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4歳になったお兄ちゃんが久々に泣いたワケ。子どもの「腕が抜けたら」どうすれば?

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とある平日の11時過ぎに、息子と娘を預けている保育所から電話がありました。

妹のハナちゃん(2歳の娘。以下、文中の名前はすべて仮名です)がでも出しちゃったかな〜と思いながら受けたら、電話口の声は兄のコウくん(4歳の息子)の担任の、新任のエミ先生。いつになく緊張した声音です。

「申し訳ありません、先程、コウくんの腕が抜けてしまいまして」

「…えええっ?」

「畳の上で、お友達と一緒に倒れてしまい、下敷きになったはずみで抜けてしまったようなんです。保育所の看護師に見てもらっていますが、右腕のひじが大分痛いようで、泣き続けていまして…。コウくんの、かかりつけの整形外科はありますか?」

「ええと…。大人が、両親がお世話になってるところは近所にあるんですけど、本人が受診したことはないんです」

「かかりつけの小児科は、スズキ小児科さんでしたよね?」

「はい、そうです」

「でしたら、今からこちらでスズキ小児科にコウくんを連れていきますので、お母さんも、診察券や保険証を持って、小児科にいらしていただけませんか?」

予想外の電話にびっくりしながらも、在宅仕事は即座に切り上げ、診察券等の入ったケースをカバンに入れて、ともかく急げと小児科を目指して自転車を漕ぎました。 関連記事:里帰りから戻ってきたら急いで探すべきは「かかりつけ医」。先生の人柄、相性、規模…何を優先すべき?

到着後、保育所からの車は!? と見回したものの、昼前の時間帯ということもあってか、小児科の駐車場には車が1台も停まっていません。

とりあえず中に入って、と思ったその時、見覚えのある所長先生の車が現れました。

「ほらコウくん、お母さんやで!」

息子を連れてきてくれたのは、ベテランの先生方である所長先生と看護師さん。

看護師さんに抱っこされたコウくんは、号泣ではないものの、顔をしかめてグズグズと泣いています。

最近では、泣くと言えば妹のハナちゃんばかりで、4歳後半になったコウくんが目の周りを赤くして泣き続けるなどという姿はほとんど見なくなっていました。

それだけに、これは大変だとこちらも動揺してしまいましたが、ともかくこんな時は母親の抱っこだろうと、コウくんを受け取って、よしよしと背中を撫でました。

小児科の受付では、所長先生が保育所から電話した者ですと名乗ると、診察券は後でいいですからということで、そのまま診察室へと通されました。

診察室では既に、小児科医のスズキ先生と看護師さん達が待ち受けてくれていたので、コウくんは診察用のベッドの上へ。

畳のスペースでお友達ともみ合って、倒れた時に右腕が下敷きになって、などと、保育所の看護師さんが状況の説明をしてくれました。

スズキ先生が、だらんと伸びたままのコウくんの右腕を持ち上げると、痛い痛いと泣き叫びながら暴れそうになりましたが、小児科の看護師さん達がしっかりと押さえてくれました。

「はめ直すんで、痛いけど我慢な」

そう宣言すると、スズキ先生はコウくんの肘を掴んだまま、もう一方の手で手首を握り、ぐいっと力を込めて動かしました。うわーん!! と、コウくんの号泣が診察室に響き渡ります。

「…はい、これでもう大丈夫」

え? と、呆気にとられてしまうくらいにあっさり終わったようです。確かにコウくんも、もう泣いたり叫んだりしていません。

「起き上がって、腕、上げてみて」

先生の声に、ベッドの上に身を起こしたコウくんが恐る恐る右腕を持ち上げます。

「もう、痛くない…」

私には脱臼経験もなかったのでぴんと来ませんでしたが、腕が抜けたという場合は、きちんと元の位置にはめ直せばすぐに痛くなくなるそうです。いつもお世話になっている小児科医のスズキ先生に、こんなスーパーテクニックがあったとは!

「しばらくは抜けやすいかもしれないんで、強く引っ張ったりしないよう注意してな」

驚きながらも、ああ良かった、ありがとうございましたと一同でお礼を言って、診察室を後に。窓口で保険証などを出して、会計を済ませました。

「コウくんの分のお昼ごはんは、取っておいて貰ってるからね。エミ先生のところに戻って、一緒に食べようね」 と、所長先生。

腕抜け騒ぎがあったのは給食前の時間帯だったため、担任のエミ先生は給食の世話のためにクラスに残られていたそうです(妥当な判断だったと思います)。

そんな訳で、コウくんは所長先生と看護師さんと一緒に、再び車で保育所に戻っていきました。 その日は通常通りに保育所で過ごし、その後も、腕がまた抜けたり痛んだりといったことは、幸いながら起こりませんでした。素早い対応を取られた保育所の先生方と、適切な処置をしてくださったスズキ先生には感謝しています。

子供の腕が抜けたという時は、かかりつけの整形外科に行くのが一番なのでしょうが、特に骨折等のトラブルがなければ、そもそも生まれてこの方、整形外科の受診経験がないという場合もあると思います。

そんな時には、こんな風に小児科でも処置をしてくれる場合もあるようです。覚えておくと、いざという時に役立つかもしれません。 この記事を書いたTakoosさんの過去記事:保育園・幼稚園ママ必見!「持たせる薬」の手間が減る、調剤薬局で使える裏ワザ

著者:Takoos

年齢:38歳

子どもの年齢:5歳・3歳

独身時代の海外在勤中に、福祉先進国な北欧の子育て事情を垣間見る。帰国後は関西と東海の狭間で、妊娠、出産、育児、在宅フリーランスと経験中。好きな言葉は「A life of no regrets」

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