由仁町なのに東京ホルモン!? のどかな町で愛される「東京」に迫る!【夕張】

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北海道らしい風景が広がるのどかな町。

由仁町には「東京ホルモン」というソウルフードがあります。

東京で営業しているわけではないのに「東京」なのです。

しかも、地元で愛され続けて、半世紀!

なぜ、この町で?

調べていくと、「そうきたか!」という理由に辿り着きました。

東京ホルモンは「専用の鉄板」で焼くのも魅力。

由仁町民の多くのお宅に、この鉄板があるんですって。

町民みんな、焼肉奉行。

それぞれ好みの焼き方があるというから驚きです。

今回はこの不思議なネーミングのお店、

「東京ホルモン」に迫ります!

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ご当地のホルモンがあるというウワサを聞きつけ、

羽毛のような軽いフットワークでやってきました。

今回の舞台は札幌市から42㎞ほどに位置する由仁町です。

美味しいホルモンのためなら、全く苦にならない距離ですね。

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東京都の人口が、約1,362万人。

一方、今回の舞台、由仁町は約5,800人ですからね。

1/2348ということになります。

なぜ、この町で「東京ホルモン」なのでしょうか。

何かあるはずです!

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駅前のメインストリート。

いいですね~、この雰囲気。

都会の喧噪を忘れて、のんびりと過ごせそうです。

時間はちょうどお昼時。

それでは目的のお店へ向かいましょう。

駅前から歩いて数分のところらしいです。

ありました! 「東京」の文字!

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スパーンと目に飛び込んでくる看板です。

北海道由仁町発と書いているのに、「東京」。

謎が謎を呼びます。

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店内で食べるのはもちろん、持ち帰りも人気です。

わざわざこのためだけに、由仁を訪れる人もいるんだとか。

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ランチタイムも営業しているのはうれしいですね。

私はせっかくですので、店内でいただいていきます。

この日は平日だというのに、たくさんの方で賑わっていました。

鉄板が特徴的

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「東京ホルモン」の特徴はなんといっても、特製の鉄板鍋!

由仁町民の多くはこの鉄板を自宅に持っており、肉だけを買って家で楽しむんですって。

なんですか、そのソウルフードっぷり!

「東京」の謎に迫る前に、まずは食べますか。

この香りの中では思考回路が働きません。

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お値段もお手頃!

ホルモンは330円ですって。

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大好物なので2人前注文しました。

結構な量です。

なるほど、様々な部位がミックスされているんですね。

ガツに小腸、直腸に大腸と美味しいところを一度に味わえます。

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この道25年。

ベテランスタッフの中川さんに焼いていただきました。

焼き方ひとつで味わいが全く違ってくるそうです。

特製の鉄板がジューっと鳴っています。

ああ、至福の音。

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門外不出。

社長しか配合を知らないという秘伝の味噌たれです。

絶妙のタイミングで鍋に投入します。

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濃厚でクセになる、まさに「ここだけ」の味わい。

由仁町民に愛され、北海道中のファンから支持される、魅惑のタレです。

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こちらは「サガリ 420円」です。

見るからに美味しそう!

ホルモンもそうですが、

こちらのお店で提供するお肉、

「超」がつくほど新鮮なんです!

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「心舌 420円」も一緒に焼いてもらいます。

心臓と舌がセットになっているんですね。

こちらも新鮮なピンク色!

なぜ「東京ホルモン」なのか

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焼き上がるまでの時間に色々と教えていただきました。

今から60年以上前、ここ由仁町で初代店主は馬具店を営んでいたんですって。

その店主が「東京出身」だったんだとか……。

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由仁の人たちから「東京さん」という愛称で呼ばれていたそうです。

その「東京さん」が馬具店をやめ、全くの異業種ながら「東京食堂」を開業。

ホルモンが美味しいと話題だったそうです。

「東京さんのホルモン」→「東京ホルモン」という流れで現在に至ります。

言うならば……あだ名!

すごいな、「東京ホルモン」。

すごいな、初代店主。

大都会、そして首都東京の名を、

出身地というだけで背負い、なおかつ、由仁のソウルフードにするなんて!

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専用の鉄板鍋も試行錯誤したそうです。

厚みや深さ、角度に持ち手の形状などにこだわり、今の形になったといいます。

汁気が乾きすぎず絶妙の焼き加減になるよう工夫されているんです。

焼けました!

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焼くと煮るの中間くらいというんでしょうか。

最高の状態になりました。

それでは早速、いただきます!

ハフハフ…。

うわ! 最高に美味しいです。

たまりません。

次から次へとペロリ。

ホルモンは柔らかくプリプリ、くさみは全くありません。

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色々な部位が味わえるのもいいですね!

ご飯やお酒がドンドン進む味わいです。

それにしても、この味噌たれがたまりません。

同じお肉が仮に手に入ったとしても、

この秘伝のタレがないと、「東京ホルモン」にはならないというわけです。

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なんとこの「東京ホルモン」。

お肉も鍋も、通販可能なんですって。

全国の皆さん、そして東京にお住まいの皆さん。

遠く離れたのどかな町、由仁町で愛される「東京」を味わってみませんか?

半世紀に渡ってソウルフードとして君臨する「東京ホルモン」。

一口食べれば、その理由がわかりますよ。

私も、この鉄板鍋は家にストックしておこうと思います。

ホームパーティーで喜ばれること間違いなしです。

ごちそうさまでした!

お店情報

東京ホルモン

住所:北海道夕張郡由仁町本町299

電話番号:0123-83-2652

営業時間:月曜日~土曜日 11:00~21:00(LO 20:30)

日曜日・祝日 11:00~20:00(LO 19:30)

定休日:日曜日不定休 (詳しくはウェブサイトでご確認ください)

ウェブサイト:http://tokyohorumon.com/

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:裸電球

裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。 ブログ:「裸電球ぶら下げて」

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