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不幸なお金持ちと幸せなお金持ち。両者の決定的な違いとは?

かつて、20世紀を代表する億万長者として知られ、「地球上の富の半分を持った男」と呼ばれた人がいました。映画『アビエイター』で、レオナルド・ディカプリオさんが演じた主人公のモデルとなったハワード・ヒューズさんです。

彼は18歳のとき、父の急死によって莫大な遺産を手にしますが、3度の結婚、麻薬中毒による深刻な精神衰弱など、波乱万丈な人生を送ったといいます。彼がお金によって人生を狂わされたとするのは早計ですが、「お金と幸せの関係」について考えずにいられないケースと言えるでしょう。

今回は、『見える化すればお金は増える! 書き込むだけでみるみる貯まるマネバナノートの作り方』(集英社刊)の著者・長岐隆弘さん、また長岐さんとともに「お金と幸せの関係」について考えるための場「マネバナ」を主宰する高田洋平さんにお話をうかがいました。

■一筋縄ではいかない「お金持ち」の定義

――まず、「マネバナ」がどんなものなのかを、ご説明いただけますか。

長岐:「マネバナ」という言葉には、「マネーの話」と「マネーの花を咲かせよう」という二つの意味を込めています。

現在、私たちは「マネバナラウンジ」といって、マネバナができる場を運営しているのですが、そこでは年齢も性別も職種も関係なく、様々な人がざっくばらんにお金について語らうことができます。

お金に対する考えを様々な人と交換し合い、他人の人生を疑似体験することで、それまで自分では気づけずにいたお金に関する「刷り込み」に気づきリセットできる。

マネバナの狙いは、お金をめぐる価値観を見直すことにあります。

――たしかに多くの日本人は、お金の話をすることに後ろめたさを感じているため、そうやって改めて「お金の話をしてもいいですよ」と言ってもらえないと、お金の話をしづらい状況はあると思います。

高田:まさにそのような方々のために、こうした場をつくりました。またゆくゆくは、このような特別な場へ行かなくても、気軽にお金の話をできるような文化が日本中に広がっていけばいいなとも思っています。

「こういう異性がタイプ」「どういうシチュエーションで告白すると、成功確率が高くなるのか」といったように恋バナをする感覚で、マネバナがお金に関しての体験談や失敗談を気軽にシェアし合えるような場になればうれしいですね。

――本書では、マネバナを進めていくなかで、主宰者側から「あなたにとっての『お金持ち』の定義は何ですか?」と問いかけることもあると書かれていましたが。

長岐:はい。ただこの質問だけだと、ほとんどの方が、「欲しいものを欲しいだけ買える」、「棚買いできる」といった「何でも買える人像」をイメージしたような答え方しかできません。

そこで次に、「お金がいくらあったら、幸せですか?」という質問を重ねてみる。それでもまだ漠然とした答えであることが多い。大きく分けて、お金に自由を求める人と安心を求める人の2パターンがあります。

さらに、「具体的にどういう状況になれば、あなたは自由や安心を得られたと思えるんですか?」と問いかけて初めて、参加者がそれぞれにバリエーションに富んだ答え方をし始めます。

このように、お金について考えたり話すことで、「自分は、どんな人生を送りたいか」についての考えを深めることにつながるんです。

――マネバナをすることで、自分の人生について考えざるを得なくなるというわけですね。ちなみに長岐さん流「お金持ち」の定義は、どのようなものでしょうか。

長岐:目的と目標があって、それを叶えるだけのお金があること、ですね。

――そのような定義に辿り着いたのはなぜでしょう?

長岐:私は以前、銀行員の仕事をしていました。いわゆる「お金持ち」に会う機会も沢山ありましたし、銀行員という仕事柄、お金と真正面から向き合う環境にいたわけですが、そうした日々を送るなかで、「お金があるだけでは幸せにはなれない」と痛感したんです。

手元に100億円あったとしても、むちゃくちゃ不健康で「いつ死ぬか分からない」状態にあれば幸せとは言いがたいですし、親から莫大な資産を受け継いだとしても、お金を増やす方法を知らなければ、資産が減る不安にさいなまれる日々を送ることになる。

お金と幸せの関係は、「幸せはお金では買えない」、「お金がないから幸せになれない」など様々な考え方があるかと思います。でもまずは「お金で買える幸せ」をきちんと見える化することが重要、というのが現時点での私の結論なんです。

自分にとって何が幸せなのかをはっきりさせる。逆に、それさえはっきりさせることができれば、「じゃあ、その幸せを手に入れるために、いくら必要なのか」という具体的な額を出せる。これが、その人にとっての「お金で買える幸せ」です。

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