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【Interview】宿泊施設が抱える言語の悩みを解決!世界初の人工知能チャットコンシェルジェ「Bebot」を探る

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外国人観光客急増に伴い、民泊への取り組みが積極的に行われている日本。しかし、そこにはまだ解決しきれない悩みが。言語の壁という大きな問題が、どんと立ちはだかっているのだ。

そんな状況を打破すべく、登場したのがこの「Bebot」だ。外国人向け穴場マッチングサイト・LEVARTを運営するビースポークが、独自に開発した世界初の人工知能チャットコンシェルジェ。相手の言語に合わせながら、適切にサポートするそのシステムは、日本ならではのおもてなし精神に満ちあふれている。

取材に応じてくれたのは、同社代表取締役、綱川 明美(つながわ あけみ)氏。開発の経緯から今後の展開まで、気になることをすべて聞いてみた。

・日本に友人がいるのと同じくらい満足度の高い旅を提供

Q1:「Bebot」開発の経緯について、お聞かせください。

海外へ旅行するたびに、旅先に友人がいるときとそうでないときで、そこでできる体験に天と地ほどの差があると、感じたことがきっかけでした。

例えば旅先に友人がいると、一人で行くには少し不安な場所でも気軽に行くことができますし、道に迷う心配もなく存分に旅を楽しめます。(中略)しかし、実際は世界各国に友人がいるわけではありません。そのため、友人がいるのと同じくらい、満足度が高い旅にできないかと考えました。

インバウンド市場は、今後4年間で2倍以上の成長が予想されています。この数字が現実味を帯びるためには、来日した外国人旅行者に対し、いかに充実した日本の体験を提供できるかが重要であると確信し、開発を始めました。

Q2:世界初の人工知能チャットコンシェルジェ。実現するには、さまざまな試行錯誤があったと思います。そのあたりについて、お話しいただけるでしょうか

一番苦戦したのは、パーソナライズ機能の開発です。「Bebot」内で飲食店や観光スポットを推薦するときに、その人の国籍、年齢、職業などによって表示結果が最適化されるように開発しているため、外国人観光客の趣味趣向のデータがキーになります。(中略)

そのため、開発統括責任者を中心に、社内のデータサイエンティストたちと知恵を絞りました。結果として、今まで存在しなかった方法でデータ収集に成功し、「Bebot」への実装を進めています。ここまでたどり着くのは、長い道のりでした。

・手持ちのスマホがコンシェルジェになる!

Q3:「Bebot」を利用することで、外国人観光客の旅はどのように変化するのでしょうか。

「ガイドブックを見てお店に来てみたら、外国人観光客しかいなかった」「飲食店での注文が難しかった」(中略)などは、旅先でよくある話です。「Bebot」ではスマートフォンがコンシェルジュになるため、導入しているホテルの中に限らず、外出先でも自国の言語でコンシェルジュサービスへアクセスが可能となります。(中略)

例えば、隙間時間に周辺でできる文化体験を探したり、地元の人しか知らないような穴場的な居酒屋さんに行くなど、日本ならではの旅を、思いっきり楽しんでいただけるはずです。

Q4:現在の導入状況と今後の展開について、教えてください。

IBMの起業家支援プログラムの5社中1社として採択され、9月より技術面でサポートしていただきます。すでに都内のホテルや、民泊関連会社数社で導入が決定しており、数週間以内にサービス提供開始予定です。

これまでにない価値の提供をめざし、年内にはより多くの言語への対応、画像解析、東京大学との共同開発などを進めていく予定です。日本を訪れた外国人観光客が、日本の良さをさらに体験できるように、日々サービスの開発に励んでいます。

東京オリンピックへの気運が高まる中、「Bebot」のようなサービスは、今後ますます増えていくことだろう。観光業躍進のためにも、ぜひ浸透してほしいところだ。(取材・文 乾 雅美)

ビースポークサービスサイト/LEVART

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