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究極はドラえもん!? 「ソーシャルロボット」が目指す姿とは

人はロボットと心を通わせることができるのか?

ロボット、という言葉からイメージする姿は人によって随分違うだろう。ガンダムや鉄人28号に想いを馳せる人にとっては、ビームサーベルとか、メガ粒子砲とかが連想されるかもしれないが、今回、そういうのはあんまり関係ない。

どちらかといえば、鉄腕アトムやドラえもんのイメージに近いのが今回のお題である「ソーシャルロボット」。最近になって定着しつつあるこの名称は、少し前までコミュニケーションロボットとかパーソナルロボットといった呼ばれ方をしてきた。担う役割は人間とのコミュニケーションであり、日々の暮らしのアシストだ。

人もロボットも、コミュニケーションのあり方はいろいろ

ソーシャルロボットのカテゴリーに当てはまる製品は数限りない。面白いのは人とコミュニケーションを図る手法に、それぞれ独自の方法を取り入れている点だ。

こちらがJIBO。私たちが考える人型のロボットというイメージからはほど遠いのだが・・・・・・

「JIBO(ジーボ)」は、2014年9月にクラウドファンディングで370万ドルを超える資金を集めて話題になった。資金調達から約2年を経て、2016年10月から出荷がスタートする見込みだ。JIBOの顔に当たる部分はディスプレイになっており、会話のインターフェイスとなるのは球(ボール)。これが潰れたり、平たくなったりして、なんとなく表情を想起させる。インターネットに接続しており、遠く離れた家族との会話に介在したり、ピザの注文、スケジュールのリマインド、家族写真の撮影などなど、パーソナルアシスタントとしての役割を果たしてくれる。

こちらがJIBOを紹介する動画。これを見ると開発チームが「世界初の家庭向けソーシャルロボット」とうたうのも納得

「BOCCO(ボッコ)」も、今までのロボットとは随分異なる。スマートフォンアプリを使い、家族間のコミュニケーションを円滑化する「伝言役」「見守り役」が主な機能だ。玄関ドアの開閉を感知するセンサーに連動し、アプリにその情報が配信される。子どもが学校から帰ってくる時間にセンサーがドアの動きを感知したら、音声メッセージを送信しておくことで、外出先から家族間の会話が成立する。

「そんなこと電話をすればいいじゃないか」と思うかもしれないが、打ち合わせの最中や移動中など、仕事をしている最中に家族と会話できる時間を捻出するのは、ビジネスパーソンにはなかなか難しい。BOCCOを介して、メッセージをやり取りするという、家族のコミュニケーションのあり方自体をデザインできるのも、これからのロボットの存在意義といえそうだ。

BOCCOがどんなふうに家族のコミュニケーションをデザインしているかがこの動画を見るとわかる

あのトヨタが手掛けたソーシャルロボットとは?

10月上旬に開催されたIT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2016」に出展された「KIROBO mini」 は、座高10cmのロボット。手掛けたのはあのトヨタ自動車だ。自動車会社が手掛けたロボットといえば本田技研工業のASIMOが有名だが、コンセプトがまったくもって違う。

KIROBO miniは自由に動けるわけではないし、水筒のお茶をコップに注ぐこともできない。できるのは「会話」だ。雑談のような何気ない会話や、内蔵カメラで持ち主の表情を読み取り、状況に合わせた声掛けを行う。今後は、クルマに乗っている時には急ブレーキに驚いたり、トヨタホームが手掛けるTSC-HEMSと連動して、ドアの施錠やお風呂の給湯状況も教えてくれる機能が追加される予定だ。

家に帰ってきて「お風呂が沸いています」のメッセージより、「おかえり。ぽかぽかお風呂が待ってるよ」と語ってくれる方が、きっと嬉しい。リリースによれば、KIROBO miniが目指しているのは「人に寄り添い、心を通わせる存在」。そうした会話を基本に成立させるアプローチも、ソーシャルロボットのあるべき姿のひとつだろう。

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