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メラノーマはほくろによく似た皮膚がん!3つのタイプを知っておこう

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メラノーマ(悪性黒色腫)は、ほくろに似た色、形状をしている皮膚癌です。癌であるため、発見が遅れるとリンパ節や他の臓器へと転移して予後も悪くなります。

メラノーマとほくろとの見分け方や治療法などを解説していきます。

要チェック項目

□メラノーマはほくろによく似た皮膚がんである

□だんだん大きくなっていくほくろには要注意

□紫外線や皮膚への刺激がメラノーマの原因となる

メラノーマとは


メラノーマとは悪性黒色腫とも呼ばれる皮膚がんです。皮膚の一番奥には、メラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)がありますが、このメラノサイトががん化したものです。

ほくろとなる母斑細胞ががん化してメラノーマとなる場合もあります。メラノーマは、発生する場所や形などによって3つに分類されます。

末端黒子型

日本人に一番多くみられるタイプで、爪や足の裏、手のひら、手足の先など体の末端部分にできるメラノーマです。

茶色や黒などの色をしたほくろのようなものができ、次第に大きく広がって色の濃淡が生じます。進行するとしこりや爪のメラノーマは爪に黒い線が現れ、徐々に爪全体から周りの皮膚にも黒い部分が広がっていきます。

表在拡大型

背中やお腹、胸、手足の付け根など体の中心に近い部分にできるメラノーマです。色の白い方にみられやすいタイプです。

悪性黒子型

高齢者に多いメラノーマです。顔にできやすく、シミがだんだん大きくなって中心に結節(硬いかたまり)ができます。

結節型

黒いかたまり(結節)ができてだんだんと大きくなっていきます。結節の周りにはシミのような広がりは見られないタイプです。

メラノーマとほくろの違いとは

ほくろは、ほくろの細胞である母斑細胞があつまってできており、薄い茶色~黒色をしています。生まれつきみられるものもあれば、途中で現れるものもあります。

皮膚にシミ様に広がっている場合や、少し盛り上がっている場合もありますが、通常は数ミリから1.5センチ以下の大きさです。

一方、メラノーマは色素細胞や母斑細胞ががん化したもので、「直径が6ミリ以上」、「色が均一でなく薄いところや濃いところが入り混じっている」、「周りがギザギザしたような形をしている」、「左右対称でない形をしている」という特徴があります。

メラノーマの原因


メラノーマの原因はまだはっきりと解明されていません。しかし、白色人種に多くみられることから、肌の色素が薄く、紫外線の影響を受けやすいことがメラノーマの原因の一つではないかと考えられています。

また、ほくろを触って皮膚が傷ついた際に、ほくろがメラノーマへと変化した例もあるため、皮膚をこすったり、傷つけたりする刺激も関係していると言われています。

肌が白く薄い方や肌が弱く刺激を受けて赤くなったり傷ついたりしてしまいやすい方、ほくろを触る癖がある方は注意が必要です。

メラノーマの検査

ダーモスコピーと生検

メラノーマの診断にはダーモスコピーによる観察を行います。ダーモスコピーとは、皮膚を10~30倍に拡大してみることができる機器で、皮膚の色素沈着の状態を詳しく観察することができます。

良性のほくろと、悪性のメラノーマとでは色素沈着の状態が異なるので、メラノーマの疑いがあるかどうかがわかります。

ダーモスコピーで明らかに悪性であると診断された場合は、がんを手術で切除するための前準備として超音波、MRI、CT、PETなどの画像検査が行われ、がんの広がり具合や転移の状況を確認します。

がんが疑われる場合の確定診断には、一部を切り取って細胞の病理検査をする生検が行われますが、メラノーマの場合は、生検によって転移を助長してしまう恐れがあるとも言われており、

一部ではなく全部を切除してから生検を行うこともあります。

センチネルリンパ節生検

メラノーマがリンパ節に転移する場合、センチネルリンパ節というリンパ節にがん細胞が入り込んでから、メラノーマの所属リンパ節へと転移します。

手術でメラノーマを切除する前に、センチネルリンパ節を切り取って病理検査を行い、転移しているかどうかを調べます。

センチネルリンパ節に転移がなければ、2%以下の確率で他のリンパ節への転移も起こっていないとされます。

転移があれば、メラノーマが所属するリンパ節をすべて切除する手術が行われます。

メラノーマの治療

メラノーマの病気の進行度(病期)に沿った治療が行われます。病期はリンパ節転移の有無、他の臓器などへの転移の有無、がんの厚さ、潰瘍の有無によって決められます。

メラノーマの病期

・0期:上皮内にがんがとどまっている

・1期:リンパ節や他への転移はなく、

 A:がんの厚さは1ミリ以下で潰瘍がない

 B:厚さ1ミリ以下で潰瘍がある、または厚さ1~2ミリ以下で潰瘍がない

・2期:リンパ節や他への転移はなく、

 A:がんの厚さは1~2ミリ以下で潰瘍がある、または厚さ2~4ミリで潰瘍がない

 B:厚さ2~4ミリ以下で潰瘍がある、または厚さ4ミリ以上で潰瘍がない

 C:厚さが4ミリ以上で潰瘍がある

・3期:リンパ節や周りの皮膚に転移がある

・4期:他の臓器へ転移がある

手術

1~3期の場合は手術でメラノーマをすべて切除する手術を行います。切除する範囲は、再発を予防するためにメラノーマの周囲の皮膚も広めに切除します。

深さはがんの進行度に合わせて決めます。手術後にがん細胞の増殖を抑えるためにインターフェロンベータ製剤を手術でメラノーマを切除した周辺に注射することもあります。

化学療法、放射線療法

他の部位に転移がみられ、手術でもがんを取りきれない4期の場合は、抗がん剤治療や放射線療法が行なわれます。メラノーマに効果があるとされる抗がん剤は少なく、効き目もあまりよくありません。

放射線療法も特殊な放射線療法でしか効果がなく、高額な医療費が必要となり、治療を受けられる医療機関も限られています。副作用による後遺症もあり、積極的に行える治療法ではありません。

メラノーマにならないために気をつけたいこと

メラノーマは紫外線や皮膚への摩擦などの刺激が原因となると考えられているため、

外出する際は、「日焼け止めを塗ること」や「帽子や手袋、紫外線カットの衣服などを身につけて紫外線から皮膚を守ること」、「皮膚をゴシゴシとこすることや傷がつくようなことは避けること」、「ほくろは触らないようにすること」などを心掛けましょう。

特に肌の色が白く、日焼けですぐに皮膚が赤くなってしまう方は気を付けるようにしましょう。

メラノーマは1期に発見され、手術を受けた場合は、95%以上の割合で予後が良好であることから、早期発見・早期治療が大切です。

日頃から鏡で全身の皮膚をチェックし、気になるほくろがないかをみてみましょう。

首や頭皮、手や足の指の間、腋の下などの普段注目しない場所にもできることがありますので隅々まで良く観察するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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