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HY+BIGMAMA、ツアーファイナルで見せた“意味のある偶然の一致”とは?

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東名阪で行なってきたHY+BIGMAMAの『Synchronicity Tour 2016』。各地で奇跡のような瞬間が生まれたこのツアーが、10月1日(土)にHYの地元沖縄でファイナルを迎えた。

会場は、かつてコザと呼ばれた音楽の街で、沖縄市の中心地にあるミュージックタウン音市場。この夜のスタンディングフロアは超満員。アツい夜を予感させた。

オープニングアクトは、全員が沖縄初上陸という大阪出身のスリーピースバンド「BURNOUT SYNDROMES」。「みなさんとの出逢いを意味のある偶然の一致(Synchronicity)にできるように頑張りたいと思ってます」と話して、全力のパフォーマンスで盛り上げる。その後、ベートーヴェン交響曲第九番のSEでBIGMAMAがステージに登場。“地球最終日最後の夜はどこに何しに行こう?”と問いかける「No.9」でライブは始まった。

コラボアルバム『Synchronicity』の「Weekend Magic」でポップなファンタジーの世界へ誘ってから、Vo金井は「HY+BIGMAMAという10人のバンドからBIGMAMAです」と10人の絆をこう自己紹介し、「今からゲストじゃなくて“メンバー”を呼びたいと思います。キビしい方なので大きな声援を(笑)」と言ってHY仲宗根を呼び込む。大歓声を浴びる中、「BIGMAMAで一番ロマンティックな歌詞が書けたと思う曲をイズに歌ってほしい」と金井が告げて「アカイト・イズ・ト」が歌われる。今まで一度も女性ヴォーカルとの共演経験がないという金井、仲宗根を迎えて新たな世界が広がった、これも意味のある偶然の一致を感じさせる1曲だ。また「Sweet Dreams(bittersweet)」にHY新里と名嘉が、さらに「MUTOPIA in Okinawa」ではこのツアーから復帰した宮里が三線で加わり、会場はカチャーシー(沖縄踊り)で一体となった。50分という短いステージだが、BIGMAMAの音楽と向き合う真摯な姿勢と愛に溢れた音楽を体感できた濃厚な時間だった。

続いてHYのライブではお馴染みの「イーズーコーナー」。今回のイズは角砂糖のかぶりもので登場。“甘い”をキーワードに、毒舌イーズー(失礼)が浴びせる質問の回答に応じてメンバーに渡される角砂糖の数が増えていく罰ゲーム的内容。各会場でイジられてきた(笑)メンバーたちだが、今夜はHY新里、BIGMAMA金井と東出を選出。会場からファンをステージに上げて、仲宗根はメンバー3人に「恋人に酔って甘える時の仕草」をオーダー。三人三様の甘える仕草を披露。中でも金井のヒザまくらには場内から悲鳴に近い歓声が…。

いやさーさ、はいーや。沖縄民謡のお囃子に迎えられHYがステージに姿を見せる。新里が歓声に包まれた会場へ投げかけたいつもの挨拶「ハイサーイ!」をきっかけに、1曲目の「Good Day」へとなだれ込んでいく。君と出逢えたことの歓びと感謝を歌った『Synchronicity』収録のこの曲を聴くたびに、HYとBIGMAMAの出逢いに重ねてしまうのは僕だけだろうか。この出逢いで新たに視野を広げた今の彼らの想いを表わすように疾走感のあるパワフルな演奏が印象に残った。

ここでBIGMAMA柿沼と東出を呼び込み、「NIJIKAN TRIP」をコラボアルバムの『-MAMA TRIP-』ヴァージョンで披露。「一人一人の声が必要なんだよ」と言って両手でハート(※)を作る新里に合わせて、「ラブ、ラブ、ラブ」の歌声とハートが会場全体に広がった。東出のヴァイオリンの音色が気持ちを優しく撫でるように響いていく。

「これは亡くなった大切な友人に宛てた歌です。そばにいる大切な人を思いながら聴いてほしい」と仲宗根が話した後で、金井と一緒に歌ったのが「愛しあって許しあって貴方と共に」。宮里と新里のアコースティックギターのアルペジオ演奏の中で感情のこもった金井の歌が心を揺さぶり、仲宗根の母性的な歌声がすべてを包みこむ。HYのオリジナルヴァージョンとは異なる感情表現がこの曲に新たな命を注いでいた。また「AM11:00」でも金井が新たに書き加えたラップパートがこのプロジェクトのストーリーを描きだしていた。終演後、仲宗根曰く、このパートはリハーサルの1日目に金井の提案で書き加えたものだとか。個性と個性がぶつかり、混じりあうことで生まれる素敵なケミストリー。ここにもシンクロニシティは確かに存在している。

HYのライブが終わり、最後は金井がMCでも言っていた10人のバンド「HY+BIGMAMA」の登場だ。曲は、出逢って最初に生まれた曲「シンクロニシティ」。10人が奏でる音圧とヴォーカル、なによりその存在感に圧倒される。これがHYとBIGMAMAが出逢い、何度も一緒に音を楽しみ、曲を生み出し、アルバムを作り、ツアーまで行なうほど近しい関係を紡ぐことになった“意味のある偶然の一致”なのだと思った。メンバーの誰もが笑顔だった。会場のみんなの笑顔も輝いていた。4公演という短いツアーだったが、1公演1公演が内容の濃い充実したものであることが、そんなみんなの笑顔からもうかがえた。

“地球最終日最後の夜はどこに何しに行こう?”(BIGMAMA「No.9」)……ファイナルの沖縄公演が終わった時、こう尋ねられたらあなたは何と答えただろう? きっとみんな同じ気持ちだったのではないか。そう思えるほど、またこのメンバーたちと同じ時間を共にしたいと思ったツアーファイナルだった。

Text by 伊藤博伸

Photo by G-KEN

※=ハートマーク

【セットリスト】
■BURNOUT SYNDROMES

文學少女

FLY HIGH!!

こどものじかん

■HY+BIGMAMA

No.9

alongside

Weekend Magic

アカイト・イズ・ト

天国の花は枯れない

神様も言う通りに

Lovers in a Suitcase

Sweet Dreams(bittersweet)

MUTOPIA in Okinawa

until the blouse is buttoned up

Good Day

キヅイタ

NIJIKAN TRIP -MAMA TRIP-

僕空

愛し合って許しあって貴方と共に

AM11:00

エール

ホワイトビーチ

シンクロニシティ









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