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インゴットを買取に出すときは要注意!インゴットの豆知識

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金やプラチナなど貴金属は投資用としても売買されています。一般に「インゴット」や「延べ棒」と呼ばれる貴金属の塊です。これらインゴットは投資用なだけに、しかるべき場所以外では取引できないイメージがありますが、実は普通に買取業者にも売却できます。

しかも条件によっては、そのほうがお得なこともあるのです。そんな貴金属インゴットの買取についてまとめてみました。

貴金属インゴットとは何か


貴金属、特に金は古来からその美しさと希少性、変質しにくい特性から価値あるものとされ、貨幣としても扱われてきました。それは今でも変わらず、世界共通で取引されている唯一の国際貨幣と言ってもそれほど間違いではないでしょう。

そのため、金やプラチナなど貴金属を購入する投資は、国際情勢の悪化で紙幣や株式、預貯金への信頼が低くなると活発になる、守りに重点を置いた特徴のある資産運用となっています。この貴金属投資のときに、購入する貴金属の塊がインゴットです。

インゴットは貴金属を固めた地金商品

金属を貯蔵しやすいように均等の形に固めたものを「地金」といい、個々の塊を「インゴット」や「延べ棒」「バー」と呼びます。一般的には長方形の板状になっており、表面に各情報を記した刻印が押されています。

刻印は制作した業者によって異なりますが、基本的なものは以下の4つです。
メルターズマーク
インゴットを精錬した業者を表す商標です。
どこの会社が作っているかによって、インゴットの信頼性が左右されます。
貴金属の品位
貴金属の含有量を示す数値です。インゴットは特別な理由がない限り最高純度で作られます。金なら1000分率表示で999.9、プラチナなら100分率表示で99.95が一般的です。
重量
製造会社によって異なり、5グラムから1キログラムまで幅広くあります。
製造ナンバー
製造や取引管理などに用いられる番号です。

また、通常のインゴットの他にも、投資目的に作られている地金として「地金型コイン」があります。これは各国の造幣局が法定通貨として鋳造した地金で、通常のインゴットに比べると小さいため、少額の投資ができる点が特徴です。

また貨幣として独自のデザインと流通のコストがかかるので、同量のインゴットに比べてコストを上乗せしたプレミアムという価格が追加されて販売されます。

メルターズマークは商品としての信頼性の証明

表面の刻印はインゴットの情報を記したものですが、とくにメルターズマークは重要な意味を持ちます。それは、インゴットの信頼性の証明だからです。

造幣局が作る地金型コインを除き、インゴットは特に定められた機関が作らなくてはならないといった取り決めはありません。金属会社で必要な設備があるならどこでも製造は可能です。ですから刻印がないインゴットもありますし、純度が低い粗雑なものが出回る可能性は否定しきれません。

そのために、信頼性の証明としてメルターズマークがあるのです。

国際的に認知されたメルターズマークが刻印されていることで、インゴットの貴金属品位への信頼性がまったく違ってきます。実際、金取引市場では基本的にメルターズマークがないインゴットは扱われません。また買取の場合もメルターズマークがあれば、高く査定する会社もあります。

つまり、インゴットは貯蔵したり取引しやすくするために均一な形で固めた貴金属商品であり、通常の商品と同じくブランド名によってその評価が変わるのです。

インゴットを買取に出す時の注意点


インゴットは貴金属の塊であり、非常に価値の高い商品です。特に現在(2016年9月)の段階で、金の標準取引相場は1グラム4,000円を下ることがなく、プラチナも低くても3,000円以上を常にキープしています。
出 典:東京商品取引所「金(標準取引) 相場表」

一時期より若干値下がりはしていますが、2000年辺りでは1グラム1000円程度だったことを考えると、非常に高い水準です。

たとえば500グラムの金インゴットがあれば、現在は最低200万円程度の金額になります。仮に2000年に500グラムインゴットを購入していたとしたら、当時は50万円ほどだったはずですから、いかに現在の金相場が高くなっているかがわかるでしょう。そしてこれだけの高額商品を売買する場合、色々と手続きが必要になってくるのです。

