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人生最大の買い物の失敗を防ぐ!「VR住宅」がスゴイ

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言葉自体はすっかり浸透した感のあるVR(仮想現実)技術。今冬にはPlayStation VRが発売されるなど、ゲーム機器を中心に今後、より身近なものになりそうだが、意外なところでも活用され始めている。たとえば、家選びの際の活用、それが「VR住宅」だ。

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現状、「VR住宅には2 つのタイプがある」というのは、バーチャル住宅展示場作成システム「ALTA(アルタ) for VR」を開発・販売する株式会社コンピュータシステム研究所の建築事業部の紀川佳洋氏だ。

「多いのは、一般的に“VR”のイメージの強いヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使ったタイプです。PCで作った図面の3DデータをHMDに入れて、VRを見ることになります。もう一つは、『ALTA for VR』のように3Dプロジェクターに通して、3Dデータを複数のスクリーンへ投影するタイプ。つまりバーチャル空間を現実の場所に作るのです。この場合、HMDは必要なく、3Dメガネで見ることになります」

どちらのタイプでも「VR住宅」に必要なのは図面の3Dデータとそれを映し出す機材。

「ALTA for VR」の場合、もともと同社が開発した住宅プレゼンシステム「ALTA」で作成したデータを3DプロジェクターでVR化する。従来であれば間取りや設備を落とし込んだ図面から施主が実際の空間をイメージしていたわけだが、その作業がなくなり、図面の空間が実際にどうなるかをすぐに体感できるわけである。

「VRの特性はリアリティを体感できる点。部屋の様子や設備の細部などを確かめることができます。また実寸大で見られるので、距離感も分かり、奥行きなど実際の生活のイメージが湧きやすくなります」

そのリアルさはVR上の吹き抜けやベランダから下を覗くと、恐怖を感じるほど。ちなみに男性は外観や内装の色など見た目を、女性の場合、特にキッチンまわりの高さなど、家事をする際の使い勝手に注目することが多いという。

また、モデルハウスを建てるほどスペースを必要としないのもVRの利点。

「VR住宅であればスクリーンを設置するスペースだけで、モデルハウスと同じような役割、それ以上の効果が期待できます。たとえば、複数のVR住宅を所有している工務店やハウスメーカーであれば、VR空間で、それを瞬時に再現できます」

住宅購入は多くの場合、初めての経験。なかなかイメージが固まらず、色々提案してもらいたいものだ。業者側は施主の要望に沿った提案ができ、住宅購入者にとっては新居のイメージが体感できる、と互いにメリットがあるのだ。

このように便利なVR住宅だが、現在はさらに細かな住宅、暮らしの再現も可能になっている。「ALTA for VR」であれば、まず住み心地に欠かせない「日当たり」の再現。前述したように「ALTA for VR」のもとは住宅プレゼンシステム「ALTA」で作成したデータ。「ALTA」には日当たりの変化を表現する機能が搭載されており、それをVRにも反映させる。

「窓から入る太陽光が時間とともに変化して、どんなふうに影が入るかもシミュレーションできます。家を建てる場所が決まっている場合、周辺建物物の高さなど、立地環境をデータ入力すれば、それも反映可能。言葉でなく、VRで可視化できるため、窓の大きさや向きなどの参考にもなります」

また、紀川氏によると、「ALTA for VR」を採用した顧客からは、「クレームが激減した」という声が少なくないという。

「VRのリアルな映像によって、施主の方の設計への理解も深まり、完成後に『イメージと違った!』ということが減ったのではないでしょうか」

マイホーム購入は一生に一度の大きな買い物。当然、誰もが後悔したくない。そういう意味では、生活イメージをより具体的に感じられるVR住宅は、ユーザーにとってもリスク回避につながりそうだ。

(鯨井隆正)

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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