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「友達をたくさん連れて帰ってきてね」お空へ帰った子に願い、妊活に取り組んだ日々

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結婚式を挙げてから半年、体調に違和感を感じ、市販の妊娠検査薬を購入すると、うっすらと線が…とても薄かったので心配し、すぐに病院へ行きました。

着床していることまではわかりましたが、なかなか袋の中身を確認することはできませんでした。

私の心配をよそに担当の先生は『赤ちゃんの様子を見ましょうね~』と。

健診の度に不安だった私にとって、その言葉がとてもきつかったのですが、やはり一週間ごとに健診を受けても赤ちゃんの姿を確認することはできませんでした。

数週間後、成長を願い続けた結果も空しく、診断は『流産』でした。診察室でも、受付でも足に力が入らず、ひたすら涙を流すことしかできませんでした。 関連記事:めまぐるしく変化する状況に、体も心も必死…妊娠から稽留流産までの1ヶ月

処置をして、赤ちゃんを体内から取り出した後も、私はお腹から意識を遠ざけることができず、塞ぎこみがちな日々を過ごしていました。会社と自宅の行き来のみで友人と会うことも極力減らしていました。

しかし、ずっと暗く過ごすわけにいかないと自分を奮い立たせて、しばらくしてから思い切ってインターネットでみつけた妊活イベントに出かけてみました。

当日は、3人ほど参加する予定だったのですが、キャンセルが相次ぎ、講師とマンツーマンに。妊娠までの経緯や、辛かったことを聞いてもらったり、さまざまなアドバイスをいただき、体内記憶の話などについて教えてもらいました。

最後に、天国に帰った赤ちゃん宛てに手紙を書く時間を与えられ、静かに涙をこぼしながらペンを進めました。その時、必ず赤ちゃんは還ってきてくれると確信していた私は、『私たち夫婦の元に帰ってくるときには、お友達もたくさん連れて帰ってきてね』と書きました。

その後も、ジムに通ったり、ヨガのプライベートレッスンに参加したり、食事も変えて、睡眠時間を意識し、仕事の仕方も変えました。

それでも、なかなか生理周期が整わなかったため、思い切ってキャリアチェンジし、漢方薬局に通い、不妊治療専門のクリニックへ転院しました。

妊活に目を向けることで、自分の居心地の良い環境が何であるか、何が実現可能かをしっかりと把握することができたように思います。

妊活はいたって楽しく取り組んでいましたが、流産していなかったら、わが子を抱いていたかもしれないと考えてしまって、悲しくなったり、生理が来ては情緒不安定になっていたこともありました。

まったく自分に余裕がなかった私は、親しい友人の妊娠を心から祝福することができなかったりもしました。その時に初めて、自分のことがしっかりとできていなければ、大切な人の喜ばしい出来事でも妬んでしまうことを知り、これはなんとかしなければ、自分を見失ってしまうと感じました。 関連記事:11歳で左の卵巣を摘出。「子どもができにくいかも」と悩んできた私が妊娠するまで

タイミング療法はあわず、主人にも原因がないわけではないことが分かり、流産から約一年半後、初めての人工授精にチャレンジし、なんと一回目で奇跡的に第一子を授かったのです。

人工授精を一回行ったら一度不妊治療は休んで、自然に経過をみようと思っていたのですが、そういったあきらめが今思えばよかったのかもしれません。

クリニックの待合スペースには、子供を授かることを必死に考えて治療にまじめに取り組んでいる方々がたくさんいることは百も承知でしたので、初めてわが子のチカチカと光る心拍を確認することができたときは、静かに一人で涙を流したのを覚えています。

クリニックは早々に卒業し、すぐに出産もできる他の病院へ転院しました。

妊娠してから、とても驚いたことが、私の妊娠が分かる前後で、友人・知人に妊娠・出産した人が多くいたことです。ただの偶然かもしれませんが、本当にお友達をたくさん連れて帰ってきてくれたのです。

お陰さまで妊娠してから、出産、子育てにいたるまでほとんど孤独を感じることなく過ごすことができています。不思議な体験でしたが、願いは通じると私は信じたいと思います。

著者:quckam

年齢:29歳

子どもの年齢:0歳

流産を経験したのち不妊治療を行い第一子を授かり現在育児奮闘中

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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