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子育てだけが生き甲斐になると、子どもも母親も苦しくなる?

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子育てだけが生き甲斐になると、子どもも母親も苦しくなる?

 親にとって、わが子は唯一無二の宝物。特に誕生から幼児期までの数年間は、子どもの世話が、生活の大きな部分を占めています。いたいけで頼りない姿をいとおしみつつ、その成長に喜びを感じる日々。一方、わが子の幸せを願って頑張っているつもりなのに、子どもが思うようにならないからと、つい声を荒げて叱ったり、命令したり。そんな自分が嫌で、子育てを楽しめなくなってしまう母親もいるようです。

 本書『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』は、子育てに悩む多くの母親に一筋の光を与えてくれる一冊。著者は保育者として、30年以上子どもたちと関わってきた柴田愛子さん。そんな経験から、柴田さんは、子どもを愛すればこそ親たちが抱いてしまう勝手なおごりや願いが、子どもが本来持っている「自分で育つ力」を潰してしまうことに気づいて欲しいと語ります。

 自己主張をしたり、友達とケンカしたり、親が「ダメ!」、「やめなさい!」と叱りたくなることでも、他人と本気で関わり合い、思いやりや我慢を身をもって知って成長するためには必要なことだと柴田さんは言います。わが子に「いい子」であることを求め、親も「いい人」であろうと、先回りして子どもに「…するべき」を教え込もうとするのは、本当に子どものためになるのか…本書を読んでいるとそんな疑問が浮かびます。

「子育てだけが生き甲斐になると、子どもが幸せになるために、こうしなくてはいけない、こうであらねば、と思い込んでしまい、子どもを縛り、また自分も苦しくなります」(本書より)

 柴田さんは、世の母親に自分自身が夢中になって楽しめる時間を持つことを薦めます。母親の心に余裕が生まれると、他の子どもと比べたり、うるさく干渉したりしなくなって、「(こどもを)待てるおかあさん」になれるから。それに、子どもたちが何より好きなのは、母親の楽しそうな笑顔なのです。

 子どもが幸せに育つために、悩みすぎないで、自分らしくいきればいい。もちろん、そう簡単なことではないと思われる方もいるでしょうが、そういう方にこそ読んでほしい1冊となっています。

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