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在日コリアン 祖国でも彼らに対する差別が厳然と存在

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 昨年末の慰安婦問題に関する日韓合意をきっかけに、日韓関係が動き出した。慰安婦像の撤去など、まだ問題は残るものの、韓国政治家による露骨な反日パフォーマンスは減ってきた。

 しかし、その陰で苦境に追いやられている人々がいる。在日コリアンだ。反日が小康状態を保つ一方で、彼らはいまも祖国から虐げられている。いま、韓国のロッテ財閥が当局から血祭りの如くいじめられているが、これも「反日封印」の反動といえるのではないか。

 日本に在留する韓国・朝鮮籍のコリアンは、約50万人。うち、特別永住者は約35万人。戦前・戦中、そして戦後の混乱期に日本に渡ってきたコリアンとその子孫は、貧困と差別のなか、苦難の道を歩んできた。

 そんな逆境をはねのけ、持ち前のハングリー精神と才能によって成功し、日本に貢献した人物は少なくない。孫正義、力道山、つかこうへいをはじめとして、財界、スポーツ界、芸能界に多数の人材を輩出している。現在の日本は在日コリアンを抜きには語れない。にもかかわらず、彼らの置かれている状況は変わらない。

 現在も一部の日本人が在日コリアンに対してヘイトスピーチを公然と行う一方で、祖国でもまた、彼らに対する差別が厳然とあるのだ。

 私たち日本人が在日コリアンを理解し、寄り添うには、日頃見落としがちな、「祖国での差別」にも目を向ける必要がある。

※SAPIO2016年11月号

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