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デヴィッド・ボウイ、生前最後のスタジオ・レコーディング音源より「キリング・ア・リトル・タイム」公開

アルバム『★』発表の2日後、2016年1月10日にこの世を去ったデヴィッド・ボウイ。10月21日に世界同時発売される、生前最後のスタジオ・レコーディング音源3曲を収録した2枚組アルバム『ラザルス』より、未発表音源「キリング・ア・リトル・タイム」がボウイ自身のホームページで公開された。
デヴィッド・ボウイ (okmusic UP's)
アルバム『★』と同じくダニー・マッキャスリン率いるカルテットと共にレコーディングされた「ノー・プラン(No Plan)」、「キリング・ア・リトル・タイム(Killing a Little Time)」、「ホエン・アイ・メット・ユー(When I Met You)」の未発表音源3曲は、ボウイとトニー・ヴィスコンティ共同プロデュースによる、最後のスタジオ・レコーディング音源としてアルバム『ラザルス』に収録される。収録される3曲のうち、「ノー・プラン(No Plan)」、「ホエン・アイ・メット・ユー(When I Met You)」は今週18日に英BBCのラジオにて公開された。

アルバムDisc1には、オフ・ブロードウェイ作品としてニューヨークにて上演された『ラザルス』のオリジナル・キャストによる、劇中で歌われているデヴィッド・ボウイの楽曲「世界を売った男(The Man Who Sold The World)」、「チェンジス」、「火星の生活(Life On Mars?)」などを収録、Disc2には、ボウイが生前最後にスタジオ・レコーディングした3曲と表題曲でもある「ラザルス」が収録される、計23曲収録した2枚組作品。アートワークは、『★』、『ザ・ネクスト・デイ』、『ヒーザン』などを手がけた、ジョナサン・バーンブルックによるもの。日本盤は通常のCDプレーヤーで再生可能な高品質フォーマット【Blu-spec CD2】仕様で発売される。

過去にはボウイと『ザ・ネクスト・デイ』で仕事を共にしたヘンリー・ヘイがプロデュースを手がけ、ヘイがニューヨーク公演時に集めた7人編成のハウス・バンドを従え、マイケル・C・ホール(Newton役)、ソフィア・アン・カルーソ(Girl役)、クリスティン・ミリオティ(Elly役)、マイケル・エスパー(Valentine役)他、オリジナル・キャストのヴォーカルがDisc1ではフィーチャーされているが、アルバムが録音されたのは2016年1月11日。スタジオに到着したミュージシャンやキャストは、前日の夜にボウイがこの世を去ってしまったことを知り、ショックと深い悲しみにくれた。その日の彼らの感情のこもった演奏が、今作ではとらえられている。

ヘンリー・ヘイは「スケジュールは前から決まっていたんだ。忙しいキャストが全員集まれるのはこの日だけ。ほかならぬボウイがアルバムの完成を望んでいるのだから、もうやるしかない! という思いだった。つらい日でもあったけど、とても美しい日だったとも言える。あの日でなかったら、ああいう気持ちで歌えなかった。一人家で悲しみに暮れているより、皆と一緒にいられて良かった。揃って彼の音楽を祝福することができたわけだからね」と、その時の事を振りかえっている。

舞台『ラザルス』は、1963年のウォルター・テヴィス著『地球に落ちてきた男(The Man Who Fell to Earth)』から着想を得て、デヴィッド・ボウイとブロードウェイ・ミュージカルとして大ヒットした『ONCE ダブリンの街角で』の脚本を手がけた劇作家エンダ・ウォルシュによって書かれ、ベルギー出身の演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェが監督した作品。ニューヨーク・シアター・ワークショップにてオフ・ブロードウェイ作品として昨年11月から2016年1月まで上演され、今年の10月25日よりロンドン、キング・クロス・シアターにて英国公演として上演される。1976年、ニコラス・ローグ監督のもと『地球に落ちて来た男(The Man Who Fell to Earth)』は、映画化もされており、デヴィッド・ボウイが中心人物トーマス・ジェローム・ニュートン役を演じたことでも知られ、舞台『ラザルス』はニュートンのキャラクターに焦点を当てたものである。

いよいよ10月21日に、デヴィッド・ボウイから“地球への最後の贈物”『ラザルス』が届けられる。そして日本では、70回目の誕生日でもある2017年1月8日より、大回顧展『DAVID BOWIE is』がスタートとなる。

「キリング・ア・リトル・タイム」
https://www.youtube.com/watch?v=FAK61Kdt6vw

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