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【猫の死因 第1位】腎不全の原因が解明!猫の寿命を延ばす可能性を示唆

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2016年10月12日(水)東大などの研究チームが、猫に腎不全が多い原因を明らかにしたことを発表しました。

猫の死因のトップであった腎不全のメカニズムが解明されたことにより、寿命がさらに伸びるかもしれない、嬉しいニュースとなりました。

今回は「猫の腎不全」について、症状や、今回明らかになった研究内容などを獣医師に解説していただきました。

今回東大の研究チームが明らかにしたこと


腎臓では血液中の老廃物が濾過されて尿が作られますが、老廃物の一部が尿の通り道(尿細管)に目詰まりすることで腎機能が低下し腎不全が起こります。

通常では、血中に含まれるAIMと呼ばれるタンパク質がこの目詰まりを取ってくれるので回復しますが、猫ではこのAIMが血中に含まれているにも関わらずうまく働かず腎不全になるというメカニズムがはじめて明らかになりました。

猫の死因TOP10

1位: 腎不全

2位: 腫瘍(ガン)

3位: 循環器疾患

4位: 交通事故(外傷)

5位: 糖尿病

6位: 伝染性猫腹膜炎(FIP)

7位: 猫エイズ感染症(FIV)

8位:猫白血病感染症(FeLV)

9位: 甲状腺機能亢進症

10位:老衰(自然死)

猫の腎不全とは

何らかの原因により腎臓の組織が壊され、血中の老廃物を濾過して尿として排出するという腎臓の機能が障害された状態を指します。

血液中の老廃物は体にとって毒素となりますが、腎機能の低下により尿が作られなくなります。これによって老廃物が体外に排出されずに蓄積され、全身状態が低下する尿毒症へと陥り、死に至ります。

猫の腎不全の原因

従来では感染や自己免疫性による腎炎や外傷、腫瘍、加齢などによる腎組織の傷害や機能不全といった明瞭な要因に加え、原因不明の腎不全が大半を占めていました。

今回の発見により、原因不明であったものが腎臓内の目詰まりを防ぐ血中のたんぱく質AIMの機能不全によるものと判明しました。

猫の腎不全の症状

■水をたくさん飲み、薄い尿を大量にする(急性腎不全)

■尿が極端に少ない、尿が出ない(末期腎不全)

■食欲不振

■強い口臭

■脱水症状(急性腎不全)

■全身のむくみ(末期腎不全)

今回の発見における猫への影響

猫の腎不全の大半は原因不明であったことから根治的な治療ができず、点滴や食事療法などの対処療法に留まるのが実状でした。

今回腎不全の原因が突き止められたことで腎不全に対する画期的な治療薬の開発などに結びつき、今後治療可能な疾患になることが多いに期待されます。

獣医からのアドバイス


猫の腎不全は治療ができず、対処療法で残った腎機能を守りながら進行をゆるやかにするのが目標というのが今までの獣医療の常識でしたが、今回の発見によりその常識が大きく変わるかもしれません。

高齢の猫の多くで悩まされる腎不全が治療可能となることで、多くの猫とその飼い主が高い生活の質を保ったまま天寿を全うできるようになることを期待します。

(監修:Doctors Me 獣医師)

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