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【体験レポ】雪ミクさんと記念撮影、高所での恐怖体験もできた『没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO』

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東京で開催されることの多かったVRの体験イベントも日本各地で開催させるようになってきました。10月15日〜16日の期間中、札幌・チ・カ・ホこと札幌駅前通地下広場と、そこから徒歩で15分ほど離れた場所にあるノルベサの2会場にて、VR体験ができる『没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO』が開催されました。

『没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO』は10月10日〜16日まで札幌市内数ヶ所で開催していた、「映画」「音楽」「インタラクション」の3分野からなる国際ビジネスコンベンション『No MAPs 2016』のイベントの1つです。

展示された体験は、合計20。目立ったものをいくつかピックアップして紹介します。

『ミク☆SHOT』

『雪ミク』は雪や冬をモチーフにしたファッションの初音ミクです。北海道を応援するキャラクターです。

暗い中、光がキラキラと浮かぶ水の上、目の前には大きな鏡。鏡には2頭身の雪だるまが浮かんでいます。筆者が動くと同様に動くので、自分が雪だるまになったことがわかります。

鏡が消えると、一面の雪景色に風景が変化、見上げると空は青く澄み切っています。目の前に光が生まれると、突然、雪ミクさんが出現。いつもとは違う青い髪、ツインテールの先には雪の結晶が現れています。雪ミクさんは一言もしゃべってはくれませんが、会えて嬉しそうなこと、今日の記念に一緒に写真を撮ろうということは言葉がなくとも伝わります。

目の前に100インチサイズのモニターが現れると、その中には雪だるま姿の筆者と、雪ミクさんが写っています。巨大スマホで自撮りするみたいです。横に立った雪ミクさんの方を見つめると、同じように見つめ返してくれます。現実にスマホで自撮りをするのと変わりありません。

カウントダウンでシャッターが押されます。撮った写真は、普通の写真サイズに変わると、雪ミクさんが手渡ししてくれ、バイバイと手を振られたところで現実に帰ります。

このコンテンツはグラフィックが非常に美しいです。雪ミクさんの吸い込まれるような瞳、赤らめた頬、髪や服の模様、すべてが息をのむほど。真っ白な雪原で2人きりになって、雪ミクさんを独り占めできました。

写真を手渡されたときは、現実では何もない空中であることを理解しても、受け取るつもりで手を伸ばしてしまったほど。

現実に戻ったあと、VR内で撮影した写真が2度と見られないのは残念です。

雪ミクさんも筆者のアバターも表情が豊かです。目や口元などの顔の表情も多いですが、体全体の動きで感情を表していて、言葉を一切発しなくとも気持ちは伝わることを実感します。

雪ミクさんとキスできそうなほど顔に近づいても、モデルにめり込まず、『サマーレッスン』のように真っ暗になることもありません。非常に自然に感じました。画面が真っ暗になったのは1回だけ、筆者がしゃがんで、雪ミクさんを見上げたところ、スカートの中が見えそうな位置になったときです。

今後、機会を設けるか未定とのことですが、できれば多くの場所で機会を設けてほしい非常にクオリティの高い体験です。

体験時間:約5分 
使用デバイス:Oculus Rift
出展:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

3D modeled by Tda / Arranged by 金子卵黄, よっさん
Music:「雪がとける前に」 doriko feat.初音ミク
©Crypton Future Media, INC.

『VRリズムアクションゲームSEIYA』

リズムゲームとして、プレイできる楽曲がいくつもあり、難易度もHARDからEASYまであるので初心者も安心な体験。

ステージは近未来のクラブのような場所、曲を決めるとスタートします。

音や歌詞が ひとつずつ星になって向かってくるので、キャッチし損ねると音や歌詞が消えてしまいます。完璧な曲を聴くには、星をパーフェクトに取らなければいけません。

その分、すべてキャッチし続けると気持ちがよく達成感があります。

楽曲の多さ、難易度選択、映像の綺麗さはまるで、アーケードに置かれているゲームで遊んでいるようです。2017年内に各種ストアでのリリースを目標とし、それまでに20〜30曲まで楽曲を増やしていく予定とのことです。

体験時間:約3分 
使用デバイス:Oculus Rift
出展:株式会社ワンドブイ

『初音ミクVR』

大型ロボットに乗り込み、自由に動いて街中で歌っている初音ミクを3人探します。ロボットのコクピッドにはミクさんの探知機があり、いる方向を矢印で知ることができます。

歌は音符が形になって、空に向かって上がっているので、その下にミクさんがいることがわかるようになっています。機体の前進後退はスティックを前後に倒す。左右に倒すとゆっくり回転して方向が変わります。コクピッド内ジャンプゲージがたまり、右手のトリガーを引くと数10mの大ジャンプをします。

