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クイーン、「オン・エア~BBCセッションズ」11/4世界同時発売決定

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クイーンが、初期の貴重なBBCセッション音源を収録したアルバム「オン・エア〜BBCセッションズ」を11月4日に世界同時発売することが決定した。

「オン・エア〜BBCセッションズ」には、クイーンの70年代の活躍が見事に記録されている。1973年の野心的なセルフ・タイトルのデビュー・アルバムからスーパースターの仲間入りを果たした1975年の「オペラ座の夜」そしてその後におよんでこのユニークなバンドは最も革新的、独創的そしてカリスマ性を持ったバンドとして70年代に足跡を残した。ただクイーンにとって見落としがちな一面もある。1973年2月から1977年の10月にかけてバンドはBBC独占で6つのラジオ・セッションを録音している。このランドマーク的な全24曲には過去にスタジオ・アルバムには未収録のデビュー・シングルの別ヴァージョン、名曲の貴重な別テイク、大幅にアレンジされた代表曲等が含まれる。

今回は初めて6つ全てのクイーンのBBCセッションズが細心の注意を払ってエンジニアのクリス・フレドリクソンによってリストアされ、グラミー受賞歴もあるアダム・エイヤンによってマスタリングされ「クイーン・オン・エア」として11月4日ヴァージンEMIからリリースされる。北米ではハリウッド・レコーズよりリリース。CD2枚組、LP3枚組の他にラジオ・インタビュー等CD3枚を含む6枚組のデラックス盤がリリースされファンにとっては不可欠なコレクションになる。

「クイーン・オン・エア」は単に貴重なレコーディングのコレクションだけではなく伝説までに成長するバンドの栄光のスナップショットの数々でもある。「クイーン・オン・エア」の冒頭を飾るクイーンにとっての初のBBCセッションはデビュー・アルバムそしてシングルの5か月前の1973年に行われた。ジョン・ピールが「マイ・フェアリー・キング」をクイーンの楽曲として初めてラジオで放送したことから物語は始まる。さらに「炎のロックン・ロール」(後にデビュー・シングルとなる)、落ち着いた曲調の「ドゥーイング・オール・ライト」、そしてロック・オペラの「ライアー」と続き新しい音楽の巨大勢力の訪れを感じさせた。

クイーンはデビュー・アルバムがリリースされた1973年7月に2度目のセッションを行うためにBBC戻ってきた。「炎のロックン・ロール」と「ライアー」を再び演奏しさらにヘビーな「サン・アンド・ドーター」、ブルージーな「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビン」をカバーした。「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビン」はアルバムには未収録で後に再録音され大ヒット・シングルになった1974年発売の「輝ける7つの海」のB面として収録された。

クイーンが3度目のBBCセッションを1973年12月に録音した際にはすでにセカンド・アルバム「クイーンII」(1974年3月にリリース)の制作に取り掛かっていた。「クイーンII」に収録された「オウガ・バトル」、さらに疾走感のある「グレイト・キング・ラット」、ロジャー・テイラーがヴォーカルと取った「モダン・タイムス・ロックン・ロール」、そして「サン・アンド・ドーター」の新ヴァージョンを初披露した。1974年4月に行われたBBCセッションでは「クイーンII」に収録された大作「ホワイト・クイーン」、繊細なバラード「ネヴァーモア」の2曲に「モダン・タイムス・ロックン・ロール」の新ヴァージョンが録音された。

クイーンの5度目のBBCセッションは名作そして3作目の「シアー・ハート・アタック」がリリースされた1ヶ月前の1974年10月に行われた。このセッションでは「シアー・ハート・アタック」から華々しい「ナウ・アイム・ヒア」、ヘビー・メタル調の「ストーン・コールド・クレイジー」、痛烈な「フリック・オブ・ザ・リスト」、ロックンロールなライフスタイルを歌った「テニメント・ファンスター」の4曲が初お披露目された。

クイーンがBBCに戻ってきて6回目で最後のセッションを行ったのは3年後になる。その頃には「ボヘミアン・ラプソディ」が大成功を収め、世界中で大旋風を巻き起こしていた。

1977年10月28日、「世界に捧ぐ」がイギリスでリリースされた当日に同アルバムに収録されている新曲4曲を大胆にアレンジを変えレコーディングした。壮大なパワー・バラード「永遠の翼」、重厚なロック「イッツ・レイト」、ジャズ調の「マイ・メランコリー・ブルース」、そして世界中で大ヒットした「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の全く異なる通常ヴァージョンとギターを全面に押し出したファースト・ヴァージョンの2ヴァージョンが録音された。「クイーン・オン・エア」に収録されているこのスピーディーなヴァージョンはライブで好評だったヴァージョンの唯一確認できているスタジオ録音である。ジョン・ピールは「ウィ・ウィル・ロック・ユー」をラジオで紹介する際、奥深い曲なのかそれともよくある若者のアンセムなのか、とコメントしている。ピールは「一度もバンドを生で演奏したところを見たことがなくこんな変わったバンドは一度見てみたい。ロックは多少、狂っているサウンドの方が好きなんだ。」と番組内で語っている。

6枚組デラックス盤には3つのコンサートからのハイライトが収録されている「クイーン・ライヴ・オン・エア」というCDが含まれる。コンサートとしては初めてラジオで中継された1973年9月にGolders Green Hippodromeで開催されたライヴ、1981年3月にブラジル、サンパウロにあるモルンビー・スタジオアムで記録的な131,000人という観衆の前で行われ、BadeirantesネットワークでラジオとTVに当時中継された有名な南米のBites The Dustツアーからの公演、そしてクイーンとしてはラジオ中継され最後から2番目となったライブ・コンサート。フレディとの最後のコンサートの4週間前に放送されたこのライヴは1986年6月にマジック・ツアーの一環としてドイツのマンハイムで行われたライブである。

