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パンのようなまんじゅう? 夕張に愛され64年「小倉屋ぱんぢゅう店」

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コロコロとしたカワイイ見た目。

中にはぎっしりとあんこが詰まっています。

その名も「ぱんぢゅう」

地元・夕張出身の人たちは、

食べた瞬間、「おかえりなさい」と言われた気がするそうです。

炭鉱の閉山や財政破綻。

大変なことが色々あった夕張で、

今なお、味を守り続ける「小倉屋ぱんぢゅう店」をご紹介します。

地元の人に愛される食べ物には、何かあるに違いない。

その謎を探るべく旅をする、メシ通レポーターの裸電球です。

今回は北海道・夕張市にやってきました。

夕張といえば、北海道有数のメロンの産地。

贈答用としても喜ばれる「夕張メロン」ファンも多いでしょう!

さて、今回はそんな夕張からランチでもディナーでもなく、

ほっと安らぐお菓子をご紹介します。

まずはブラリと夕張散策

夕張は「映画」も有名なんですよね。

毎年2月には、大きな映画祭も開催されているんです。

映画を通しての文化交流や新たな才能にスポットライトを当てるなど、

毎年数多くの映画が上映され、全国から映画愛好家が集まるんです。

夕張は炭鉱で栄えたマチ。

働く人たちの娯楽として、当時は映画館がたくさんあったそうです。

さらに、夕張をロケ地とした撮影も行われています。

そんな理由で映画が有名なんです。

いや〜、この街並み、たまりませんね!

レトロな雰囲気が出迎えてくれますよ。

あっ、これってもしかして。

あの映画に登場する黄色いハンカチですよね!

そっか、夕張がロケ地。

町中あちこちでゆらゆら。

あのラストシーンを回想しつつ、お店を目指します。

地元で愛され続けて64年

着きました!

こちらが今回の目的地「小倉屋ぱんぢゅう店」です。

渋いですね〜。

それにしても「ぱんぢゅう」ですって。

一度聞いたら忘れない、変わった名前ですよね。

「じ」じゃなくて「ぢ」なとこ、好きです!

名物お母さん、沼さんです。

明るいお人柄で、話しているだけでも元気をもらえそうな雰囲気。

今日は色々と教えていただきます。

コロコロとくぼんでいて、たこ焼きの型のようです。

おまんじゅうよりも少し大きいサイズでしょうか。

使い込まれていますね!

「あちこちボロがきてね〜」と笑う沼さん。

同じものを作れる職人さんも見つからないそうです。

私も素人ながら、この鉄板じゃないとダメなんだろうなと思いました。

「私が先か、鉄板が先か、フフフ」

そんなことを言う沼さんに、何を言いますか!

「ぱんぢゅう」がない夕張なんて、寂しすぎますよと。

そんな夕暮れです。

見て覚え、習得した技術

「ぱんぢゅう」が産声をあげたのは、今から64年前。

沼さんが「おじさん」と呼ぶ先代が始めたお店でした。

おじさんが体調を崩してしまったため、

この味を守りたいという思いから、今に至るという訳です。

先代は職人気質だったそうで、数カ月にわたり習いに通っても、

作り方を教えてくれることはなかったといいます。

先代の生地づくりは、まさに目分量。

どんぶりでザッとすくって調合していたんですって。

沼さんはそのどんぶりの容量を後から計るなど、少しずつ習得していったそうです。

焼きの練習もほとんどさせてもらえず、

閉店時間になって、やっと許される機会が何度かあっただけだといいます。

しかも、ただ焼くだけ。アドバイス、一切なし!

それを持ち帰り、何がダメなのか、

どう改善したらよいのかを研究する日々が続いたそうです。

生地がパンのように膨らんできたら、

焼き上がりまであと少しの合図です。

今度は鉄板に移して焼きます。

鉄板は置く場所によって火力が違うんですって。

「ぱんぢゅう」はひとつひとつ丁寧に焼くので、

焼き上がりまでに20分かかります。

その間、お母さんとの会話を楽しみにしているお客さんも多いようです。

夕張が好き。

夕張の人が好き。

だから、この味を絶対に残したかったと沼さん。

外からは夕日が差し込んできます。

まるで、映画のワンシーン。

夕張がゆっくりと暮れていきます。

休みなくお店を開ける沼さん。

定休日として設定している日はなく、

「病院に行くとき」と「パーマをあてにいくとき」はちょっと遅く開店するそうです。

ステキです!

焼き上がりました!

色々なお話をうかがっているうちに、

こんがりといい色に焼き上がりました。

「ぱんぢゅう」 1個90円です。

丸いだけじゃないんですね。

四角い端の部分がついています。

昔は切り取って販売していたそうですが、

常連さんの「そこが美味しいんだから」の声で今の形になったそうです。

サクッとモチっとした食感がたまりません!

おいしい!

あんこがぎっしりと詰まっています。

名前の通り、パンのようなまんじゅうのような食感です。

持ち帰る方が多い「ぱんぢゅう」ですが、焼き立ては最高でした!

「それを知ったらやめられないよ」と沼さんが笑います。

10個、20個と買う人は当たり前。

中には50個、という方も珍しくないんだとか。

北海道中にファンがいる、

夕張市の「小倉屋ぱんぢゅう店」でした。

歴史、ネーミング、味、店主のお人柄。

どれをとってもステキなお店です。

夕張を訪れた際には、「ぱんぢゅう」!

お土産にも喜ばれますよ!

お店情報

小倉屋ぱんぢゅう店

住所:北海道夕張市若菜10

電話番号:0123-56-5752

営業時間:10:00~17:00

定休日:不定休

※金額はすべて消費税込みです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。 ブログ:「裸電球ぶら下げて」

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