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憧れの北欧デンマークの公用語と英語教育について

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Photo credit: Roman Boed via flickr cc

こんにちは。Compathy Magazineライターのさとりんです。
高級食器のコペンハーゲンで知られるデンマークは、作家アンデルセンの出生地で、童話の国としても有名です。そんなデンマークの公用語を聞いたことはありますか? デンマーク語はその地理関係から英語とは離れて進化してきました。そのため英語に似ているようで似ていない言語です。日本人には発音が難しいですが、学んでみると面白い言語ですよ。

デンマークとは

デンマークは総面積が4万3,098平方km2あり、スカンジナビアと呼ばれる北ヨーロッパに位置しています。バルト海と北海に囲まれたユトランド半島とその周辺にある407の島々からなる立憲君主制国家です。デンマーク王室は日本の天皇家とも親交があり、皇太子同士の交流が盛んです。
デンマークの人口は570万人で世界で最も小さな国の1つで、その人口のうち1/4の人々が首都であるコペンハーゲンに住んでいます。
また、デンマークはデンマーク人による単一民族国家で、移民増加を受けて現在は移民の受け入れを規制しています。公用語のデンマーク語は、ノルウェーやスウェーデンといった北欧諸国の言葉とよく似ているのが特徴です。

デンマークの歴史

デンマークの歴史は有史以前から人が住んでいたとされています。その後の氷河期を経て起源前1200年頃から人が住み続けている歴史のある国です。
8世紀から11世紀にはヴァイキングとして知られるノルマン人がこの地を支配しており、ヨーロッパへの侵略や貿易を行っていました。11世紀初頭にはカヌート大王が、14世紀にはマルグレーテ1世が周辺国を支配下に置き大国を築き上げました。
しかし、1500年代には長年の戦争時代に突入しました。ここでクリスチャン3世が勝利したことでデンマークはルーテル派へと宗教改革が行われました。その後も第二次世界大戦まで他国の支配を受けるなど苦難の道を歩んできました。

デンマークの経済

デンマークの経済の中心はコペンハーゲンになります。北欧屈指の世界都市と言われて、誰もが知っている有名企業がたくさんあります。高級オーディオメーカー「バング&オルフセン」に知育玩具の「レゴ」、陶磁器食器の「ロイヤルコペンハーゲン」やコンフォートシューズの「エコー」、ミニバラの世界的ナ-セリー「ポールセンローズ」などです。また、海運大国や農業輸出国としても有名です。
デンマークはEU加盟国でしたが、国民投票で反対多数となり現在はEUへは参加していません。そのため通貨もユーロではなく自国通貨のクローネを採用しています。今後のユーロ導入は可能性は低めですが、全くないとは言い切れません。

デンマークの社会

現在のデンマーク社会はノルディックモデルの高福祉高負担国家となっています。そのため、高齢者福祉や児童福祉がとても充実しているのです。そして、国民所得差が最も低く国全体が中流階級という世界最高水準の福祉国家です。そのため国民の世界幸福感調査1位に選ばれており、さらに世界価値観調査でも第2位となっています。
デンマークでは国の福祉に力を入れることもあり、所得税や住民税、消費税などの税金に関しては高く設定されています。例え、税金が高くても何かあれば国が助けてくれるという安心がデンマーク人にはあり、それが国に対する満足度を上げているようです。

デンマークの観光

旅行先として人気のデンマークには素敵な観光地もたくさんあります。コペンハーゲンを中心とした観光はなかなか一日では回り切れないほどです。また、コペンハーゲンから電車や車を利用して少し田舎へ行くのも素敵です。なかなか日本では見ることのできない景色を見ることができます。

Photo credit: Takayuki Nishi「軽い手荷物の旅 デンマーク編」

デンマーク語とは

デンマーク語は使用者570万人の言語になります。デンマーク語はデンマーク本土などで使用されており、他にも自治領のフェロー諸島とグリーンランドではフェロー語、グリーンランド語と共に公用語として使用されています。また、ドイツのシュレーツヴィヒ地方にはデンマークを母語とする少数民族が多くいるため、よくデンマーク語が使われます。

デンマーク語を覚えるメリット

デンマーク語は英語と似ている!?