またこのデラックス盤には1976年から1992年にかけてバントそしてメンバー各々と行われたラジオ・インタビューが収録されている。「クイーン・オン・エア:ザ・インタビュー」(3CD)はロンドンのBBCとキャピタル・ラジオ用に1976年から1992年に録音された3時間半にもおよぶインタビューが収められている。

220分にもおよぶ70回のインタビューではクイーンの歴史において重要な出来事が語られている。イギリスの著名なプレゼンター達との談話では彼らの歴史において数々の場面、影響、野心等を振り返っている。また1984年のクイーンのワークス・ツアーを「ヴァチカンよりもっと照明とスペクタクルがある」と語ったロジャー・テイラーの有名なコメントが残っている。

1982年のインタビューではブライアンが「ホット・スペース」のアルバムについて語っており、銃反対を歌った「プット・アウト・ザ・ファイヤ」のすぐ後にフレディがジョン・レノンに捧げた「ライフ・イズ・リアル」が収録されていることについて説明している。

1981年に南米ツアー中に行われたインタビューではジョン・ディーコンが75トンにもおよぶステージ機材やフットボールのピッチを埋め尽くすための人工芝がなぜ必要だったか等貴重なツアーの舞台裏を語っている。

ロジャーはリチャード・スキナーとトミー・ヴァンスに1979年と1980年に当時のニュー・アルバム「ライヴ・キラーズ」と「フラッシュ・ゴードン」のプロモーションでインタビューされている。また1985年のBBCのRadio 1のインタビューではフレディがウォッカを飲みながら紅茶をすするサイモン・ベイツに自分に対する世間体、ロックをやること、自分のイメージ、プライベート、マイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイとの仕事などに関して気さくに答えている。

フレディは1976年に友人のケニー・エヴァレットのキャピトル・ラジオの番組に出演した際にいつもの様に番組を自分のものにしてしまう。番組のホストはフレディを驚かそうと突然番組中に天気予報の原稿を渡し読むように伝えるがフレディは冷静にこれに対処してしまった。

「クイーン・オン・エア」にはブライアン、ジョン、フレディ、ロジャーが一緒に行った最後のインタビューも収められている。1989年5月のバンク・ホリデーの週末に「ザ・ミラクル」のプロモーションとして放送されたBBCのRadio 1の特番「クイーン・フォー・アン・アワー」の1時間にも及ぶインタビューでマイク・リートはバンドを誑かして数々の貴重で興味深い話を引き出した。めったに見れないフレディの素の姿が垣間見れ、感動的で楽しい場面を演出した。新曲以外にもアレサ・フランクリン、ジョージ・マイケル、モンセラート・カバリュ、スモーキー・ロビンソン、ジョン・レノン、ジミ・ヘンドリックスやクイーンの次作に関しても語られている。

バンドとの最後のインタビューの3年後の1992年にBBCのRadio 2で行われたサイモン・ベイツとの感慨深いインタビューではブライアンが9か月前に亡くなったフレディについてそしてやっと彼の死を受け入れられるようになったことを語っている。

「クイーン・オン・エア」のデラックス盤にはクイーンのアーカイヴを管理しているグレッグ・ブルックスの編集による貴重な写真やライナーノーツが収められたブックレットが付いてくる。フックレットにはバンドやBBCのプロデューサーのジェフ・グリフィン、バーニー・アンドリューズの思い出、Radio 1の伝説的DJ、ジョン・ピールやボブ・ハリスの当時の放送のコメント等が含まれる。BBC Radio 1でクイーンの1回目と3回目のセッションのプロデューサーを務めたバーニー・アンドリューズはクイーンを最初に紹介した時のことを思い起こしている。

「一番最初にクイーンを聞いたのは宣伝担当の若者に紹介されてだった。彼は『あなたにテープを聴いてもらいたいんだ。』と言った。私たちは部屋に入ってテープを聴いた。彼は『どう思う?』と聞いてきた。私は『彼らはとても素晴らしいよ。気に入った。』と答えた。そしたら彼は『彼らはクイーンというバンドなんだ。』と教えてくれたよ。私は笑いながら彼に言った。『彼らは素晴らしいけどクイーンというバンド名でRadio Timesには出せないよ。』と。結局、彼らをブッキングしてクイーンというバンド名でRadio Timesに出演したよ。」

素晴らしいスタジオ・アルバムと伝説に残るコンサートのおかげでクイーンは真のロック・レジェンドとしての地位を確立させた。「クイーン・オン・エア」では彼らのレガシーを新たな一面から聴いて発見することが出来る。

リリース情報

2CD「クイーン/オン・エア〜BBCセッションズ」
2016年11月4日発売
国内盤(SHM-CD)UICY-15584/5 3,780円(税込)
16P英文ブックレット付き / デジパック仕様/ 解説・歌詞・対訳付き

6CD「クイーン/オン・エア〜BBCセッションズ<スーパー・デラックス・エディション>」
2016年11月4日発売
輸入国内盤(SHM-CD)UICY-77923/8 10,800円(税込)
36P英文ブックレット付きタバコ型ボックス(輸入盤国内仕様)
解説・歌詞・対訳付き

関連リンク

クイーン ユニバーサル・ミュージック公式サイトhttp://www.universal-music.co.jp/queen/

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