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【デッドライン文章術】締め切りを設けて、集中力高く文章を書く方法

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文章を書くときに集中力が上がらないワケは?

文章を書くときに、いまひとつ気分が乗らない。集中力が上がらない。そうした悩みをもつ人が少なくありません。もしも睡眠も十分に確保できていて、なおかつ、(疲労を含む)体調も良好だとしたら、その原因は「時間に余裕があるせい」かもしれません。つまり、時間に恵まれすぎているのです。

これは、20年以上に渡ってプロとして文章を書き続けてきた筆者の経験とも重なります。一例をあげましょう。筆者の実例です。午前10時。今日の17時までに雑誌の原稿を5本書き上げなければいけない。「そんなの不可能だ……」と弱音を吐きつつも、涙をこぼしている時間はなく、パソコンのキーボードをたたき始める。そんなときの集中力ときたら自分でも驚くほどの高さです。気がつけば、その日の16時59分に5本目の原稿を編集者に送っているのです。この集中力はどこから来るのだろう? と自分でも不思議に感じることがあります。

“人間の怠け癖”に甘えていてはいけない!

「そんなの不可能だ……」と思っていたことが可能になる。これは一体どういうことなのでしょうか? 実は、人間のこうした特性は、実験などでも証明されており、「デッドライン・ラッシュ」と呼ばれています。

デッドライン・ラッシュ=締め切り前に猛然と駆け込むこと。

先ほどの筆者の実例を思い出してください。編集者に最後の原稿を送ったのは16時59分でした。しかし、仮に、締め切りが16時だったら、どうなっていたでしょう。間に合わないのか? 答えはノーです。おそらく私は15時59分に5本目の原稿を送っていたでしょう。つまり、デッドライン・ラッシュとは「人間の怠け癖」の裏返しでもあるのです。

「時間に余裕がある」と、人はなかなか本気になりません。集中力が上がりません。一方で、時間が限られていると、人は想像以上の力を発揮します。俗に言う「火事場の馬鹿力」に似ています。

たとえば、「今から30分以内にA4(1枚)の報告書を書かないと、仕事上、大きな損失が出てしまう」——そんな状況であれば、あなたは、なんとかして30分以内に文章を書き上げるでしょう。その30分間の集中力は、相当に高いはずです。それがデッドライン・ラッシュの効果です。

文章を書くときには「デッドライン(締め切り)」を設けよ!

では、「人間の怠け癖」を排除して、初めから集中力を高めて書くにはどうすればいいのでしょう? 答えは、「締め切りを設ける」です。

そう、強制的に締め切り(=デッドライン)を設けるのです。これが「デッドライン文章術」です。おもしろいもので、締め切りを設けて短時間で書いた文章と、締め切りを設けずに書いた文章の質はさほど変わりません。それどころか、短時間で書いた文章のほうが、質が高いときも少なくありません。

締め切りを設定するときのポイントは、「これくらいの時間で書けそう」と思った時間から「2割ほど」時間を短縮することです。1時間で書けそうと思ったら50分、30分で書けそうと思ったら25分、15分で書けそうと思ったら12分を締め切りとします。

建前上での締め切りでは効果がありません。短めに設定した締め切りは、まさしくデッドライン(死線)。そこを超えたら死が待ち受けています。設定した以上は、何が何でも締め切りを守りましょう。

前述の通り、そもそも人間には怠け癖があります。「この企画書は1時間で書けるだろう」と考えた時点で、すでにその1時間に「余裕をもたせている」ケースが多いのです(本当は45〜50分で書ける)。それが「2割ほど時間を短縮する」理由です。もちろん、より負荷をかけられそうであれば「3割短縮」「5割短縮」という具合に、厳し目にゴール設定しましょう。負荷がかかればかかるほど「書く筋肉」が鍛えられていきます。

締め切りを早めることで、通常時より脳がスピーディに回転して、目標(締め切り)へと突き進みます。逆に言えば、締め切りを設けていなかったり、締め切りの設定がゆるかったりすると、脳がスピーディに回転してくれません。その結果、本来の実力を発揮できないまま文章を書き終えてしまうのです。

「デッドライン文章術」を習慣化すれば、人生の景色が変わる!

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