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BiSH、ツアーファイナル! 満員御礼の野音で祝福のサイリウムと鳴りやまぬアンコール

楽器を持たないパンクバンド、BiSHが10月8日に過去最大規模となる全国ツアー「BiSH Less than SEX TOUR」のファイナル公演「帝王切開」を日比谷野外大音楽堂で開催した。
 (okmusic UP's)
6月からスタートした同ツアーのファイナルは、これまでのライブの中でも群を抜いて最大規模のワンマン公演ということもあり、当日は早くもツアーの成功をお祝するムードに包まれていた。終演後、緊張はしていたものの、楽しめたと笑顔で語ってくれたセントチヒロ・チッチ。その言葉と満員御礼の野音が、飛ぶ鳥を落とす勢いのBiSHの人気を証明し、更なる躍進を期待させた。

朝から土砂降りだった雨もあがり、天候に恵まれたこの日。10月5日にメジャー1stアルバム『KiLLER BiSH』をリリースしたばかりのBiSHが、野音に立った。

ステージ中央には、BiSHのロゴが描かれた卵型のバルーンがライトに照らされ、映画『2001年宇宙の旅』交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の壮大なSEに合わせ、割れた卵型のバルーンからアルバム『KiLLER BiSH』の衣装を身にまとったメンバー6人が現れるという演出がなされ、清掃員(=ファンの愛称)たちを喜ばせた。

“BiSHが野音に来たぞ−!”

勢い良くアイナ・ジ・エンドが叫ぶと、冒頭を飾ったのはライブではおなじみ「BiSH-星が瞬く夜に」。BiSHの持ち味でもあるヘヴィさの中にもメロディアスなサビが印象的なナンバーで、キレのあるダンスを早々に披露すると、続いてメジャー1stアルバム『KiLLER BiSH』から疾走感のある「ファーストキッチンライフ」をドロップ。リンリン作詞の斬り込んだ歌詞に高速のドラムが鳴り響く中、清掃員のかけ声とメンバーの全身を大きく使ったフリが呼応するように熱量を高めた。そこへ畳みかけるように「ヒーローワナビー」とロックの熱量を全面に押し出したナンバー。冒頭からかっこよくも愛らしい一面を存分に見せつけた。

“ツアーファイナル、帝王切開! はじまりました、私たち…BiSHです!”

息もぴったりなメンバー紹介がはじまると、キャラの立った面々がそれぞれ順番に元気よく挨拶。その後、9月1日の名古屋ボトムライン公演から同ツアーに参加した新メンバーのアユ二・Dが“次の曲は私が作詞しました。聞いて下さい”と、負ける気がしない、やれる気しかしない、楽器を持たないパンクバンドBiSHのポテンシャルの高さを伺わせる「本当本気」を演奏した。

メジャー1stアルバム『KiLLER BiSH』に収録された本作は、振り切った歌詞でBiSHの切なくもかっこよく、力強い姿を最大に引き出した作品。この日はアユニのソロパートの<なめーんなー!>で清掃員が用意した白色のサイリウムが一斉に野音を埋め尽くした。これは、12日のアユニの生誕を祝し、清掃員たちが用意したもの。特別感溢れる演出に、アユニの表情もほころんだ。

そして、愛に包まれた野音に応えるかのように全力でステージを駆け抜けた後は、奇声がこだました。「IDOL is SHIT」だ。スクリーモやメタルなサウンドで周囲を圧倒し、真っ赤な海に染まっていくステージに、“あたま振れ−! もっとー!”と、叫んだかと思えば、汚れた世界の中に新たな風が吹き込まれる感覚が気持のちよい「デパーチャーズ」。4つ打ちのビートが心地よいダンスチューン「DA DANCE」と野音を揺らし、「Dear」でも両サイドにセットされたステージ上からお祭り騒ぎをさらに盛り上げていく。その堂々たる姿は、緊張など一切感じさせない見事なものだったが、全員が本気で楽しんでいたからこそ、見えた姿なのかもしれない。

そこからさらにハードコアパンクに乱れた(たぶん)史上最短99秒のメジャーデビュー・シングル「DEADMAN」をプレイ。マスタリングにはThe Clashの「London Calling」などを手がけた巨匠ティム・ヤングを起用しているというから驚き。可愛いだけじゃないステージングが、観る者を心地よくさせた。

モモコグミカンパニーが“楽しんでますかー? 最高だぜ!”と笑顔の中はじまった「ぴらぴら」では、清掃員たちのコールと共にヴォルテージも一気に高まりお祭り騒ぎは続く。そこから、ハシヤスメアツコがBiSの「primal.」「primal.2」を聞いて世界観を感じとり、今の自分やBiSHの置かれてる状況、これからのことを考えて歌詞にしたという「Primitive」を夜空に響かせた。そして続いた「Is this call??」「スパーク」。変化する空気の中、包み隠すことのない等身大のメッセージは、ヘヴィでパンキッシュな一面だけでなく、BiSHのもうひとつの武器として、これからも人々を惹きつけていくことを感じさせてくれた。

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