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出産費用を全額自己負担?! 留学先カナダでの妊娠、保険の落とし穴にショック

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私が初めて妊娠出産をした地は日本ではなく海外。

大学留学のために渡ったカナダで、イギリス人の主人と出会いました。

それまでの私は、日本で生まれ育ち海外生活とは縁のない人生を送ってきました。でもあるとき、やっぱり英語を話せるようになりたい、そのために留学をしたいと決意し、長年勤めた会社を退職後、日本を旅立ったのです。

その時点では英語力なんてほとんどなく、まずはイギリスで語学学校に通い英語を勉強しました。英語圏の大学に留学をしようという目標を持ったものの、大学が入学の際に求めるTOEFLや他の試験のスコアはそうそう簡単には取れません。必死に勉強をしてようやく既定のスコアを取り、希望大学の希望学部に出願。そして入学許可をもらい、大学生活を楽しみにしていました。

大学生活が始まるか始まらないかのとき、まさかの妊娠が判明しました。

主人とは留学後すぐに出会い結婚しており、主人と一緒に妊娠の喜びを分かち合いました。私としては大学での勉強に力を入れていた矢先で少し戸惑いましたが、せっかく授かった命ですし、主人とともに子供を産むことを決めました。

しかし、すぐに難題が押し寄せてきました。健康保険についてです。

カナダ人は州の健康保険に加入しており、歯科治療以外は全て無料です。

日本では自己負担となる妊娠や出産に関する費用も、州の健康保険でカバーされます。

特別な検査を自分から希望したり、プライベートクリニックにかかったりすると有料の場合もありますが、州が指定する検査などは無料、出産も無料です。なんてすばらしいんでしょう!

私はこのとき、この国では留学生の立場、つまり州の健康保険には入れませんでした。

大学が留学生用に準備している健康保険は強制加入だったため、留学生用の健康保険は持っていました。

この留学生用健康保険も州の健康保険とほぼ同じで、妊娠出産の費用はカバーされることになっていました。

しかしここで問題が発生しました。

私の妊娠が発覚したのは大学が始まってから、つまり健康保険の有効期限が始まってからでしたが、妊娠をした日は、入学前、つまり健康保険の有効期限の前だったことです。

これを理由に保険会社から、妊娠と出産に関する費用の支払いを拒否されてしまいました。

妊娠出産の費用が自己負担ということで、こちらでの出産費用を調べることになりました。主人が病院にひとつひとつ電話をかけ、自費出産の場合の費用を聞きました。しかし、ほぼ全員の人が州の健康保険を持っていて出産するパターンが多く、外国人が出産する場合もプライベートの健康保険を持っている人がほとんどのため、自費で出産する人はほとんどいないのです。

会計係の人と話しても自己負担の金額がなかなかわからず、出産費用のリサーチには苦労しました。

病院によっても値段はかなり違い、1泊3000ドル弱(日本円で24万円くらい)から4000ドル以上(日本円で32万円以上)など、赤ちゃんを取り上げてくれたドクターに渡すドクターフィーも500ドルから1000ドルくらい(4万円から8万円)とまちまちでした。(1カナダドル=80円で計算)

さらに万が一帝王切開になった場合、費用は100万円を超えることもあると言われました。

生まれて来た赤ちゃんはカナダ人であり、父親である私の主人が州の健康保険に入っているため、もし治療が必要な場合は全て無料になります。

しかし、帝王切開になったり、私に治療が必要になった場合は有料です。治療費はとても高く、おそらく自費では払えない金額になります。

もうこれには絶望的な気分になりました。本当にショックで不安と悲しみでいっぱいになりました。 関連記事:貯金ナシ!提出忘れで出産費用が出せないかもの大惨事!出産手当金の分割請求をお忘れなく

日本に帰って出産するのか、カナダに残って出産するのか。本当に悩みました。

主人と話し合いを何度もしました。妊娠中のホルモンバランスの変化もあったと思いますが、もう不安で悔しくて悲しくてたくさん泣きました。

悩んだ末に決めたことは、主人がいる場所で出産をすることでした。今から思えばなんとも危険を伴う決断だったかもしれませんが、その時は夫婦でそう結論をだしました。

ひとつ助かったことは、こちらでは通常分娩であれば入院は2泊3日です。つまり、2泊分のみ支払えばよいということです。更に体調がよければ1泊で退院も可能と言われました。

これはもう、必ず通常分娩して健康状態を整えて1泊で退院するしかない!と思いを固めました。もちろん私の思いだけではどうにもならないことなのですが。

そんなリスクを負いながら過ごした妊娠時期は、必ずしも順調なものではありませんでしたが、結果的に子供も健康で生まれ、私も命に関わるような状況にはならず、どうにか乗り切れました。

今でもこのときの絶望的な悲しみと不安な気持ちを思い出します。 関連記事:日本?海外?私たちが海外で産むことを選択した理由 ~メリットとデメリット~

著者:Connie

年齢:43歳

子どもの年齢:10歳と3歳

海外生活13年目。現在はカナダのフランス語圏にイギリス人の主人と、英仏日の3か国語を話す子供2人と生息中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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