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テンテンコ 驚愕の一生宣言! 我が道を突き進んでいく理由語る「おばあちゃんになっても絶対に続ける。絶対やる」

テンテンコ 驚愕の一生宣言! 我が道を突き進んでいく理由語る「おばあちゃんになっても絶対に続ける。絶対やる」

 トイズファクトリー/MIYA TERRACEへの所属を発表し、契約後初のシングル『放課後シンパシー/WA・ショイ!』を配信リリース。主催イベント【ブタゴリラ vol.5】でも強烈なラインナップとパフォーマンスで度肝を抜いたりと、我が道を突き進んでいるテンテンコがその生き様を語ってくれた。

テンテンコ キュートなインタビュー写真一覧

 BiS時代から独自の価値観とビジュアルで注目を集めていた彼女。グループ解散後に誰もが新たなバンドやユニットに所属していく中、ひとりだけ事務所にもレーベルにも入らずフリーの道を選び、当初は「何をやりたいのか分からない」と周囲から言われていたものの、どんなにマニアックでもマイノリティでも自分が面白いと思うものだけを追求/表現してきた。そして、まさかのここに来てトイズファクトリーとの契約(自由に何でもやらせてくれる、BiS解散から2年経った今の自分を求めてくれたこと等が決め手になったそうだ)。そんな大きな転機とも言える今、テンテンコは一体何と対峙し、何を考え、何者になろうとしているのか? とある驚愕の一生宣言含め、そのオリジナル過ぎる発言=生き方に注目してほしい。

◎テンテンコ(トイズファクトリー/MIYA TERRACE)インタビュー

--88歳のママさんが営む小さな酒場でインタビュー(http://bit.ly/2dnXZhm)して以来になりますが、この1年間でいろいろあったんじゃないですか。
テンテンコ:いろいろありましたっけ(笑)?
--青森までライブ行く途中、水害で遭難しかけたり。
テンテンコ:あー、そうですね! そういういろいろはあったんですけど、活動自体はそれまでとあんまり変わらずやってましたね。

--前回のインタビューは「おまえらは、管理されてるぞ! 気付け!」というメッセージで締め括りましたが、あれからマイナンバー制度も導入されて……
テンテンコ:いよいよ来た! 本当に管理される時代(笑)。
--そんな時代に生活しててどう?
テンテンコ:その管理の話もそうなんですけど……世間には「なんでこれが流行ってて、なんでこれが持てはやされてるのか」よく分からないものがいっぱいあるから、すごく怖いですね。それこそ「みんな、大丈夫かな?」って。インターネットが普及していろんな意見が飛び交うかと思いきや、むしろ、みんなとちょっと違う意見が淘汰されるというか、消されていく感じがマジで怖いんで、ちょっと世の中のこと何とかして下さい!
--(笑)。まぁでも、流れ的に抗えない感が出てきてますよね。
テンテンコ:そうそう! だからいろいろ言いづらくなってきちゃって、私の「こう思ったんだよね~」っていう意見がみんなとちょっと違ったりしたら……直接会って言えればいいんだけど、ツイッターに書くのはやめようかな? って考えちゃう。その感じ自体がどうなんだろうって思うし、「世間、怖っ!」って思いますよ。
--怖い。でも相変わらずテンコがマジョリティ側じゃなくてよかったです(笑)。
テンテンコ:ハハハ! 一生ムリだと思う。
--逆になんでみんな向こう側に行けるんでしょうね?
テンテンコ:それは私も思う。
--あ、向こう側のフリしてるのかな?
テンテンコ:それもあると思う。そういう人は器用なんでしょうね。
--でもフリって限界あるし、フラストレーション溜まるじゃないですか。
テンテンコ:でもみんなどっかで「しょうがない」って思ってるんじゃないかな。それは何に対しても。
--向こう側に行けない人たちはこれからどうなっていくんでしょうね?
テンテンコ:どうなんですかね? でも私は別に……BiS解散したときもそうだけど、まぁ「ひとりでいいや」ってわりと思える人間なんで。でも「ひとりでいいや」って思っても、案外そういう人は他にも結構いるんで(笑)。
--寂しくはない(笑)。
テンテンコ:そう!
--では、このまま変わらず?
テンテンコ:うん。そんなに器用じゃないんで……多分このまま。今年で26歳、もう26か……ってビックリするんですけど、でも「こんなもんか」みたいなところもあって。もう26ってアラサーになるらしいんですけど、っていうことはおそらく私のこの感じは一生変わらない。そういよいよ思ってきた。

--フリーになってからの2年間。テンテンコがやってきたことを思い出せる限り挙げていってもらってもいいですか?
テンテンコ:見よう見まねでDJをやりました。自分で曲を作りました。歌をうたいました。リリースもさせてもらいました。毎月絶対CDを出すっていうのはやってて、今回で11個目になりました。変なTシャツ屋さんをやってて、変なTシャツやグッズを作りました。イベントを企画しました。あと……友達を作りました。
--(笑)
テンテンコ:あと、猫を飼いました(笑)。あと、あと、あと、いっぱいあるんだよなー。この2年間でやったこと。あ、この2年間で自分が思ったことをちゃんと言えるようになった気がする。あと、川に流されそうになって、元研究員(※BiSファンの総称)さんに助けられました。そのときも思ったんですけど、この2年間で前よりも「ありがてぇ……」みたいな気持ちがより芽生えました。親にもめっちゃ感謝するようになりました。フフフフ!
--なるほど。ひとりになると感謝を覚えるんですね。
テンテンコ:なんかそうですね。よりリアルに感じるというか、切実に、ストレートに感じられるようになって。車で助けに来てくれるとか、有り難いものが目の前に提示される感じ。トイズファクトリーがこれからサポートしてくれますっていうのも、直接私と喋って決まったことだし、そういうこともすべてひとりになってより「有り難い」と気付くようになった。
--ちなみに、親への感謝はどういうことで感じるようになったんですか?
テンテンコ:あたりまえなんですけど、自分が今こうやっていられることもそうだし、ウチの親は北海道から毎月荷物を送ってくれていて、お父さんの仕事が漁業系だから魚とかもいっぱい送ってくれるんですよ。昔は結構食べ切れなかったりして、冷凍庫の中ですごく霜付いてたりしてたんですけど(笑)、最近は「有り難いな」ってちゃんと無駄にせず食べるようになって。そういうところッスかね。そういう人がいてくれて自分は存在してるんだなって感じる。
--さっきの話じゃないですけど、人と違うことを続けて生きていくって当然ながらすごく難しい事じゃないですか。そうなると、親が送ってくれる魚も有り難いものになりますよね。
テンテンコ:超大事。あと、ウチのお父さん、わりと私の考えに賛同してくれる側の人間なんで、それもすごく助かってますね。本を送ってくれたりして「あ、こういう本を送ってくれるってことはそう思ってるんだな」って結構ホッとするというか。それで全然違う思想のものとか送られてきたら「すみません……」ってなるけど、そうじゃないから安心する。
--両親はテンテンコの素になってる訳だから、そう考えると思想も似てるんでしょうね。
テンテンコ:そうですね。完全に私のお父さんですね。だから親が好きな人と私が逢えていたりするパターンって結構あって。お父さんもそういう世界に憧れていたけど、やっぱり家族とか大事にしなきゃいけないものがあって、多分どこかで諦めたんですよね。でも今は私を通してそれが見れるからすごく喜んでくれる。
--良い話。でもこの生き方で親孝行になってるのはヤバいね(笑)。
テンテンコ:ね! ヤバいですよね! 普通は「やめろ」って言われる(笑)。この家の人間でよかったなー。

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