ガチめ韓国式の大衆焼肉! ドラム缶で肉焼いて、やかんでマッコリを注ぐのだ!【京都】
京の都に現れた韓式酒場
こんにちは、メシ通レポーターの泡です。酒飲みです。いつもと違う場所で飲むのが好きです。「酒とアテがあればそこはアタイの居酒屋さん」とばかりに、河原やら漁港やら岩場やらで酔っぱらってきました。
そんな私のテンションをグイーッとアゲてくれる酒場があります。
その名も「ナグネコプテギ」。
「ナグネ」は気軽な酒場、「コプテギ」は豚の皮を意味する韓国語。
京都は川端仁王門にある韓国定食の名店「ピニョ食堂」の2号店です。
地下鉄東西線・京都市役所駅に直結したゼスト御池16出口が最寄り。
河原町通を北へ、徒歩約5分。韓国語の看板が目印です。外観だけ見ると本当に日本じゃないみたいだ!
店内に入ると……。
テーブルがドラム缶!
ポップな色に塗られちゃいるけど、ヤツはまごうことなきドラム缶。上部に埋め込んだ炭床で肉を焼くというスタイル、韓国ではおなじみの方法を踏襲しているんだそう。普通のテーブルじゃ飽き足らないあなたや私にぴったりではありませんか。
「ピニョ食堂」オーナーの全敞一さんが、「現地の雰囲気を楽しんでほしくて」と、調度品や器も韓国から仕入れて2015年にオープン。
店長は、全さんの従兄弟の張 秀亮さん(中央)。
こちらでは、基本的にお店のスタッフが肉を焼いてくれます。なぜなら、一般的な焼肉よりも難易度の高いネタが多いから。
まんまるドーナツのようでかわいいテーブル。付きだしでナムルの盛り合わせが出てきます。
さっそく焼いてもらいましょう!
▲アカセン(ギアラ)800円
牛の4番めの胃袋ですな。脂がたっぷりついているのですぐ焦げちゃうんですよねぇ。塊で焼いているのはじめて見ました。めっちゃキレイな胃壁です。牛さんの健康状態がうかがえる……。うらやましい。
うまいこと焼きはるわ~。
焼けたら食べやすくカットしてくれます。お客さんはビールなど飲みながらつまむだけ。呑兵衛にうれしいシステムです。酔うと焼くのめんどくさくなるもんね。
焼き網の端に常駐する特製ダレにどぼん。
このタレがまた、ニンニクがよー効いてうまいんですよ。いろんな肉を浸すもんだから、後半になると味が濃くなっていくのね。それをご飯にぶっかけて食べたいくらい(今度やろうといま心に誓った)。
▲豚皮 700円
店名にも冠した名物、豚皮登場! ぺぺーんと白くて大きい顔の皮。ノートくらいの大きさで、切り分けずにそのまんま焼きます。「豚は鳴き声以外すべて食べる」とされる豚肉天国・沖縄で育った私ですが、こんな食べ方知らなかった~。
イカみたいだけど豚。
焼き上がりました!
ムチッとした食感が想像できるナイスビジュアル! 食べ方がまた変わっていて、胡麻油+塩のタレにつけた後、なんと、きな粉をまぶして食べます。
きな粉は砂糖を加えていないので、大豆の素朴な風味がコクを加える感じ。ムニムニッと小気味よい弾力をもった豚皮に不思議と合うんですよ。日本ではありえない組み合わせ、異文化ならではのまさに妙味!
そして、これもぜひ食べていただきたい逸品。
▲豚バラ五枚肉(オムギョプサル) 1,000円
三枚肉(サムギョプサル)は聞いたことあっても、五枚はなかなかないですよね。関西ではなかなか手に入らない皮付きの豚バラ肉。
全さん曰く、入手にはかなり骨を折ったそうです。皮と脂と身がキレイな層になっているのは上質なバラ肉の証拠。炭火に当てることで余分な脂はすべて落ちるのでうま味だけが残り、こっくりとした味わいを堪能できます。それでいて後味は重くないから素晴らしいんだとか。
ここまでは、韓国生ビール「ハイト」500円をグビってましたが、そろそろマッコリにいきましょうか。
▲やかんマッコリ 2,000円
本店の「ピニョ食堂」で自然派ワインを扱っていることもあって、こちらでもその流れをくみ、添加物などの少ない自然派マッコリを仕入れています。いわばマッコリ・ナチュール! 身体にスーッとなじむ優しい飲み口で、危険なほどスルスル飲めてしまうのがいいのか悪いのか。ぜひとも、このレトロなやかん入りでお楽しみください。
よりハードな酒が好きなアナタにおすすめなのは「爆弾酒」。韓国ドラマなどでも登場するアレですよ、アレ。韓国焼酎とビールを使ったカクテルショーです。男前の張店長が最後までクールにキメてくれるハードリカーマジックに、場が盛り上がること間違いなし! ただし、このカクテルはかなり酔っぱらいますからご注意を~。
そろそろ後半戦。満を持して登場するは、骨付き肉!
▲どーーーん! 骨付牛カルビ 2,000円
贅沢〜な骨付きカルビ。重量感あふれるたたずまいですね。
しかもこれがながーーーーーーーーーーい!!
じっくりじくじくと焼いて、またもやスタッフが見事なハサミさばきでカットしてくれます。
骨周りの肉がこんなに食べやすくなった!
適度な脂を含んだ身をわしわしっと食らう悦楽。チシャやエゴマの葉(包み野菜)450円で辛味噌と一緒に包むのも素敵ですよね。
ドラム缶祭り、最高潮!
肉とお酒と時々野菜。あんた、好きなだけ食べなはれ、飲みなはれ~。
たらふく肉をいただきまして、そろそろ〆とまいりましょうか。
▲韓国ラーメン 500円
通称・辛ラーメン。清涼感のある辛さが“肉と酒の口”をリセットしてくれます。〆のはずなのにビールほしくなっちゃう……。
箱をガッシャガッシャ振るお姉さん。さて、これはなんでしょう?
答えはこちら。思い出の弁当 500円。ざ、斬新なビジュアルだな……!
日本のお弁当のイメージとはかけはなれた、わやくちゃの見た目。ギョっとしてしまう人もいるかもしれませんが、これが韓国では正しいスタイル。
「韓国人にとっては郷愁の味なんです。スパムやキムチ、目玉焼きなどとご飯を詰めた弁当箱をシェイクして食べるっていうのが決まりなんですよ」と張さん。
ピビンバにも通じる“混ぜておいしい”が韓国っぽい。お弁当箱を思いっきり振るという背徳感もたまらないものがありますよ。あと、振るときはなぜかみんな笑顔になります。
ドラム缶をテーブルにする、珍しい部位を食べる、やかんで酒を注ぐ、弁当箱を振る……と、非日常的アトラクションにいろんな意味でお腹いっぱい。大満足です。
そして、〆の〆にはこんなメニューも。さて、これはどんなモノなのでしょう。
周囲のテーブルからも注目が集まることうけあい。
その答えは、ぜひご自身の目とお口でお確かめあれ。旅行に行かずして海外旅行気分が味わえる「ナグネコプテギ」。日本のスタイルとはひと味もふた味も違う焼肉に、新しい発見があることうけあいですよ〜!
お店紹介
ナグネコプテギ
住所:京都府京都市中京区竹屋町大文字町242-5
電話番号:075-746-5029
営業時間:17:00~翌1:00(LO)/日曜日・祝日15:00~0:00(LO)
定休日:月曜日
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
書いた人:泡☆盛子
ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。
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