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背中から背中へと渡り歩く背中乗り猫 マーブル

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来店受付をしていると受付にいたマーブルがお客様の肩にひょいと乗ったりすることがたまにあります。当店に初めてお越しのお客様は、この猫ちゃんの大歓迎ぶりに、猫ってこんなに人懐こいものなのと、とてもびっくりされます。

開業して4ヶ月後の2006年12月に近所のブリーダーさんが突然スコティッシュの兄妹を当店に連れてきました。毛色、姿共に似ていない兄妹です。ブリーダーさんは開業後間もなくお客様としてお越し頂いた方でした。当時運転資金がギリギリで厳しかったのですが、ブリーダーさんが諸費用に少し加えただけで譲ってくれるとのことだったので、これもご縁と思い熟考の末、兄妹共にメンバーに迎え入れることにしました。ブリーダーさん曰く「子猫はお客さんも喜ぶし、ここだとこの子たちも幸せやしな。」とのことでした。

兄のマロンはしっぽが太く短く丸顔でした。最初は不思議な小怪獣に見えたのですが、大きくなるにつれ魅力的に輝き、見た目や歩き方だけでお客様のハートを鷲掴みにするようになりました。さらには性格も穏やかでどの猫たちとも仲良く、お膝乗りが大好きでお客様の上でゴロンとお腹を見せて甘えたりもしました。残念ながらマロンは6才8か月で急死しましたが、当店の熾烈な総選挙で5連覇を果たすなど、マロンの生涯は、とてもお客様に愛され続けた日々でした。

妹のマーブルは立ち耳でした。子猫の時はお膝乗りをしましたが1歳未満で子猫を産むとお膝乗りからは遠退きました。もちろんヤンママとして大活躍しましたが、総選挙では息子のクッキーが可愛すぎて1位になり、母は入賞しませんでした。当店では9位以下は可哀想なので公表はしていませんが、実は毎年最下位付近をうろうろしていました。

しかし兄のマロンが虹の橋を渡った翌年、マーブルは総選挙で4位になりました。そして当店の触れ合いサービスにおいて今では欠かせない役割を果たすようになったのです。

マロンと上位を争ったベルちゃんは玄関前でお客様の肩に乗るようになり人気になりました。同時にベルちゃんが私の肩に乗ってお客様をお見送りする習慣がつきました。マロンが亡くなった後ぐらいからベルちゃんは靴箱やお客様の膝で眠る時間が多くなり、肩乗りのお見送りは少なくなりました。そんな時、マーブルが私の背中にぴょんと乗りました。きっとベルちゃんの肩乗りを見ていたのでしょう。

何回か乗るうちにベルちゃんではなくマーブルを肩や背中に乗せてお客様のお見送りをする回数が増えました。しかしベルちゃんのように私の肩からお客様の肩に乗り移ることはありません。常連様がマーブルの背中乗りを何度か挑戦していましたが最初はうまくいきませんでした。しかしある時、常連様にも乗るようになりそれが定着しました。するとそれが楽しくなったのか他の新規のお客様にも乗るようになりました。

ベルちゃんの座ってくつろぐ肩乗りとは異なり、4つ足で踏ん張りバランスをとりつつ尻尾をぶんぶん振って背中乗りをします。それを頻繁にするようになったのが4位に躍進した理由です。今では毎日何回もお客様の背中乗りをしています。さらにはお客様の背中から背中へと渡り歩きます。

長いと1回に30分程お客様の背中に乗っています。不安定な乗り物に乗るアトラクションとしてマーブルは楽しんでいるようです。

当店は全国の猫カフェで唯一「お膝乗り猫カフェ」として公言しています。冬は多くのお膝乗りをお客様にご提供できますが、夏の暑い日は半減してしまいます。その点ベルちゃんの肩乗りやマーブルの背中乗りは夏も冬も関係なくやってくれます。ベルちゃんが他のお客様のお膝乗りとかで肩乗りができない時、マーブルはお客様の背中を渡り歩き、ふれあいサービスを万遍なく多くのお客様にご提供できるのです。

最近はそのサービスをさらに進化させ、背中乗りしながらお客様の首筋や二の腕、頭皮のマッサージを施すようになりました。マーブルが背中の上でゴロゴロ喉を鳴らしながらふみふみし、しっぽをブンブン振る姿は多くのお客様を癒しています。今年1月に急死した息子のクッキーの分もお客様と楽しく過ごしているマーブルは本当に素敵なママ、いや、当店にごまめちゃんという可愛い孫娘もいるので、素晴らしいグランマなのです。

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