ミクさんを見つけ近づくだけで、次の瞬間にはコクピッドの後ろに乗っています。後ろを振り向くと乗っているのを見ることができます。

3人見つけるとゴールゲートが開きます。3分以内に3人を見つけゴールすればクリアです。

モニターでプレイするようなアクションゲームのように自由に動けます。その分、PSVRの『RIGS』のように酔いやすさもありますが、酔い対策の工夫はしてあります。建物に当たっても通り抜けられる、コクピッド内にいるため視界が狭まい。移動スピードがゆっくりめ。
左右への方向変更は、スムーズに1回転するのではなく、一定角度で一度止まるようにしてあります。

またコントローラーの動作が簡単であることも大きいです。何度も練習できる環境なら、コントローラーの操作は複雑でも問題ありませんが、体験会のような場所では簡単にしてVR内で動きたいように動けるようにしたほうが酔いにくくなります。

椅子自体が映像に連動した振動や動きがあるので、筆者自身は酔いませんでした。加速やジャンプがあるので酔いやすい人は注意が必要でしょう。

体験時間:約10分
使用デバイス:Oculus rift
出展:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

©Crypton Future Media, INC.

『ツリバシ→コウカ』

エレベーターに乗ってビルの最上階へ行き、ビルから張り出した、細い板の上におかれているウサギが入っているゲージを拾いに板の上を進み、ゲージをエレベーターの中に戻すとクリアです。

高所での恐怖体験といえば、これまでも株式会社バンダイナムコ「VR Zone Project i can」の『高所恐怖Show』や株式会社クレッセントの展示などがありました。

どちらも扇風機で風をおこしているので、高所にいる臨場感があり、足元はぐらぐらしているので、地面の上から動いてないことをわかっていても怖いものです。

板の端に置かれたウサギ入りのゲージは手で持つのではなく、コントローラーをゲージの持ち手にひっかけて吊り下げます。ある程度重さがあるので、運ぶときにぶらぶらしてバランスがとりにくく感じます。ゆっくり後ずさりしながらエレベーターの中に戻り、エレベーター内に設置してある青いカゴにゲージを入れるとクリアです。

板自体にHTC Viveの3本目のコントローラーをつけています。現実で自分が板を踏んで傾くと、3本目のコントローラーが位置をトラッキングして、VR内でも同じように傾いて見えるようになっています。残り2本のコントローラーの内、1本はうさぎのゲージの持ち手、もう1本はゲージをひっかけるためのフックつきで自分が持ちます。

実際にビルの屋上から板を渡ることはなくとも、高い場所で怖い思いをした経験がある人は多いのではないでしょうか。安全に恐怖を味わえるのでイベントで体験できると盛り上がります。体験している姿をみせることで、床に置かれた板に乗って、怖がっている体験者の姿はまわりに興味を抱かせますのでイベント向きとも言えます。『高所恐怖SHOW』は体験者の位置をとるため赤外線トラッキングセンサーを天井付近に多く設置し、天井には命綱用のレールが設置されていたりと常設展示だからこそできる設備でした。今回の方法は多くの赤外線トラッキングセンサーを置く必要も、命綱もつけないのでレールを設置することもなく、短期のイベントに向いていそうです。

チカホ会場(すべて無料)

今回、紹介した体験以外にも特徴的な展示が多かった『No MAPs 2016』。どのような体験があったのか紹介していきます。

『SIMVRHYTHM』

映像に連動して動くVRライドマシン「SIMVR」に座り、ジェットコースターのようなコースでプレイするリズムゲームです。以前から公開されているコンテンツですが、今回のバージョンは初音ミクの楽曲でプレイできます。HTC Viveのコントローラーではなく、ゲームパッドでプレイします。赤・青・黄それぞれのボタンを押している間に、ボタンと同色のリングに玉が通過すれば得点になります。

体験時間:約10分
使用デバイス:HTC Vive
出展:Wizapply/株式会社しのびや.com

『HTC Vive / SteamVR』

HTC Viveの国内向け販売を行っている株式会社デジカのブースです。Steamで配信されているHTC Viveコンテンツを体験できます。

体験時間:約15分 
使用デバイス:HTC Vive
出展:株式会社デジカ/TSUKUMO(株式会社ProjectWhite)

