自家製ビールとビストロ料理を堪能! 「ブリューパブ テタールヴァレ」【大阪】

access_time create folderグルメ
f:id:mesitsu_lc:20160919220733j:plain

大阪発の本格「ブリューパブ テタールヴァレ」

こんにちは、メシ通レポーターの西尾です。

ここ数年クラフトビールが人気ですね。そのクラフトビールの小規模醸造所と、ビアダイニングを併設したものが、ブリューパブです。

関西ではまだ少数ですが、今回ご紹介するのが、今年4月にオープンした「谷町クラフトビール工場&ビアダイニング ブリューパブ テタールヴァレ(Brewpub Têtard Vallée)」です。

場所は地下鉄谷町線の天満橋駅と谷町四丁目駅の2駅のちょうど真ん中、谷町2の交差点を西に曲がってすぐ。大阪府庁や大阪法務局も目の前です。

f:id:mesitsu_lc:20160919220730j:plain

大通りから曲がってすぐ。

f:id:mesitsu_lc:20160919220740j:plain

カフェのようなお洒落な外観。

ランチ・カフェタイム・ディナーの通し営業で自家製のクラフトビールが、本格ビストロ料理と楽しめます。

オーナーでブリュワーの松尾弘寿さんは、飲食店で10年以上働いた後、このお店をオープンさせるために、未経験からビール業界に飛び込みました。「國乃長ビール」の壽酒造(大阪府高槻市)で3年間修業後、独立しました。

「クラフトビールは美味しいんですが、お店で飲むと、他のお酒と比べても高いですよね。メーカーから仕入れるから高いのなら、自分で造れば安くご提供できるかなと、思いました」。

f:id:mesitsu_lc:20160919220911j:plain

オーナー兼ブリュワー(醸造家)の松尾弘寿さん(左)と、フランス料理出身のシェフ東埜剛之さん(右)。

ちなみに、朝11時のランチから通し営業で夜までやっているので、昼飲みにも最高です。

「僕自身、休みの日は昼からビールを飲みたい方なので(笑)。土曜は、クラフトビール店巡りの1軒目に来られる方もいますね」。

店内は、丸太の輪切りをつなげたような、オリジナルの大テーブルが目を引きます。その奥に醸造所が!

f:id:mesitsu_lc:20160919221042j:plain f:id:mesitsu_lc:20160919220521j:plain

この中が醸造所になっています。

f:id:mesitsu_lc:20160919220524j:plain

8月に醸造免許がおりて、いよいよ店内での醸造を開始しました。毎週1回、定休日の日曜日にビールを仕込みます。

醸造免許が下りる前は、修業先の壽酒造の敷地をお借りして、オリジナルレシピで醸造したビールを提供していたそうです。

「その時造ったビールの在庫も残り少なくなっていたので、結構ギリギリのタイミングでした。9月からは、ここで造った自家製ビールです」

f:id:mesitsu_lc:20160919220530j:plain

限られたスペースに、コンパクトに醸造設備が並んでいます。

ある日の実際のビール醸造現場がこちら。

f:id:mesitsu_lc:20160919220447j:plain

麦芽の糖分を抽出する糖化工程。大きな鍋にお湯と麦芽を入れ、しっかりかき混ぜながら温度を一定に保ちます。

f:id:mesitsu_lc:20160919220455j:plain

沸騰させた麦汁を一気に冷却して、発酵タンクへ。酵母を入れて、1週間発酵させます。

f:id:mesitsu_lc:20160919220518j:plain

こちらは、仕込みを終えて、冷蔵室で飲み頃を待つ貯蔵タンク。

店内で醸造する、自家製ビールの魅力

松尾さんが造るビールは、良い意味で尖り過ぎない、何杯でも飲めるような、食中酒として楽しめるクラフトビール。

「IPAなど、IBU(国際苦味単位)が高いビールが人気ですが、IBUが高すぎると、苦みで舌がマヒして、塩味が分からなくなるんです。飲み疲れせず、色々と楽しんでいただきたいですね」。

