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〈Ninja Tune〉のドンにして、UKのDJカルチャーの象徴、コールドカット再始動! ルーツ・マヌーヴァ&サンダーキャットをフィーチャーの新曲を公開!

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ということで2006年『Sound Mirrors』リリース以降、表立った動きのなかったコールドカットが再始動、いきなりの新曲を発表した。

楽曲は彼らが運営する〈Ninja Tune〉の傘下レーベル〈Big Dada〉の代表的UKラッパー、ルーツ・マヌーヴァ、そしてフライング・ロータス一派からサンダーキャットが参加した楽曲「Only Heaven feat. Roots Manuva」を発表した。

UKヒップホップ的なダビーなビートと、ルーツのラップ、そしてサンダーキャットのヘヴィー・ベースが絡む様は、ほぼ10年近くにもわたるブランクを感じさせない楽曲に仕上がっている。M.I.Aやビヨンセのプロデュースやメジャー・レイザーの初期メンバーとして知られるスウィッチとの共同プロデュース。

コールドカットといえば〈Ninja Tune〉のドンといった印象だが、彼らこそ、ダンス・カルチャーとポップ・カルチャーの橋渡しをした“アーティスト”として強い影響力を持つ存在となった、UKにおいてはじめてのDJと言えるだろう。アメリカで生まれたヒップホップ / ブレイクビーツ、ついでハウスをいち早く取り入れて楽曲を発表し、ポップ・ミュージックへとそうした要素を導きいれた。

1987年にホワイト(ブート)盤でリリースされた「Say Kids What Time Is It?」はUKではじめてリリースされたDJ発のレコードと言われている。サンプリング、ブレイクビーツ、スクラッチ / メガミックスによって構成されたこの楽曲は、その後のセカンド・サマー・オブ・ラヴの勃興やヒップホップの流入などで起こった爆発的なUKでのダンス・ミュージックの広がりを後押しした最初のリリースともいえるだろう。1990年代初頭はメジャーなハウス路線を経て、1990年代中頃には自身のレーベル〈Ninja Tune〉を設立し、いわゆる“トリップホップ”と呼ばれる、インストを中心としたブレイクビーツ・リヴァイヴァルを牽引した。

その後もブレイクビーツに限らずさまざまな音楽の冒険を経て、〈Ninja Tune〉はすばらしいレーベルであり続けている。また傘下の〈Big Dada〉もルーツ・マヌーヴァを世に送り出し、そしてグライムをリリースし続けるなど、UKのヒップホップ / ラップ・カルチャーに立脚したレーベルとして独自の地位を保ち続けている。また同時にフライング・ロータスの〈Brainfeeder〉やアクトレスの〈Werkdiscs〉も、ヘヴィーなどがリリースする〈Counter Records〉もその庇護下にある。

今回のリリースは過去、ハウス路線時代にリリースしていた、〈Big Life〉傘下にあった〈Ahead Of Our Time〉を復活させリリースしている。と、冒頭で「表立った動きのなかった」と書いたが、本レーベルから9月にBogus Orderというアーティストがリリースされており、そちら投稿型の音楽データーベース・サイト、Discogsによればコールドカットのユニットとのこと。こちらには若きベース・ミュージック / ジュークのプロデューサー、Ital Tekが参加しており、こちらも気になるところ。昔からちょいちょい別名義で出しておいて、準備ができるとどーんとコールドカット名義で出してくる、なんてことも結構やっているのでアルバム・リリースも期待できそうですな。いまのところなにもアナウンスはなし。
(河村)

Coldcut – ‘Only Heaven feat. Roots Manuva’

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