『ザッピング+リアルタイムVR』

RICOHの全天球カメラ「THETA」を離れた場所2ヶ所に設置、VRヘッドマウントディスプレイをかぶると、2つのカメラの視点を切り替えながらTHETAのリアルタイム映像を見ることができます。両方のカメラとも、カメラの置かれた場所からVRヘッドマウントディスプレイをかぶった自分を見ることができます。

体験時間:約3分
使用デバイス:モバイル
出展:株式会社インフィニットル-プ

『空から眺めて浮遊感覚を楽しむVR(プロトタイプ)』

ドローンで海辺などを空撮した映像です。ドローンの視点で空をとぶことで、空中浮遊のような不思議な体験をすることができます。

『CG空間360度体験型コンテンツ(プロトタイプ)』

風船で浮く椅子に座り、CGのマンションの外観を空中散歩しながら見られます。下を向くと自分の影が地面におちていますが。首がないのがシュールです。

体験時間:約5分 
使用デバイス:Oculus RIft
出展:株式会社REACTOR/株式会社 札幌ビジョン

『手からレーザービームAR』

カメラの前に立ち手を前に出すことで、目の前のモニターに、自分の手からビームが発射されたかのような映像が映ります。

出展:株式会社インフィニットル-プ

『コロロケの森 ぐるっと』

ニンテンドー3DSダウンロードソフト『コロロケの森 ぽいっと』の世界をVRで再現。VR内にて360度全方位から迫ってくるモノノケを、コントローラー代わりのスマホの画面を指でなぞることでキャッチ。キャッチされたモノノケは空に花火となって打ち上がります。

体験時間:約3分 
使用デバイス:モバイル
出展:ゲームドゥ有限会社

『スマホゲームアプリ「ぐるもん」PRミニゲーム VRかたぐるまゲーム』

今秋配信予定のスマートフォン用ゲームアプリ『ぐるもん』をPRするための技術研究用のデモです。街中で全方向から自分に向かってくる、まるまるとしたモンスターを捕まえ、他のモンスターへ肩車をさせるようにのせます。肩車をしたモンスターの組み合わせの数が得点になります。

体験時間:約5分 
使用デバイス:HTC Vive
出展:株式会社インフィニットル-プ
©2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

『Sapporo360~北海道や札幌の魅力を360度バーチャル体験~』

北海道のきれいな風景を見られます。今回展示されていたのは花火会場。なかなか見られない、花火会場最前列からの映像です。前に誰もいないので仕掛け花火も見やすいです。

体験時間:約3分 
使用デバイス:モバイル

『VR Fitness』

VRヘッドマウントディスプレイをかぶって現実で足踏みすると、VRで札幌の街中をユニティちゃんと一緒にジョギングを行うことができるスマートフォン用アプリです

使用デバイス:モバイル
出展:(株式会社キロル/株式会社ダブルエムエンタテインメント)

『北海道ぐるっとシアターVR』

北海道新千歳空港にある360度の全周スクリーンシアター「北海道ぐるっとシアター」で公開している映像をVRヘッドマウントディスプレイで見られるようになりました。ヒマワリ畑や川の中での鮭の産卵などを初音ミクの楽曲にあわせ見られます。

体験時間:約3分 
使用デバイス:Gear VR
出展:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

ノルベサ会場(すべて有料)

サンシャイン60展望台「SKY CIRCUS」や越谷イオンレイクタウンの常設VR施設「VR Center」でVRコンテンツを展示している株式会社ハシラスが、完全プロデュースする移動型VRアトラクションイベント「VR CARAVAN』の展示会場です。

『Hashilus』¥600

馬のような動きをする椅子にまたがり、4人で草原を馬で走る対戦レースゲーム。

『Urban Coaster』¥600

きれいな都市の中を現実では決してできないであろう、高低差をかけめぐるジェッットコースターです。

『The Gunner of Dragoon』¥400

空を飛ぶドラゴンの背にまたがり、銃で敵ドラゴンを撃つシューティングゲーム。今年7月に開催された「Unity VR EXPO AKIBA」でUnity VR EXPO プレイヤーチョイスアワード受賞作です。

『鳥獣ライド』¥400

ダチョウのような、走る巨大な鳥の背にまたがり、山のように大きい昆虫がさまよう島から脱出します。

『HADO』¥600

ARを利用してスマホ画面に、腕の動きによってだせるビームやバリアなどを表示して、3人対3人で戦います。

まとめ

コンテンツの内容も、使用しているデバイスもバラエティに富んでいました。

東京近辺では継続的にVR体験出来る施設がありますが、札幌に限らず地方では短期間でも体験できるところが少ないです。
今回のイベントがきっかけになって、いろいろなVR体験を手軽に楽しめるイベントが、この先増えていくといいですね。

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