと味わえるのも、ゲーム展開の遅さのおかげだ。

ダウンロード先:https://laserdog.itch.io/g1337-risky

心地よく遊べる一筆書きお掃除パズル『noru』


 
ロボット(?)がお掃除をするステージクリア型の一筆書きパズルゲームだ。基本的には一筆書きで全てのマスを通るルートを見つけるゲームだが、二度拭きが必要なマス、踏むと汚れが反転するスイッチ、2体同時に操作しないといけないステージなどもある。

全20ステージで、筆者は15分ほどでサクっとクリアできた。ほどよい難易度で、素敵なBGMとキビキビとした操作性も相まって、とても心地よくプレイできた。ダウンロードも不要で、気軽に遊べる一作だ。

プレイできるページ:https://davemakes.itch.io/noru

ついリトライしたくなるジャンプアクション『Trappy Climb』


 
ファミコンの名作『アイスクライマー』を彷彿とさせる、氷の足場を登っていくジャンプアクション。一見するととてもシンプルで、軽く遊ぶと難しいゲームに感じるが、結構奥が深く、コツが分かってくると楽しくなってくるはずだ。

敵となる羊の動きが速く、雪玉も避けづらく理不尽に感じるかもしれないが、どちらも動きに法則性があるため落ち着いて良く見れば避けられるようになっている。また、自動生成で法則性がないように見える地形も、「足場が多いが羊がいる」「足場が少ないが羊がいない」が一段毎に交互になるように設計されており、羊がいない段で一休みしつつ、この後の行動を考えられるようになっている。よく練られたゲームデザインが秀逸だ。

操作技術と判断力のバランスもよく、ミスした理由がしっかり分かるのでつい何度もリトライしたくなってしまう中毒性がある。ちなみに筆者のハイスコアは、2135点の到達度87%だ。(ぜひ筆者に代わって頂上を拝んでいただきたい)

プレイできるページ:https://roguenoodle.itch.io/trappy-climb

技が2つだけなのに駆け引きがある?ミニマム格ゲー『SHINKENDO』


 
こちらも、数少ない日本人制作者による作品だ。より具体的に言うと、筆者と同一人物である。

あ、いえ自分の作品だから宣伝というわけではなくてですね。ええと、一応総合評価8位で、「Overall Gameplay(全体的なゲームとしての評価)」部門では3位にランクインしてますし、私も自信を持ってオススメできる作品だと自負しているので、ブーイングはそこまでに… あっやめてモノを投げないでください!

…はい。コンセプトとして「格ゲー苦手な人でも楽しめる」「開始2分で読み合いの楽しさが味わえる」を目標に製作したもので、それを実現するために、要素や技を極限まで削ることで操作技術や知識による勝負を極力排除し、ゲームスピードを遅くすることで反射神経がなくても格ゲーのキモである「読み合い」を楽しめるように、と考えたゲームです。

シンプルな一方で、間合いによって技の有利不利が変化したり、フェイントによって裏をかいたり、それを見越して裏の裏をかいたりといった深い読み合いが楽しめるようになっているため、対人戦にも耐えうるシステムになっています。また、ひとりプレイでも読み合いの楽しさを味わえるよう敵AIもしっかり作り込みました。ぜひプレイして頂きたい。

ダウンロード先:https://r-nikaido.itch.io/shinkendo

いかがだっただろうか。

冒頭でお金の話に触れたが、お金を払わなくても、ゲーム制作者にとっては感想をもらえるだけで…いや、ただ遊んでもらえるだけでも十二分にありがたいはずだ。少なくとも筆者はとても有り難く思っている。

もし興味がある作品があったら、ぜひとも遊んでみてほしい。

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