IBUは高いものでも30台。日本酒でいうなら、程よい辛口タイプといったところでしょうか。

ビールのサイズは3種類、グラス(200ml)378円・ジョッキ(350ml)540円・UKパイント(560ml)756円と、かなりお値打ち。いろいろと飲み比べたい、酒飲みの気持ちをよくご存じですね。スーパードライも同価格です。

f:id:mesitsu_lc:20160919220656j:plain

自家製クラフトビールは常時3種類。この日は、白がケルシュ、琥珀がベルジャンペールエール、黒がポーターでした。

ビールのレシピは仕込みごとに変えるそうなので、ビールとの出会いは一期一会。それならばと、3種類をグラスで飲み比べます。

どのタイプにも言えることですが、最初の一口、ノド越しが最高、というビールではなく、じっくり飲んで、料理と合わせて美味しい、食中酒タイプのビールです。

主役級のビストロ料理!

料理はどれも、しっかりボリュームはありつつ、味付けは濃過ぎず。きちんと感のあるビストロ料理です。単品で食べても当然美味しいのですが、ビールと合わせると、もう、グラスが止まりません。

毎日5kg仕込んでも売り切れるという看板メニュー、8割以上の方がオーダーするという塊肉ロースト。日によってビーフやポーク、ラムなど変わりますが、この日はローストビーフでした。

f:id:mesitsu_lc:20160919220621j:plain

このキレイな断面図。表面の焼き加減、中の熱の通り具合もジャストです。

f:id:mesitsu_lc:20160919220632j:plain

オーブンと特注グリルでじっくり3時間かけて焼き上げる自家製の塊肉ロースト(1人前/50g 486円。写真は100g 972円)。

肉のうま味がビールを誘います。ひとり2人前はペロリといけるでしょう。

f:id:mesitsu_lc:20160919220617j:plain

マッシュポテトも、グレービーソースをつけると、実に良いアテに変身です。

f:id:mesitsu_lc:20160919220624j:plain

卵にバターとチーズのシンプルな組み合わせが、なぜこれほど人を魅了するのか……。九条ネギたっぷりオムレツ 648円。

九条ネギの苦みが良いアクセントになっていて、ホップが効いた「琥珀」とベストマッチでした。

f:id:mesitsu_lc:20160919220623j:plain

コース料理の人気メニューから、グランドメニューに昇格したというエビとホタテのピリ辛ホットソース 864円。

シーフードもクラフトビールとはもちろん好相性です。飲み口が軽く、まろやかなうま味のスッキリ「白」でしょうか。

f:id:mesitsu_lc:20160919220544j:plain

肉々しさ満点の田舎風パテ 486円。さっぱり紫キャベツのシュークルートの名脇役ぶりも光ります。

程よい苦みと香りに、しっかり飲み応えがある「黒」との濃い味×濃い味で間違いないでしょう。

ブリューパブの魅力は、工場で造りたての自家製ビールを、良く合う料理と一緒に楽しめること。

ビールと料理の両方が高次元なテタールヴァレなら、ビールビギナーでも、クラフトビールとの幸せな出会いができること請け合いです。

お店情報

谷町クラフトビール工場&ビアダイニング

ブリューパブ テタールヴァレ(Brewpub Têtard Vallée)

住所:大阪府大阪市中央区大手通1-1-2 アトランティス21ビル1F

電話番号:06-6809-5229

営業時間:11:00~23:00(ランチ11:00~14:00、カフェ14:00~17:00、ディナー17:00~23:00)

定休日:日曜日

ウェブサイト:http://brewpubtv.com

※金額はすべて消費税込みです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:西尾明彦

西尾明彦

外食ライター&コピーライター。食と酒を中心に、堅めのビジネス系など執筆中。趣味は酒蔵巡り。北は北海道から南は四国まで50蔵以上を訪問。大阪在住のきき酒師。

HP:大阪のコピーライター西尾事務所

過去記事も読む

関連記事リンク(外部サイト)

片手じゃ持てない!? ハモニカ横丁で特大25cm上質ホットドッグにかぶりつく!
【マジ驚愕】ヘルシーにそばのつもりが背脂地獄! 「おにそば」の超こってり地獄めぐり【札幌】
現役タレントや個性派美人とまったり飲める噂のお店? 「スナックしろくま」に行ってみた

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 自家製ビールとビストロ料理を堪能! 「ブリューパブ テタールヴァレ」【大阪】
access_time create folderグルメ
local_offer

メシ通

食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。

ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/

TwitterID: mesitsu

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。