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頼る人もいない異国の地で出産。今も忘れられない看護師キャロルとの出会い

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私は2人の子供をカナダで出産しました。

2回とも、私の両親も主人の両親もいない状態での妊娠・出産・子育てでした。

当時私は、カナダの大学に通う大学生。移民ではなかったため州発行の健康保険はなく、学生用のプライベート健康保険に加入していました。

しかし妊娠が発覚したのは大学に入学後であったにもかかわらず、妊娠したのは大学に入学する少し前、つまり健康保険の開始期間より少し前ということで、加入しているプライベート保険から妊娠と出産に関する費用は出さない、と言われてしまったのです。 このときのエピソードはこちら:出産費用を全額自己負担?! 留学先カナダでの妊娠、保険の落とし穴にショック

主人はカナダ人ではないので、カナダでの出産事情は全く知識がありませんでしたし、家族がいるわけでもないので身近に聞ける人もあまりいない状態でした。

どこから始めていいのかもわからないまま、情報源もほとんどなく、保険も効かないという前途多難な妊娠生活のスタートになってしまいました。

健康保険のない私は、全ての検診や検査が自己負担になりました。日本と違って出産一時金や行政からのサポートもありません。

検診代、血液検査代、エコー代(こちらでは基本的に20週と30週過ぎの2回しかエコーを取りません)などなど。

出産費用や入院費用などもかかるためかなりの金額になりますが、色々な家庭の事情もあり主人がいるカナダで出産することにしたので、こちらの病院にかかり始めました。 関連記事:エコーは全部で2回だけ、手帳は夫婦名義&体調管理は自己責任?! オランダ流の妊婦検診

何も情報がないところから始まった私の妊娠生活。

色々な人と話して少しずつ情報が集まり始めました。地域ごとにある保険センターに電話し、近所でやっている両親教室などを教えてもらいました。

また近所のコミュニティーセンターの妊婦さん向けのワークショップにも登録しました。

このコミュニティーセンターのワークショップは、2週間に1度くらい集まり、看護師さん、栄養士さん、助産師さんなどが来て色々なことを教えてくれたり相談に乗ってくれたりするものでした。

このコミュニティーセンターがある場所は比較的貧しいエリアだったので、様々な問題を抱えている人も少なくなく、こういうサービスを本当に必要としている人たちが多かったと思います。

もちろん私も、プライベート保険が支払いをしてくれないから全額自己負担で出産をすること、色々な事情から自分の国に返る選択肢はないことを看護師さんに話しました。

この人の名前はキャロル。50代前半くらいの看護師さんでした。

私の状況を親身になって聞いてくれとても心配してくれました。周囲に妊娠出産に関する相談できる人がほとんどいなかった私にとって、キャロルの存在は本当に心強く感じました。

2回目の集まりの際にキャロルが私に言いました。

「私が所属している地域の保健センターに勤務しているお医者さんがいるの。婦人科が専門のお医者さんだけど妊婦さんの検診もできる人でね。

本来なら保険がなければ保健センターにかかるのにもお金がかかってしまうけど、その先生に話したら特別に無料であなたの妊娠の経過観察をしてくれると言ってくれたの。

ただ検査は実費になるけど、保健センターなら血液検査なんかも病院でするよりも安く済ませられるし。

出産は病院に行かなければいけないけど、臨月までは保健センターの先生が無料で診てくれるわ。お金がずいぶん節約できると思うけどどう?」

キャロルの突然の申し出に、私は驚いてしばらく声が出ませんでした。

ここまで私の為に考えてくれるなんて。なんてありがたいことでしょう!感謝のあまり、私の目から涙がポロポロと零れ落ちました。 プレママ、ママを支えてくれる周りの思いやり。関連記事:魔の2歳と0歳育児。ボロボロでたどり着いた児童館、職員さんの「がんばってるねぇ」に涙

知っている人も少なく頼る人もいない異国の地で、まったく知らないシステムに対して不安を感じながら妊娠生活を送ってきた私にとって、親身に私のことを心配してくれる人の存在は本当に嬉しいものでした。

その後、保健センターの先生に無料で妊娠の検診を数か月してもらい、臨月になり病院に移り出産をしました。

キャロルの暖かい気遣いとサポートのお蔭で、不安だらけだった妊娠生活を無事に乗り越えられたこと、10年以上経った今でも彼女には感謝しています。

著者:Connie

年齢:43歳

子どもの年齢:10歳と3歳

海外生活13年目。現在はカナダのフランス語圏にイギリス人の主人と、英仏日の3か国語を話す子供2人と生息中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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