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窃盗を犯した息子を逃がした親は?

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Q.

 生活に困窮したXは、Yさん宅から現金100万円を盗み出しました。ところが、Yさん宅を出た後、警察に見つかり、自宅に逃げ帰りました。自宅に戻るとXの母Zとばったり会いましたが、事情を察した母Zは、とっさに「逃げなさい」と行って裏口からXを逃がし、自宅を訪ねてきた警察官に対して「Xは出かけたきりここには戻っていない」と嘘をつきました。

 母Zについて(1)と(2)のいずれが正しいでしょうか?

(1)犯人をかくまったので、確実に犯人蔵匿罪で罰せられる
(2)犯人をかくまっているが、確実に犯人蔵匿罪で罰せられるとは限らない

A.

正解(2)犯人をかくまっているが、確実に犯人蔵匿罪で罰せられるとは限らない

 犯人蔵匿罪(刑法103条)における、「隠避」とは、(蔵匿以外の方法により)官憲による発見・逮捕を免れさせるべき一切の行為を含むため、母Zのように嘘をついてXの発見を妨げる行為も含まれるため犯人蔵匿罪が成立します。

 しかし、刑法105条では「犯人又は逃走した者の親族がこれらの者の利益のために犯したときは、その刑を免除することができる」という規定があります。
 行為としては犯人蔵匿罪にあたるものの、必ず罰せられるとは限らないことになります。
 これは、親族と犯人との関係を考えれば、逃がしたり隠したりするのが人の自然な感情であるため、政策的配慮として特別に免除できる場合を定めたものです。

 昨今、刑法においてすら逃がしたり隠したりすることを考慮して任意的にとはいえ刑を免除する規定を置いているのに、二世タレントの親が謝罪会見でマスコミに徹底的に批難されるのはいかがなものかと思ってしまいます。
 マスコミは「絶対的な正義」なのか?と。

元記事

窃盗を犯した息子を逃がした親は?

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