デンマーク語は、ヨーロッパの言語の中でも特に英語と似ているため英語の知識があれば比較的導入しやすい言語になります。中学生の頃から英語を学んでいる日本人にはなじみやすい言語であるのは間違いありません。デンマーク語と英語は文法もほとんど変わりがなく、時制の使い方や単語の並びなどはほとんど同じです。
もちろん全く同じではないので、従属節内の語順や分離動詞の存在、現在完了が過去を表わすということはデンマーク語特有のもので英語にはありません。しかし、他国の言語を0から学ぶよりもハードルは低いでしょう。

デンマーク語は覚えやすい

デンマーク語は、先ほども記述したように文法が易しいことが特徴です。活用変化が少ないので中学生レベルの英語力があれば、初めから長文を教材として参考書を片手に勉強することができます。また、英語よりも語彙の数が少ないので覚えやすいのも特徴です。
しかし、その分前置詞や副詞などで補っています。また、語彙が少ないため熟語や多義語、同綴異語が多く存在します。

アンデルセンを原文で読める

『マッチ売りの少女』や『みにくいあひるの子』など皆さんになじみあるアンデルセン童話は、デンマーク語が原文になります。なかなか原文を読んだことがある方は少ないと思います。私たちは原本であるデンマーク語から日本語や英語に翻訳されたものを読んでいるので、アンデルセンの世界観や彼が使う言い回しなどを理解できません。
しかし、デンマーク語で読むことで翻訳された読み物よりも情景がくみ取りやすくなり、もしかしたら新しい発見があるかもしれません。

デンマークと英語の繋がり

日本人に人気のワーキングホリデー先としてニュージーランドやオーストラリアなどがあります。デンマークに関しては英語圏ではないし、公用語のデンマーク語が全く分からないしと選択肢にも入ってこないのではないでしょうか。
しかし、2015年の非英語圏70ヵ国において、世界最大の成人の英語能力ランキングを示すEF EPI英語能力指数ではスウェーデンやオランダに次いで第3位となっています。ちなみに2014年には見事1位に輝き、デンマーク以下の順位5位までを北欧が全てしめています。

デンマークでは日常生活上でレストランや買い物などの際に英語で話しかけてもほぼ100%で英語が返ってきます。しかも発音がかなり良く、ネイティブと間違ってしまうほどです。日本人が聞いたらネイティブとの差が分からないくらいです。
また、日本人の留学生が少ないので、せっかく留学したのに日本人の友達とばかり遊んでいてほとんど英語を使わなかったといった状況も起きにくいです。このような環境なので英語を習得することが目的でワーキングホリデーへ行きたいのであれば、デンマークを考えてみてもいいのではないでしょうか。
その他にも、英語と共に公用語であるデンマーク語も一緒に学べるというメリットもあります。しかし良いことばかりではありません。デンマークはワーキングホリデーなどで訪れる外国人も少ないため語学学校も少ないですし、色々な情報を集めようとしてもデンマーク語しか記載されていないということも多々あります。

デンマークの英語教育

デンマークでの英語教育は盛んで、日本の子供たちの大体小学校3、4年生にあたる頃から第一外国語として英語を学び始めます。学校にもよりますが、早いところは小学校2年生から学び始めるところもあるようです。
また、12歳頃から英語の他にフランス語やドイツ語等といった第二外国語の教育が始まります。この時期になると英語で日常のコミュニケーションがスムーズに取れるようなレベルに達しているようです。
大学の語学教育においては、英語を公用語として授業を行う所が増えてきているとのことです。もちろん資料や文献は英語の物を使用しますので、しっかりと英語を学んでおかないと授業についていけなくなってしまいます。
もしも将来、良い職業につきたいと考えるならば、しっかりと英語を学んで大学に入学しなければなりません。また同時に大学へ入学後も、英語力を伸ばし続けていかなければならない環境に置かれているのです。
日本と異なり日常生活上でも英語のテレビ番組がそのまま放送されたりすることも少なくありません。吹き替えなどはなく字幕対応くらいで日常から英語に触れる機会が多くなっているのです。そういった環境を作りあげ、国を挙げて英語教育へ力を注いだ結果、デンマークに住む若者、労働者世代のほとんどが英語を話すことができると言われています。

Photo credit: Jonas Smith via flickr cc

英語教育の背景

上述したように、デンマークで英語教育へ力を注ぐようになったのには要因があります。デンマークは小さな国で人口も550万人程度です。そんなデンマークは貿易産業などで大国と言われる国には敵いません。そのため、国際競争力を高めるために人を育てることにしたのです。
世界で通用する人材を育てるために英語教育に尽力し、その英語力を武器に海外へ留学することを奨励しているようです。小国でも大国に立ち向かうにはやはり人材教育が必要であるということです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。デンマークには私たちが学ぶべきことがたくさんあります。せっかく留学をするなら、世界一幸福な国と言われるデンマークで言語や文化を学んでみるのはいかがでしょうか。

ライター:Satoko Sumitomo
Photo by:Roman Boed via flickr cc

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