1回200万円を超える取引は本人確認書類が必要


金やプラチナの地金、金貨、プラチナ貨を、一度に税込み200万円を超える取引をした場合、業者は税務署に対して「支払調書」を提出することが法律で義務付けられています。

出 典:所得税法第225条第1項第14号

この「支払調書」には客の住所、氏名、個人番号(マイナンバー)、地金の種類、重量、数量、支払金額、支払確定年月日を記入しなくてはならないため、インゴットを買取に出す際、マイナンバーを含めた個人情報の提示を求められる場合があります。

前述した通り、現在(2016年9月)の金の取引相場は1グラム4,000円を下りません。ということは500グラム以上のインゴットを買取に出した場合、200万円の基準を簡単に超えることが予想されます。

また、地金の販売も行っている田中貴金属工業や三菱マテリアルの場合、200万円の区切りに関わりなく本人確認を行っています。

出 典:田中貴金属工業「店頭での本人確認について」/三菱マテリアル「本人確認について」

以上のことから、買取価格にかかわらずマイナンバーを含めた本人確認があるものと考えておいたほうが良いでしょう。

売却後に確定申告は必須?

この「支払調書」が提出された段階で、税務署はインゴットを買取に出した人物が200万円以上の所得を得たことを把握していることになります。つまり売却後に確定申告が必要です。また金やプラチナの地金、金貨、プラチナ貨の売却による収入は、200万円の区切りに関わりなく確定申告が必要になる場合があるようです。

税務に関しては税務署および税理士でなくては詳細がわからないので、インゴットを買取に出した年は必ずどちらかの税務専門家に問い合わせて確認しましょう。

特に「支払調書」が提出されている場合は、税務署が把握している分、確定申告を忘れると脱税の容疑がかかってしまいます。必ず確定申告の準備をしておくべきです。

総重量500グラム未満のインゴットは貴金属専門買取業者に売るほうがお得


前述した田中貴金属工業や三菱マテリアルは、国際的なインゴット製造ブランドでもあり、販売も買取もしています。ですから通常、インゴットの売却を考えると真っ先に浮かぶ買取先です。

ところが、総重量500グラム未満のインゴットを売る時は、貴金属専門の買取業者のほうが良い場合があります。実は、上記2社では総重量で500グラム未満のインゴットを売却する場合は買取手数料が必要になるのです。

田中貴金属工業では、買い取った貴金属を新たに溶解して地金を製造するときに小型のインゴットでは費用がより高くかかるために手数料を設定していると説明しています。
出 典:田中貴金属工業「売買価格と別途手数料」

一般の貴金属買取業者の場合、この手数料はかかりません。そのため、総重量500g未満のインゴットなら上記2社に比べて、手数料の損失がない分、高く買い取ってくれる可能性があるのです。

ただし500グラム以上なら、上記2社も買取手数料はかかりません。この場合は純粋に買取単価を比べて、より高く買い取ってくれる会社を選ぶとよいでしょう。

インゴットを買取に出すなら、必ず業者を比較しよう


インゴットは純度の高い貴金属の塊です。現在の金・プラチナ相場の高さもあり、大変高値で取引されています。その分、税務上の手続き義務や確定申告の必要があり、高額買取が望める反面、少々面倒な品といえるでしょう。

重量によっては大手貴金属取引会社では手数料がかかる場合もありますから、お持ちのインゴットの種類によって買取先を選ぶほうがお得です。また、重量は買取額に直結します。重ければ重いほどグラム単価の違いが買取価格の大きな差に繋がりますから、なるべく買取単価が高い業者を探しましょう。

このように、インゴットの買取は情報集めと比較が大切です。色々複雑なインゴットですが、高額で買取ってもらえます。じっくり情報を比較して買取業者を選んでくださいね。

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